『ぼくの地球を守って』が全話無料で読める!名作SF恋愛漫画をネタバレ考察

更新:2021.12.9

前世の記憶をめぐる、一大SFロマン! 『ぼくの地球を守って』は、少女漫画らしく可愛らしい絵柄やロマンチックなセリフと、SF的テーマの壮大な世界観が見事に融合した作品です。前世の記憶に翻弄されつつも懸命に「今」を生きる少年少女の物語に胸が踊ります。 今回は「ぼく地球(ぼくたま)」の愛称で愛され続け、「前世」ブームをも巻き起こした昭和の名作漫画を徹底紹介します!スマホのアプリから無料で読むことができるので、ぜひチェックしてみてください。

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漫画『ぼくの地球を守って』が無料!魅力をネタバレ紹介!

著者
日渡 早紀
出版日
お得に読むなら

『ぼくの地球を守って』は、前世では別宇宙に住む異星人だった男女7人が数奇な運命を経て地球人に転生し、再び出会ってからも前世と現世の記憶に翻弄されつつ今を生きていく物語です。

少女漫画らしいほんわかした絵柄とセリフ回しに隠された、残酷な運命や人間関係とのギャップにドキドキハラハラさせられ、しかも違和感がないところが魅力です。

堅苦しいと思われがちなSF設定前や前世というオカルトっぽい設定も登城人物のほのぼのさによって緩和されているので、普段SFを読まない方にも受け入れやすくなっています。

この記事では『ぼくの地球を守って』のあらすじ(ネタバレあり)や、主要キャラ3人をご紹介します。もし興味を持たれたら、無料スマホアプリでぜひご一読ください。


「花とゆめ」のおすすめ作品を紹介した<「花とゆめ」のおすすめ名作漫画年代順10選!【絶対に読むべき少女漫画】>の記事もおすすめです。

漫画『ぼくの地球を守って』のあらすじ

著者
日渡 早紀
出版日
1998-03-01
お得に読むなら

主人公亜梨子は、北海道から東京に引っ越したばかりで周囲になじめず、植物を相手に歌を歌って慰められる毎日を過ごしていました。ある日同級生迅八から自分たちの前世を映す不思議な夢(ムーンドリーム)の話を聞いて興味を示します。

そんな中お隣に住む輪がベランダから転落して、そのショックで前世の記憶を覚醒させます。覚醒した輪は復讐のため奔走し、亜梨子は前世の仲間と交流していくうちに自分も前世の記憶を覚醒させていき……。

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キャラ① 高貴な雰囲気の天然さん【坂口 亜梨子(木蓮)】

キャラ① 高貴な雰囲気の天然さん【坂口 亜梨子(木蓮)】
出典:『ぼくの地球を守って』1巻

現世:坂口 亜梨子(さかぐち ありす) 前世:木蓮(もくれん) フルネーム:コウ=ハス=セイ=テ=モク=レン

この物語の主人公。前世、現世ともに長い髪と、動植物を魅了させる歌声を持った天然さんです。 現世ではお隣さんの小学生(輪)に振り回され、都会の生活になじめず北海道に帰りたいとしくしく泣き過ごす女子高生です。

前世ではテレパシーやサイコキネシスなどの超能力を持つキチェスの中でも特に能力の高いキチェ・サージャリアンとして子供のころから特別扱いを受けてきました。

本来の自分を出せないまま悶々と少女時代を過ごしてきた彼女が心のよりどころにしたのが、辺境の惑星KK=101(地球)でした。周囲の反対を押し切り地球観測隊に志願し月基地に赴任、そこで運命の男性、紫苑と出会います。

自分と同じような孤独を抱えた紫苑に素直に惹かれる木蓮と、ツンデレというよりかツンツンな紫苑。 自分は紫苑に嫌われているのではないかとへこんでるところに玉蘭から告白を受けて当惑していた木蓮でしたが、その後月基地メンバー全員を悲劇へと巻き込む大事件に遭遇します。

