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おすすめTS漫画10選!もともと男なのにこの可愛さは反則!

更新:2020.10.20 作成:2020.10.20

決してメジャーとは言えないものの、根強い人気を誇るTS(性転換)漫画。異性愛、同性愛どちらの琴線も刺激する贅沢なジャンルとも言えるでしょう。今回は特に男キャラが女性化する作品をピックアップしてご紹介したいと思います。

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中国4000年の摩訶不思議的TSアクションコメディ漫画!

幼い頃から無差別格闘流の修行として中国に渡っていた主人公の早乙女乱馬。父玄馬と共に帰国した彼は、かつて玄馬と同じ師に師事した天堂早雲の道場に身を寄せます。玄馬と早雲は昔、互いの子供を結婚させるという約束をしており、乱馬と天道家三女のあかねが許嫁であることが明かされました。

とある行き違いがあって乱馬とあかねは険悪になるのですが、2人は同じ風林館高校に通うこととなります。実は乱馬は中国で被った呪いによって、水をかけられると少女の姿になる特異体質となっていました。そんな体質もあって、乱馬の周囲には変人が集い、天道家居候生活は笑いと混沌に満ちていくのでした。

著者
高橋 留美子
出版日
2016-07-15

本作は1987年から「週刊少年サンデー」で連載されていた高橋留美子の作品。

ご存知、TS漫画の金字塔と呼べる偉大な漫画です。アニメやドラマやゲーム、各種メディアミックスによってその知名度は絶大でしょう。

本作も基本的には高橋留美子の得意とする、『うる星やつら』に連なるハーレム要素のあるラブコメです。あかねをはじめとして、姉妹のかすみやなびき、久遠寺右京にシャンプー……とヒロイン格は枚挙に暇がありません。しかし、彼女達を押しのけてトップクラスの人気と魅力を持つのが「らんま」や「女らんま」と呼ばれる乱馬の女の姿です。

らんまは気性や運動能力はそのままに、華奢でナイスバディ。男勝りというか男そのものの豪快な行動をたびたび取るので、場合によってはそれがお色気に繋がることもあります。作中では男の時のライバル(?)である九能帯刀(くのうたてわき)から、「おさげの女」と惚れられる始末。

乱馬状態ではヒーローを、らんま状態でヒロインを担うという、なんとも贅沢なキャラです。

単純にドタバタコメディとしても良質ですが、TS漫画の普及に一役買った偉大な先達としてぜひ抑えておきたい作品となっています。

彼と彼女は同姓同名の本人!?

締留(しめる)ふたばは普通の少年でした。中学1年生のある日、緊張や興奮などで感情がたかぶると、性別が変わって女の子になってしまう特異体質だということが判明します。それは一族に遺伝する特質でした。そこでふたばは、同姓で同名で別性の女の子として自分の学校に転校し、二重在籍することにしました。

ふたばはクラスメイトである島美咲姫(しまみさき)に好意を抱くのですが、体質が足を引っ張って、2人の関係はなかなか進展していきません。

著者
あろ ひろし
出版日

本作は1990年に「月刊少年ジャンプ」等で連載開始されていたあろひろしの作品。

本人の意図とは別に、突然性別が変わってしまう主人公のドタバタを描いたラブコメ漫画です。当人にとっては不幸な出来事ですが、読者の視点からするとあらゆるアクシデントが全て面白く思えます。特に本作の場合、ふたばが変身(正確には変態。不審者という意味ではなく)するきっかけが、極度の感情の増減にあるのですから無理もありません。

感情の増減とは、大抵の場合が性的興奮です。ごくごく健全な年頃の男の子が興奮すると、女の子になってしまうというおかしさ。例えば意中の美咲姫の前で異常に緊張してしまうと、それによっても性転換してしまうので、違った意味でハラハラドキドキさせられます。

好きだから一緒にいたいのに、一緒にいると変身するというじれったい展開。そしてそのままうっかり変身して、お色気トラブルにまで発展してしまうのがお約束です。

本作は『らんま1/2』と併せて、TSコメディの走りとも言える作品でしょう。

男? それとも女? 女体化押しつけファンタジー!

