私は最近、「重言」について勉強することにハマっています。変わりゆく日本語を否定することはありませんが、折角でしたら、日本の文化とともに美しい日本語も勉強してはいかがでしょうか? 今回は、外国の方にも自信を持ってオススメできる、大人でも読める絵本をご紹介します。
「人を愛すること」を考えさせられる絵本
誰もが一度は耳にしたことのある、絵本だと思います。舞台にもなりましたね。私も小さな頃、母から譲り受けました。祖母・母が保育士だったので、小さな頃から絵本に沢山触れてきましたが、この本はずっと大きくなってからも読み続けていた本です。
100万回生きたねこは、一度も人を愛したことがありませんでした。ですが、初めて愛を知った時、もう生まれ変わることはありませんでした。そんな過程を描いた絵本です。私はこの本に、哲学的なものを感じました。人を愛すとはどういうことなのか。人生において、愛とはどういう存在なのか。
たくさん考えさせられます。このねこのように、愛を知った後、この本を読んでみたいです。小さな頃読んだことのある人は、昔と今の感覚を比べながら、読んでみてくださいね。
もどかしい気持ちにさせられる絵本
宮西さんは、素敵な絵本をたくさん書かれている方ですね。私の周りには、宮西さんの本が常にありました。
このお話の主人公は、親離れをしたばかりのプテラノドン。ある日、天敵のティラノザウルスが怪我をしていました。怪我で目が見えない状態だったので、プテラノドンは、ティラノザウルスのフリをし看病します。看病の甲斐あって怪我が治っていくのですが、完治した後が涙なしでは読めませんでした。
お互いの気持ちのすれ違いといいますか、思い込みでこんなにも悲しい結末になるなんて。思い出すだけでも、もどかしい気持ち、そして目には見えない友情に涙が溢れます。私には9つ歳の離れた弟がいるのですが、「僕ならこうする」と大泣きしていました。みなさんも是非、この本を読んで“涙活”してみてください。