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漫画『ミスター味っ子』が面白い!懐かしの登場人物の魅力をネタバレ紹介!

更新:2017.12.19 作成:2017.12.19

グルメ漫画のパイオニアともいえる『ミスター味っ子』!この記事では登場人物の魅力に沿って、作品の見どころをご紹介させていただきましょう。

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『ミスター味っ子』の魅力に迫る!名作料理漫画の魅力を登場人物からネタバレ紹介!

ミスター味っ子(1)

寺沢大介
講談社

ひとりの天才料理人の成長を描いた『ミスター味っ子』は、寺沢大介が手がけ、1986年から1990年にかけて「月刊少年マガジン」で連載されたグルメ漫画です。続編として『ミスター味っ子Ⅱ』、『ミスター味っ子幕末編』が発表されています。1987年から1989年にはアニメ化もされ、より一層に人気を集めました。

シリーズを通し、多くの読者に愛される理由とは何なのか。この記事では、作品の見どころを登場人物の魅力にそってご紹介いたします。

漫画『ミスター味っ子』は今でも王道に面白い名作漫画!

漫画『ミスター味っ子』は今でも王道に面白い名作漫画!
出典:『ミスター味っ子』1巻

日本料理会の頂点に君臨し続ける「味皇(あじおう)」こと村田源二郎は、小腹が空いてある一件の大衆食堂に入ります。その店の厨房に立っていたのは、なんと子供。

年端もいかない少年に何が作れるのかと、初めのうちは侮っていました。しかし分厚いカツを乗せたカツ丼を振る舞われ、そのあまりの美味しさに驚愕してしまいます。果たして、この天才料理人の正体とは?

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登場人物1:創意工夫の天才!味吉陽一

ミスター味っ子(2)

寺沢大介
講談社

味吉陽一(あじよしよういち)は14歳の若さで大衆食堂「日之出食堂」の厨房に立つ料理人です。料理の腕はもちろん度胸も一人前で、大人が相手だろうと臆することなく立ち向かうことができます。ただ、美味しいものには素直に感動したりゲームを楽しんだりと、年相応の少年らしい姿を見せることもあります。

彼が天才と呼ばれるゆえんは、その工夫の巧みさです。ラーメンの麺作りに柑橘類を使ったり、キレイなオムライス作りの特訓に濡れ雑巾を使ったりと、身近なアイテムからアイディアを得て、実践に活きる調理法を編み出すことができます。

グルメ漫画の主人公となると、高級食材や希少食材を、実演不可能な技で調理しそうなものですが、陽一の料理に関してはそれがありません。ご家庭で簡単に試せるレシピを多数披露してくれますので、気になる料理がありましたらぜひチャレンジしてみてください。

そんな陽一は最終回、「味皇料理会」の頂点へと上り詰めるため、自身を料理会の高みへと導いた味皇・村田源二郎と直接対決します。戦いは村田の優勢で進みますが、果たしてその結末は?気になる方はぜひ『ミスター味っ子』の19巻をご確認ください。

登場人物2:次を育てるシブい料理人!村田源二郎

ミスター味っ子(19)

寺沢大介
講談社

日本料理会の頂点に君臨する男にして、「味皇料理会(あじおうりょうりかい)」の創設者でもある村田源二郎(むらたげんじろう)。彼はふと立ち寄った大衆食堂で陽一を見つけ、彼に料理人としての成長の機会を与えた人物です。

料理に対しては非常に厳しく、一切の妥協を許しません。いくら高級な食材を使っていても、それを調理する料理人の腕が三流ならば迷わず「落第点」と、辛口の評価をします。一方で料理人を敬う心も忘れず、悩める料理人がいれば同じ料理を志す者として親身になって話を聞き、答えにたどり着けるまで寄り添う姿勢を見せます。

アニメでは、絶品料理を食べるたびに口から光線を放ったり、72歳という年齢を感じさせないほど俊敏に走り回ったりと、かなりオーバーなリアクションを見せますが、それはアニメのみの脚色です。原作漫画の方では、渋くて落ち着きある男性として描かれ、料理に対するリアクションも人間離れしたものではありません。

最終回では陽一と料理対決をするわけですが、その実力はまさしく「味皇」という通り名にふさわしいものです。陽一を最高の料理人と認めたからこそ全力でぶつかっていく姿勢は、とてもかっこよく描かれています。