刑部秀一はある日、川で溺れる妖精シルフィを助けます。彼女は恩返しになんでも叶えると申し出て、秀一は「可愛い女の子の幼馴染みが欲しい」と願いました。

すると念願叶って、可愛らしい幼馴染みの女の子が現れるのですが、それは小山内伊織(おさないいおり)という男の幼馴染みが、シルフィの魔法によって女に変えられた姿だったのです。伊織は強靱な意志力で魔法をはね除け、また男へと戻ります。が、話はそれで終わらず、伊織はシルフィによってたびたび女性化させられるようになるのでした。

著者
森下 真央
出版日
2014-04-23

本作は2013年から「イブニング」で連載されていた森下真央の作品。ほぼ同じタイトルで同人誌として発表されていたものを商業化した作品となります。

本作の主人公は秀一ではなく伊織。本人が望んだわけでもないのに、他人の希望によって女性化させられてしまった伊織の悲哀を笑い飛ばすファンタジックコメディです。

まず本人にとって女性化が大きなお世話というか、余計なお世話というか、単なる災難でしかないのがポイント。なぜか秀一を含めた周囲は伊織の女性かを受け入れるのですが、何度女性化させられても、彼は男であることを諦めません。

そもそも魔法で新たに女の幼馴染みを作ってしまえば、こんな問題は起こらなかったのですが、さすがの妖精もそこまで万能ではない様子。妖精の沽券に関わるのか、あるいは恩返しを律儀に遂行したいのか、シルフィは隙あらば伊織の変身を付け狙います。

伊織も女性化を繰り返すうち、段々まんざらでもなくなっていくのですが……様々なシチュエーションでいきなり変身させられてしまう、(伊織の)気の抜けないドタバタコメディとなっています。

男性も女性も、中性も……!? 全てが快楽の対象!

放蕩奔放な親を持つ安藤了誓は、親を反面教師にして硬派で一途な男になろうと思っていました。しかし彼は17歳の誕生日に、自分が淫魔の一族であることを知ります。淫魔とは、人間からエナジーを吸って生きる者達です。彼らは効率的なエナジー摂取のために男女どちらの形態も取れるのですが、半人前の了誓は不慮の事故で女性の体になってしまいます。

人間のエナジーを得るためには、粘膜接触が必須。意中の幼馴染み姫宮恋咲(ひめみやひめ)に一途な想いを抱きつつ、了誓は男の体に戻るため、親と同じく淫らな行為を繰り返さなくてはいけなくなりました。

著者
林 哲也
出版日
2016-11-26

本作は2016年から「月刊ComicREX」で連載されている林哲也の作品。

TS漫画はその性質上、お色気要素が多分に含まれているもの。本作は特にエロ方面に突き抜けつつ、ラブコメのお約束を抑えた王道TS漫画となっています。

もう設定からしてかなり突き抜けています。作中における性転換の原理は淫魔の体質で、男女別のエナジー「男性源(アニマ)」と「女性源(アニムス)」を取る必要があります。淫魔はそれら摂取したアニマかアニムス、体内でより多い比率の方に性別が変化するのです。

物語での了誓の初変身は、事故による恋咲とのキスがきっかけでした。生まれながらに持っていたエナジーが枯渇していた了誓は、そのキスの吸収によってアニムスが優位な状態になって女体化してしまったのです。了誓が女性体から男に戻るには、アニムを吸収――すなわち、誰か男と粘膜接触しなければなりません。

都合が良いことに(本人には不幸ですが)、淫魔は意図せず周囲を魅了してしまうので、相手には事欠きません。こうして恋咲に操を立てつつ、男なのに男と交わり、魅了が暴走しては女性に襲われるというドタバタ状態に突入していきます。

男としては恋咲が好きな了誓ですが、もう1人の幼馴染みである男の凰児(おうじ)ともフラグが建っていて、この先どうなっていくのか目が離せません。ちなみに婉曲表現として粘膜接触としてきましたが、粘膜同士であればエナジー吸収はキスに限らないので……。淫魔の淫らな恋愛(ラブ)はどこまで過激になっていくのでしょうか。

戦う魔法少女……なのにごっつい男!? 変身ヒーローコメディ!

