小さい頃夢中になって育てたカブトムシ。うろ覚えだった知識をもう一度スッキリ整理させてみませんか?今回は飼育方法とカブトムシに関する3冊の本をご紹介します。
マットはホームセンターなどで購入することができます。値段は10リットル650円程度。栄養価の高いマット、きめ細かい質感のマットなど様々な種類のマットがあります。飼育ケースは市販の昆虫用のもので大丈夫ですが2匹以上を同時に1つのケースで飼う多頭飼育をする場合、2、3頭でSサイズ・4、5頭でMサイズ・6、7頭でLサイズのケースを使用するようにしてください。
飼育ケースに15センチ〜20センチのマットを敷き幼虫またはさなぎを中に入れます。幼虫の間はマットを食べて栄養を補給するので餌をあげる必要はありません。さなぎになると動くことも餌を食べることもしなくなりますので、成虫になるまでそっと見守ってあげましょう。さなぎはおよそ1ヶ月程度で成虫になります。
幼虫・成虫の期間はケースが置かれている環境の温度が10度以下にならないようにしてください。また、幼虫の間は頻繁にフンをするので、汚れたらその都度マットを変えてあげるようにしましょう。幼虫冬の間冬眠をしますので冬眠に入る前の秋の期間にマットを綺麗にしておくことが大切です。冬眠の期間はマットの交換は一切行えません。さなぎは非常にデリケートなのでむやみに動かさずそっとしておいてあげましょう。
成虫のカブトムシは1ケースに1頭の割合で入れましょう。マットは15センチほど敷き詰めれば大丈夫です。樹皮や木片はカブトムシが転んでしまった時に捕まって起き上がるのに役立ちます。コバエなどの侵入を防ぎたければ「ディフェンスシート」というシートも売っています。
飼育ケースにマットを敷き詰めて樹皮や木片と一緒にカブトムシをケースに入れましょう。餌についてですが、カブトムシの餌はカブトムシ用ゼリーかりんごかバナナが良いでしょう。スイカを食べているイメージが大きいかもしれませんが、スイカやメロンなどは水分が多くカブトムシがお腹を壊してしまう可能性がありおすすめできません。餌は毎日あげるようにしましょう。
春カブトムシは幼虫からさなぎに。さなぎの期間は「さなぎ室」という穴をマットの中に掘ってその中で過ごします。夏頃さなぎから成虫に成長するカブトムシ。基本的に国産のカブトムシは寒さにも暑さにも強いですが、夏は30度を超えないように注意してあげましょう。秋になると新たな幼虫が現れ、冬になるとそれらが冬眠の時期に入ります。霧吹きでマットを湿らすなどして乾燥には気をつけてください。
世界最大級のカブトムシ。中央アメリカ以南の温かい地域に生息します。16センチほどまで成長し、屈強な角を持っています。価格はかなり高額で1匹15000円〜70000円ほど。世界中にファンやマニアがいるため値段も高騰傾向にあります。
東南アジアに生息するカブトムシ。エメラルドグリーンの体に大きい角。その見た目の美しさに人気の高いカブトムシです。気性が荒く13センチ程度まで成長します。価格は1匹2000円ほどです。
国産カブトムシの代表種。5センチ程度の体の比較的小さなカブトムシです。ホームセンターで数百円で購入することができるので、子供の飼育にも人気があります。寒さや暑さに強いので飼育しやすい種類だと言えるでしょう。
3センチほどの非常に小さなカブトムシ。日本全土に生息していますが生息数はそんなに多くありません。オスのツノも小さくとても可愛らしいカブトムシ。ネットで500円ほどで購入することができます。
カブトムシとクワガタの違いはどこにあるのでしょうか?違いをいくつか見てみましょう。
食欲旺盛なカブトムシに比べるとクワガタはほとんど餌を食べませんが、クワガタの方が厳しい環境で生き延びることができる省エネ体質だと言えるでしょう。
ここではカブトムシに関するおすすめ本を3冊ご紹介します。
カブトムシやクワガタの飼育に必要なものや、その飼い方を初めての人に向けて丁寧に解説した一冊。写真家である作者自らが撮影した写真を使ってカブトムシの成長過程や体の細かな特徴を読者にわかりやすく解説しています。
- 著者
- 安藤“アン”誠起
- 出版日
- 2007-06-29
飼育に慣れていない人にとっては寿命をまっとうさせてあげるのは、なかなか至難の技です。本書はそんな寿命の短いカブトムシを少しでも長く元気に飼うためのテクニックを伝授してくれます。非常に簡潔で分かりやすいので一度手に入れたら手放せないバイブルとなるでしょう。
カブトムシやクワガタの生き生きとした写真も魅力的。今にも動き出しそうな生命力溢れる姿は、子供だけでなく大人も一緒に楽しめることでしょう。内容もよく整理されており体系化された教科書のような一冊。一冊手元に置いておいたら大変便利なこと間違いなしでしょう。
カブトムシのぶんちゃんは夜になると土の中から出てきてお友達を作ったり、木の蜜を舐めたり、空を飛んだりします。そんなぶんちゃんの日常を生態紹介と絡めながら子供向けにやさしく解説した物語絵本です。
- 著者
- ["高家 博成", "仲川 道子"]
- 出版日
- 2000-06-20
対象は2歳ぐらいから小学校1年生ぐらいまで。絵が非常に可愛らしいので子供も楽しく見ることができるでしょう。カブトムシが夜行性である生態や、クワガタが天敵である生態など物語を読みながら学ぶことができます。
敵に果敢に立ち向かう姿や、お友達にやさしく接する姿など、生態だけでなく道徳的な教育要素もふんだんに盛り込まれています。大人が読むとクスリと微笑んでしまうような平和で可愛らしい世界観の絵本です。
大人にカブトムシやクワガタの魅力を伝えてくれる一冊。鮮やかな色合いのハイクオリティーな写真が大人の知的好奇心を刺激する大人向けの解説図鑑です。
- 著者
- 安藤“アン"誠起
- 出版日
- 2017-06-30
子供の頃カブトムシやクワガタの飼育に夢中になった人は、大人になって読んで見ると新たな発見の多さに驚くことでしょう。子供の頃の知識を正すのも良いですし、お子さんがいる保護者さんは本書の知識を子供に披露してあげるのも良いでしょう。
日本のカブトムシだけでなく、世界の人気種についても取り扱っています。必ず成功する飼育方法が掲載されていますので、子供の頃うまく飼育することができなかった方の再チャレンジを後押しするような一冊になるかもしれません。ハイクオリティーの写真と飼育ガイド。ぜひ手にとってお楽しみください。
いかがでしたでしょうか?今回はカブトムシの飼育方法とおすすめ本を3冊ご紹介しました。最後までお読みいただきありがとうございます。