登場人物3:何かと話題に尽きないイタリアンのシェフ!丸井善男

登場人物3:何かと話題に尽きないイタリアンのシェフ!丸井善男
出典:『ミスター味っ子』18巻

「パスタ」を得意とする料理人の丸井善男(まるいよしお)は、味皇料理会でイタリア料理部の主任を務めるほどの腕をもつ男です。陽一と一度料理勝負でぶつかっていますが、その後は料理人としても、人間としても若い陽一のためのよき助言者として彼を手助けします。

そんないい人キャラな丸井は、物語の中ではたびたび苦労する役回りに。たとえば陽一が不在の際は自分が日之出食堂の厨房に立ち、専門外の環境の中で体を壊すまで働いたにも関わらず、帰って来た陽一からは開口一番売り上げ不振を指摘されます。

さらに『ミスター味っ子Ⅱ』では丸井の責任ではない小さな失敗のせいで料理会を追われ、路頭に迷ってしまいます。その後陽一たちの手助けもあってもう一度料理人としてやり直すことができますが、蓄積された心労はふくよかだった彼の体を激痩せさせてしまいました。

また、陽一の母法子(のりこ)に片思いをしている丸井は、物語の後半でその愛を告白し、陽一とも一悶着します。料理人として、男として、丸井はどのような波乱の人生を歩んでいくのでしょうか。

登場人物4:当たり前、当たり前、当たり前ーっ!小西和也

登場人物4:当たり前、当たり前、当たり前ーっ!小西和也
出典:『ミスター味っ子』3巻

味皇料理会では1、2を争う天才的な料理の腕と「勘」の持ち主として、肉料理部の主任を務めていた小西和也(こにしかずや)は、自己中心的な性格のせいで周囲と協力できず、一度は料理会を脱退した癖のある人物です。

その後は自分の店を持ちつつ、「肉料理の天才」として業界を渡り歩いていました。余談ですが、モデルは著者の同級生だそうです。

彼の特徴は「当たり前!」という口癖。しかしアニメ版ではなぜかオーバーになり「当たり前!当たり前!当たり前ーっ!」としつこいほど連呼しました。しかしこれが視聴者には受け、「当たり前!」以外のセリフも3連続で使われるようになります。印象が強かったためか、『ミスター味っ子Ⅱ』からはアニメに寄せて、漫画の中の小西もセリフを3連続で言うようになりました。

さらに、その後は紆余曲折を経てボランティア活動にも着手するように。被災地で料理を振る舞うなどして、困っている人に手を差し伸べています。登場時のわがままな性格からは考えられないような成長を遂げた理由とはなんなのか、その過程をぜひチェックしてみてください。

登場人物5:一味変わった料理を作る陽一と双璧をなす、王道をいく天才料理少年!堺一馬

ミスター味っ子(13)

寺沢大介
講談社

陽一のライバルとなる天才料理人の堺一馬(さかいかずま)は、「味の貴公子」を自称する自信過剰な少年です。得意料理は「カレーライス」。そのため、アニメでは「カレーの天才」を自称しています。

陽一が一風変わった工夫で料理を盛り上げていくのに対し、一馬はスタンダードな手法で堅実に料理を進めていくことが特徴で、陽一とは正反対のスタイルを取る料理人だと言えます。そのため、二人の料理バトルはそれぞれの「哲学のぶつかり合い」と言っても過言ではありません。

そんな彼は陽一との勝負を通し、自分には料理人として最も大切な「食べる人を思う気持ち」が欠如していることに気づき、一度は陽一たちの前から姿を消します。そして再び姿を表した時には、料理人として、人間として予想以上の成長ぶりを見せ、周囲を驚かしました。

そんな彼もまた、弱い立場の者を思いやれる優しい心の持ち主になることができます。ボランティアの一環として幼児施設の子供たちに料理を振る舞う姿は、見ていて微笑ましいものです。時に仲間として、時にライバルとして切磋琢磨しあう陽一と一馬の姿は必見です。

長く愛されるグルメ漫画『ミスター味っ子』を読もう!

料理することの素晴らしさや、志高い料理人たちの姿だけでなく、人として成長することの素晴らしさ、大切さを教えてくれる漫画『ミスター味っ子』。料理をとりまく個々の人間のドラマが、私たちの胸を打ちます。

単行本全19巻からなる物語は、名シーンや迷シーン、名レシピの宝庫です。気になる方はぜひ読んでみてください。

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いかがでしたか?勢いのある展開に比べて、レシピは比較的実践しやすいものも多く、レシピ本としての役割も担ってくれる漫画です。気になる方はぜひ読んでみてください。