十文字ハヤトは非常に正義感の強い青年です。子供の頃から怪人と戦うヒーローに憧れて、ついに彼は変身アイテムを手に入れて念願の本物のヒーローとなりました。

ハヤトが変身した力だけは理想通りなのですが……その姿は思い描いた格好いいヒーロー像とは似ても似つかない、可憐な魔法少女。彼は魔法少女「ルミナスガール」として敢然と悪に立ち向かうのですが、傍目には変態に見られる哀れな男なのです。

著者
九段 そごう
出版日
2014-11-15

本作は2014年からWebコミックサイト「コミックポラリス」で連載されているそごうの作品。元々作者自身のサイトなどで公開されていたものが商業化されたタイトルです。

ヒーローに憧れる男が、実際にヒーローになってみたら、ヒーローではなく戦うヒロインになってしまったというアクションコメディ。ハヤトの変身ポーズは『仮面ライダー』のそれ。名前も一文字隼人に由来することは明白で、特撮ヒーローモノのパロディともなっています。

やっていることと言動はヒーロー然としているのに、姿形がいたいけな少女というだけでこうも面白いものかと思わされます。ギャップというのは恐ろしいです。

真っ当なヒーロー志望のハヤトは魔法少女姿に不満を持っており、世間から奇異の目で見られること、敵から舐められることが悩みです。それどころか、果ては怪人から可愛いと言われる始末。

幾度も辞めたいと漏らしているのに、それでも事件が起これば変身してしまう根っからの正義漢。

作中でヒーローは変身者の心を映す鏡と言われます。男くさいヒーロー男の心の奥底には、美少女変身願望がある……のかも?

神様のイタズラで男の娘が女の子に!

男子高校生の鈴白瑞樹(すずしろみずき)は異性同性を問わず、その容姿のせいで可愛らしい女の子に見られてしまうのが悩みでした。武道の家柄であること、意中のクラスメイト藤原夢子に好かれたいことから、男らしくあろうとしています。

幼馴染みの一文字猛(いちもんじたける)の入れ知恵で夢子にアプローチする瑞樹でしたが、そこで彼女の気持ちが猛にあることを知ってしまいます。そんな失意にある瑞樹に追い打ちをかけるように、異世界の悪戯神ロキ・アースガルドが彼に目を付け、瑞樹の性別を入れ替えてしまうのでした。

突然の性転換に驚く瑞樹。内心の混乱とは裏腹に夢子と親しくなれたまでは良かったのですが、こともあろうに友人であるはずの猛が女体化した瑞樹に惹かれていって……。

著者
杉戸 アキラ
出版日
2014-05-19

本作は2014年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されていた杉戸アキラの作品。

男の体から女の子に変化するタイプのTS漫画はその性質上、多分にお色気要素を含んでいます。本作ではそういったギリギリのエロ、あるいはギリギリアウトのエロの魅力を最大限に発揮させています。

一番の見所はやはり、主人公にしてヒロインの瑞樹の存在。元々がなよっとした小柄の小動物系男の娘で、それが性転換して本当に華奢な女の子になった、という経緯から多方面の性癖を狙い撃つ逸材です。ボクッ子かつショートヘアでツルペタ、奥手なのに度胸はある元男の子の女の子。読者の嗜好の新たな地平を開拓しまくる属性の塊となっています。

作中では瑞樹が男女の差異に困惑しながら、やむなく体当たりで問題を解決したり解決出来なかったりしていくのですが、それがいちいちエロいのです。まったく関係ないのに性的な連想をさせる演出が行われることがあれば、そのものずばりでストレートに表現されることも。少年誌では出来ない青年誌ならではのギリギリアウトな部分です。

猛との関係は肉体的にノーマルなのに冷静に見ればBL、夢子やロキとは百合なのにノーマルというもはや性別の概念を大暴投で明後日に放り投げる本作。もう瑞樹に萌えられればいいじゃないかと割り切れるようになれば、立派な『ボクガール』の読者です。

女の子になっちゃった! 女性癖から出た真実!