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キャラ② 「少年」ダークヒーロー【小林 輪(紫苑)】

キャラ② 「少年」ダークヒーロー【小林 輪(紫苑)】
出典:『ぼくの地球を守って』1巻

現世:小林 輪(こばやし りん) 前世:紫苑(しおん) フルネーム:ザイ=テス=シ=オン

現世では亜梨子のマンションの隣に住む生意気な小学生。何かと亜梨子にちょっかいをかけるのは好きの裏返しなところがかわいいです。ごく普通のサラリーマン夫婦の家で、生意気な普通の小学生として幸せに暮らしていました。 

紫苑の記憶が覚醒するまでは。

前世では戦災孤児としてすさんだ少年時代を送るも、優しい養父ラズロと飼い猫キャーとの交流で少年らしさを取り戻そうとした矢先に彼らを失います。 

以降、完全に心を閉ざしてしまい、成人しても子供っぽさが抜けないままでした。怒りの感情を制御できないとか、空気読めないとか。そこが彼の魅力なんですけど。

攻撃的な性格と高いサーチェス能力を持っていたため、政府から厄介払いの意味合いで月基地へ送り出されますが、そこで運命の女性、木蓮と出会います。

元から思い込みが激しすぎて対人コミュニケーションがへたくそすぎる紫苑は、木蓮への思いを持て余しただけではなく、木蓮は玉蘭が好きだと思い込んで悶々とします。そして紫苑は、やってはならないことをやってしまうのです。

彼が何をしたのかはぜひ、作品を実際に読んで確かめてください。

キャラ③ 愛すべきかませ犬【小椋 迅八(玉蘭)】

キャラ③ 愛すべきかませ犬【小椋 迅八(玉蘭)】
出典:『ぼくの地球を守って』1巻

現世:小椋 迅八(小倉迅八) 前世:玉蘭(ぎょくらん) フルネーム:オ=アンティ=シャ=ギョク=ラン)

連載当時、紫苑(輪)と木蓮(亜梨子)のカップルが圧倒的人気を誇っておりまして、その二人の仲を裂くべく手段を選ばない彼、迅八(玉蘭)は読者から総スカンを食らっていたという伝説を持ちます。ちなみに原作者、日渡早紀は迅八(玉蘭)をかわいがっていた模様。

紫苑や木蓮などがサージャリアンとしても学者としても能力が高いスーパーヒーロー、ヒロインで、性格も繊細で打たれ弱いのに対し、玉蘭は一応キチェスも使えて学者としての能力も高いのにどこか中途半端なことを苦にしていました。そして大学の同級生で突出した才能を持ち、自分の想い人である木蓮に惚れられている紫苑をうらやんでいます。

でも彼は終始一貫して、何があってもへこたれない、精神的に打たれ強すぎる普通の男の子でした。前世でも現世でも普通の男の子であり続けたことが彼の魅力です。

少年漫画、少女漫画ではどうしても人並外れた能力を持ち、自分の身近にいない性格のキャラに人気が向いてしまいがちですが、そんな中スーパーヒーロー、ヒロインの人生に影を落とし、物語の最後まで普通の男の子であり続けたキャラをメインの一人に据えた構成はとても斬新で、登場人物の人間関係により深みを与える一因となっております。

人気が低くてもそれはそれ、ということで。

 

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漫画『ぼくの地球を守って』の結末まで無料で読んでみよう!

著者
日渡 早紀
出版日
1998-12-01
お得に読むなら

今回ご紹介した3人を中心とした月基地メンバーが前世と現世、二つの記憶に翻弄されつつ、互いのエゴをぶつけ合いながらも人間関係を構築していくさまが、繊細な優しいタッチで描かれているのがぼく地球の魅力です。昭和のマンガやSF、前世ネタにご縁がなかった方にもお勧めできます。ぜひこの機会に、残酷さとほのぼのさがいい感じにマッチングしたSF漫画を堪能しませんか?

 


『ぼくの地球を守って』から16年後の世界を舞台にした続編『ボクを包む月の光』について紹介した<『ボクを包む月の光』前作と比べて面白いの?作品の内容ネタバレ考察【無料】>の記事もおすすめです。気になる方はぜひご覧ください。

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