廊下で友達とふざけあったり、女の子だけで固まって恋バナで盛り上がったり、告白しようと決めていた修学旅行に文化祭、男の見せ所の体育祭などイベントが目白押しの日常系4コマ漫画。スキマ時間に軽く読むことができ、かつシュールな面白さが評判です。 この記事では、懐かしいあの頃の感情がよみがえる4コマ漫画のおすすめ5作品を紹介します!
小学校の頃からの幼馴染である天谷奏香と岩沢彩生。そして、高校に入学した時に知り合った上原歩子と簗瀬芽衣をはじめとするクラスメイトたちとの日常を描いたストーリーです。明確な主人公は決められておりません。奏香・彩生・歩子を中心に他のクラスメイトや別のクラスの生徒、後輩たち、さらには大人たちを交えての色々な視点からストーリーが進んでいきます。
奏香がものすごいバカでボケなのに対し、彩生のキビシイツッコミ、歩子のやわらかいツッコミ(時には受け入れる)がなんとも微笑ましく映り、時には笑えます。高校の入学式の日に間違えて今まで通っていた中学校に行くぐらいのおバカな奏香は、ぶっ飛んだキャラクターです。
- 著者
- 茶麻
- 出版日
- 2012-02-03
ぶっ飛び具合で言えば、担任の山下先生も負けてません。最初のホームルームでの自己紹介で、自分の名前をクイズにするのですから。いえ、「先生の名前はな~んだ?」という先生はまだいるかもしれませんが、正解「山下寿美子」とは別に最優秀賞「神宮寺ヒカル」(カッコよかったから)までつけるのはこの人しかいないでしょう。こんな先生は筆者の学生時代にはいなかったですね。今の時代にいるのかと言われれば、いないとは思いますが(笑)。
「何も起きないが起きる、彼女たちの日常」とのキャッチフレーズ通りに、内容は本当にゆるく、ただただ彼女たちの日常を描いているだけの漫画です。個性的なキャラクターが勝手に動いて、勝手に展開していくような感じなので、ドラマが起きようもありません。いや、日常を楽しめている彼女たちの姿を見ることがドラマでしょうか。とにかく肩の力を抜いて、何も考えずに読める漫画だと思います。
2013年には、テレビアニメ化もされています。
浪漫学園に通う女子高生の佐倉千代は勇気を出して、野崎梅太郎に告白します。ですが、野崎は告白の意味を勘違い、佐倉は野崎の仕事の手伝いをすることになります。実は野崎は、「夢野咲子」というペンネームで活動している少女漫画家なのです。
こうして、佐倉は野崎のベタ塗り担当としてアシスタントを務めることになりました。無愛想でいつも漫画の題材を集めることしか頭にない野崎の変な行動に振り回されながらも、佐倉は他のアシスタント仲間や出版業界の方々、野崎の家族などと交友関係を広げていきます。そんな中、佐倉は野崎が自分のことをどう思っているかわからないため、悶々とした日々を過ごしています。ですが、実は、野崎が描いている少女マンガのヒロインの外見上のモチーフになっていたのです。もちろん、佐倉は知りません。
- 著者
- 椿 いづみ
- 出版日
- 2012-04-20
野崎のアシスタント仲間は、ツンデレ系男子の御子柴実琴、演劇部部長の堀政行、中学バスケ部時代の後輩の若松博隆という3人がいます。学校の方に目を向けると、堀の後輩である鹿島遊、佐倉の友人の瀬尾結月らとの交友関係を中心にストーリーが展開されていきます。
勘違いからはじまり、勘違いが絡み付いて、おかしな事態になっているのに誰も気付きません。いや、気付いても解こうともしません。その勘違いが歯がゆくも笑いに発展しているのです。少女漫画家系男子野崎の日常はちょっと変わった日常です。そのおかしさを楽しんでください。
2014年には、テレビアニメ化もされています。
『月刊少女野崎くん』に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
漫画『月刊少女野崎くん』の人気はキャラにあり!【~8巻ネタバレ注意】
ヒロインが恋した男子高生は、なんと「少女漫画家」。想いを伝えたはずが、まさかの展開となってしまい……!?主人公を中心とした愉快な仲間達のドタバタ日常を描くコメディー漫画です。
空前絶後のアホの子がいます。どのくらいのアホかというと、学力テストで5教科全部で0点を取るほどの頭の悪さです。バナナを見ると条件反射的に食べますし、それを利用した罠にも引っかかります。
そんなアホの子・花畑よしこは、幼馴染の阿久津明(通称あっくん)に説教されても的外れな返答しか出来ずに鉄拳制裁やらクールなツッコミを受けてしまいます。しかし、それでもめげないのがアホの子です。常に明るくアホみたいにポジティブシンキングで周りを巻き込んでしまいます。