主人公の田尾望は、草野球チームに所属する中学1年生の中性的な少年です。彼は監督がこっそり賭けていた試合結果の罰ゲームとして、チーム全員でチアリーダーの格好をさせられ、応援に行かされました。その際、望は女性扱いされる女装の楽しさに目覚め、はまってしまいます。

父親からは男らしくあることを求められ、自分の嗜好と板挟みになってしまう望。結局、女装癖を諦めようとするのですが、そんな時に体が変化して本当に女の子に……。

著者
長月 みそか
出版日
2012-11-19

本作は2010年から「チェンジH」、「トランススイッチ」等で断続的に発表されていた長月みそかの作品。

望は元から中性的な容姿でなよっとしていたので、女装した姿は誰もが違和感なく見惚れてしまうものした。父親の抑圧への反発か、うっかり「本当に女の子だったら」と思ってしまったのが運の尽き。あるいは運命の始まり。なぜか本当に体が女体化してしまったのでした。

当然、周囲に相談することは出来ません。女性化に伴う問題など色々あるわけですが、そこで上手く働いてくれるのが妹の香苗です。兄の女装癖に薄々感づいていた彼女が、色々とフォローしてくれます。実は香苗自身も兄と同じように、両親から女であることの押しつけを窮屈に感じていたのです。

兄には自分の服を、兄の服を自分が着る。そういったある種の打算が働いての行動でもありました。それが後に香苗にも意外な結果をもたらすのですが……。

本人らは知りませんが、野球チームのマネージャー井出由佳は密かに望に好意を抱いていたのですが、望の女装癖や女性化に伴って彼らの関係も変化していきます。

男の日常、女の日常、どちらも覗き見るような少し背徳的なコメディです。

「好き」にルールも制限もいらない。そのためなら性別ですら。

主人公の大槻勇次は高校2年生にもなって、進路を決めかねている少年です。春休みのある日、彼は毎年訪ねてくる従兄弟の内田啓太郎を心待ちにしていました。1つ年上の啓太郎は勇次と違って、大学にも受かってはっきりと進路を決めています。お祝いも兼ねて待ちかねていると、やってきたのは見知らぬ美少女でした。

少女は自分こそが「内田啓太郎」改め、「内田啓子」だと言います。近未来の日本は、医療技術の進歩によって18歳で自らの性別を決められるようになっていたのです。仲の良かった従兄弟が突然女性になってしまい、勇次の日常が彼女にかき回されていきます。

著者
幾夜大黒堂
出版日
2015-04-25

本作は2014年からWebコミックサイト「マンガボックス」で連載が開始され、後に「月刊少年エース」に移籍した幾夜大黒堂の作品。

基本的には、女性化した啓子に勇次が振り回されるドタバタ系のラブコメです。性選択の自由があることで、性別というものに対しての意識が変化した世界観。同様のコンセプトで描かれた同作者の成人漫画が元になっています。ですが、セクシャル・マイノリティへの啓蒙を広める内容が含まれており、ラブコメながら侮れない奥深い物語なのです。

性転換を果たした啓子。実は勇次のことが好きだった彼女(元・彼)は、男のまま好きで居続けるより、性選択の自由を利用して女性化してしまおうと思ったわけです。そうして本編のお色気ラブコメに至るのですが、そこで終わらないのが本作。男らしく、女らしくといった常識を、茶化しつつもどこか批判的に問題提起していきます。

さらには、作中の女体化は医療によって行われたものであるため、そのリスクや偏見なども描かれます。後半では「好きな人」ではなく「好きなもの」のための性選択も登場し、単純なTS漫画の枠に捕らわれない、ちょっと大人な物語です。

男女関係なのになぜかBL風!?

男子高校生の三芳と間宮は、同級生で幼馴染みでライバルの関係です。三芳はことある毎に間宮に突っかかっていましたが、ことごとくあしらわれ続けてきました。

そんなある日、間宮の体に異変が生じます。それは「羽化」と呼ばれる現象で、この世界には男女比率を一定に保つ超常的な力が働いており、間宮はその対象となってしまったのです。

羽化によって少女に変わった間宮。彼、もとい彼女は以前のように接してきますが、女嫌いの三芳はどうしても上手くいきません。そこで間宮は、女嫌いを克服して自分に触れたら勝ち、という勝負を提案。こうして2人の新たな関係が始まりました。

著者
小椋アカネ
出版日
2013-07-05

本作は2013年に花とゆめコミックスから発表された小椋アカネの作品。

先述したタイトルがまさにそうでしたが、TSモノは比較的コメディタッチのものが多くあります。それは突然の性転換が現実ではあり得ない、ファンタジックな現象であるためでしょう。本作でも作中の性転換は羽化として説明されていますが、ややSF色があるものの、やはりどこか荒唐無稽です。

であるにも関わらず、本作は大筋でおちゃらけることなく、主要登場人物の関係性が真面目に取り上げられます。TSという特殊な前提から、読み応えのある恋愛譚というのが最大の魅力。

当初、三芳と間宮は男同士の関係の延長で交流します。内面は同一人物ですが、肉体的には年頃の男女。変わってしまった、という事実がどうしても影響して、徐々に意識していくことになります。男同士のぶっきらぼうな付き合いが、初恋特有の不器用さに思えてくる不思議。

TSモノなので肉体的にはノーマルな恋愛なのですが、精神的にはBLという不思議な関係が描かれていきます。ちょっと他作品とはひと味違ったTS漫画です。

少年は戸惑いながら少女を受け入れていく

極端に出生率の下がった近未来の日本。しかも女児の新生児は減るばかりでした。そこで政府は「男女均等政策」を打ちだし、女性適合者に性転換処置を施していきます。

主人公の大井健二も適合者の1人。彼は1年前に故郷を離れて手術を受け、「彼女」となって戻ってきました。かつてのように親友の真臣と遊ぼうとするのですが、どうしても上手く行きませんでした。自分は何も変わってないと言う健二。変わったのは彼女か、それとも変わった彼女を受け入れる世間か。

著者
吉富 昭仁
出版日
2012-11-19

本作は2010年から「チェンジH(現トランススイッチ)」で連載されていた吉富昭仁の作品。

現在のところ完全な性転換が現実的でない以上、どうしてもTS漫画は荒唐無稽となり、コメディに寄ってしまいます。本作では終末感漂うSF的な世界を根底に敷いて、その上で、性転換するという現実を当人の感覚と通して真摯に描き出しています。

世界的に女児新生児人口が減り、かなり危機的状況にある時代。ほのめかす程度にしか描かれませんが、適合者の女性化は公的な強制であることでしょう。何しろ種の存続に関わる重大事。そこではいち個人の思想や思惑は無視されます。

まだ未成年の健二にどれほどの負担がかかっているか。表面上淡々と描かれる真臣とのやりとりから、彼女の真意が痛いほど伝わって来ます。手術前の思い出の地を巡る中で、少しずつ吐露される心境。ともすれば自暴自棄にもなりかねない感情表現に、読んでいるとつらくなってくることでしょう。

望まぬ性転換で初恋を失い、堪えていた涙が溢れてくる場面には目頭が熱くなってしまいます。

フィクションであるTS漫画で、これほど胸に訴えてくる物語はそうそうありません。SFとしても人間ドラマとしても非常に優れた作品です。

いかがでしたか? 同じTS漫画という切り口でも、作者の味付けで色々な味わいが生まれます。以前から好きだった方も、興味本位で覗いた方も、琴線に触れた作品を手に取って新たな世界を切り拓いてみて下さい。