- 著者
- ヒロユキ
- 出版日
- 2013-05-17
巻き込まれる主要キャラクターには、友達がいないあっくんに涙ながらに友達になりますと宣言するくらい心が優しいクラスメイトの隅野さやかや、自称よしこの舎弟でよしこのめちゃくちゃな行動を自分の都合のいいように解釈する不良の黒崎龍一がいます。
他にも、あっくんの事が好きすぎてストーキングしちゃう風紀委員長や、見た目とは裏腹に実は純情なギャル3人組が学校でよしこに巻き込まれちゃってます。風紀委員長はあっくんに関しては自分から暴走してますが。
家に帰ると、よしこよりは理性がありますが、あっくんをよしこの婿にするために手段を選ばないよしこの母のよしえ、あっくんの妹なのによしこ並に頭が悪く、勉強しても成績が上がらない可哀想な瑠璃を巻き込んでトラブルだらけの残念な日々が展開されていきます。
こんなにアホな子がいるなら生きる希望も湧いてくるんじゃないでしょうか。元気がないときに読めば元気がでるかもですね。あっくんに何度も振られているのにめげずにアタックしていく精神力は見習いたいものです。
2017年には、テレビアニメ化もされています。
「君が好き」と言えない君へ送るストーリーです。あの子の言葉やしぐさに一喜一憂する高校生たちの心情が、見ているこちらもドキドキして甘酸っぱくなります。オムニバス形式のため主人公らしい主人公はおりません。各話で色んなキャラクターが登場します。
- 著者
- 若林 稔弥
- 出版日
- 2014-08-16
両思いのカップルのキスしたいけどなかなか出来ないもどかしさや、お互いの思いを確認してない状態での微妙な距離感がとてもいじらしいです。他にもモテない男たちの友情や、絶妙にウザイ先輩が出てくるなど、全部が全部ラブコメディーという訳ではありません。誰もが経験する心情を丁寧に描いているからこそ、見ている私たちの心を打つのだと思います。
男の子も女の子も大粒の涙を流したり、ものすごく爽やかに笑ったり、疑心暗鬼になって大好きな人を疑ったり、ヤキモチをやいたり、表情豊かにあれこれ動くキャラクターたちが魅力的な『徒然チルドレン』、一読の価値はあると思います。
2017年には、テレビアニメ化もされています。
『徒然チルドレン』については以下の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
『徒然チルドレン』キャラ別ニヤニヤ名シーン紹介!【12巻ネタバレ注意】
2017年夏にアニメ化された『徒然チルドレン』。甘酸っぱい世界観で多くの人をキュンキュンさせてきた人気漫画です。今回はそんな本作のキャラクターと名シーンをご紹介します。
高校生の佐藤くんが不良に絡まれていた時に、普段は大人しくて窓際で読書してそうなタイプの鈴木さんが助けてくれました。なんで不良に勝てたのか分からない佐藤くんは、その日以来鈴木さんの事が気になります。
冷静だけど天然が入っている鈴木さんは普段は表情を変えませんが、猫ににゃーって言って振り向かせようとしたり、パチモンのグッズを集めようとしていたりして、かわいすぎる一面があります。担任の独断で文化祭実行委員に任命された佐藤くんと鈴木さんは、自然に話す機会が多くなり、佐藤くんは鈴木さんに少しずつ惹かれていきます。この心の動きもゆっくりと丁寧に描かれているので、もどかしくなりつつも見守りたくなってしまいます。
- 著者
- ヤマダ
- 出版日
- 2012-11-22
このふたりの脇を固めるのは田中くんと高橋さん。
いつも騒がしい田中くんは、自分のことを佐藤くんの心の友と言ってる元気キャラです。高校生だけど中学生みないなノリで、佐藤くんの事を冷やかしたりしてますが、自分の事となるとからっきし。少しずつ気になり始めた高橋さんとは顔を合わせるとケンカばっかりです。
高橋さんは小学生の頃から佐藤くんのことが好きで、佐藤くんの事となると一生懸命になってしまうのです。それがまたかわいいです。佐藤くんのことに一生懸命になりすぎて、鈴木さんにイヤな態度を取るイヤな女になってしまいますが、田中くんとの痴話ゲンカ(?)のおかげで中和されています。
こんなふうに、彼らの恋愛感情のベクトルは複雑に絡み合っていますが、みんながみんな真剣でついつい応援したくなります。本当に、登場人物に嫌な奴が全然いなくて、非常にほのぼのとしたストーリーになってます。
どの漫画も高校時代を思い出してしまうものばかり。もしあの頃にあんな奴らがいたら、生活が変わっていたかな?なんて考えちゃったりもします。でも、過去には戻れないから、この漫画を読んで浸りましょう!