『みなみっしょん』は、無人島で1年間生き抜こうとする少女たちの日常を描いたゆるふわ系サバイバルマンガです。サバイバルとは言っても重苦しい作品ではなく、カワイイ女の子たちが百合っ気たっぷりにイチャつく萌え系作品として気軽に楽しめますよ!
『みなみっしょん』は、軍学校に所属する少女たちが実地研修として「ノナミミ島」という無人島でサバイバル生活を行う物語です。 「軍学校」とか「サバイバル生活」ワードが出ると重苦しいストーリーに思えてしまいそうですが、本作はかなりゆるふわ系ストーリーに仕上がっています。
- 著者
- 水鏡 ひより
- 出版日
- 2014-10-09
主要な登場人物は全員がカワイイ女の子で、無人島とはいっても大した脅威はないので「サバイバル生活」というよりはほとんど「リゾート生活」を眺めるくらいの感覚で気軽に読めます。 面倒な設定やシリアスな展開なんて望まず、純粋に「カワイイ女の子がイチャコラしてるだけのマンガが読みたい!」なんて欲望に忠実な方に強くオススメしたい作品ですよ!
全2巻でサクっと読めますが、ライトな百合要素もある本作は百合好きの間で「隠れた名作」なんて呼ばれることも…… そこで今回は『みなみっしょん』をまだ読んでいない方のために、本作の魅力を徹底的にご紹介していきたいと思います!
オススメのエピソードも合わせてご紹介しますので、ご注意ください。
軍学校に所属する女子学生の美波 かすみ・宇津里 雷香・柊真 昴の3人は、実地研修の一環として「ノナミミ島」を訪れていました。 3人は無人島であるノナミミ島の調査を進めながら、自分たちの力だけで1年間生き抜いていかなければなりません。
ところが初日から宿舎が全焼したり、調査に必要不可欠な地図を紛失したりと災難続き! そんなトラブルだらけの無人島生活も、10代の女子特有の明るさで軽く乗り越えてしまうゆるふわ系サバイバル作品です。
『みなみっしょん』には最初、3人のヒロインが登場します。 作中では通称「美波班」と呼ばれる、美波 かすみ・宇津里 雷香・柊真 昴の3人です。 この3人だけで無人島を生き抜く……というのが当初の予定だったはずなのですが、ヒロインはここからどんどん増えていきます。
まず、美波班の3人の抜き打ちチェックと称して軍学校の教官が島を訪れるのですが、教官がビックリするくらい美しいんです……! 軍学校の教官なんて言うとムサくるしいオッサンのイメージしかわきませんが、美波班直属の教官である鞍馬 凪沙はナイスバディのお姉さんで、本来ならメインヒロインを張れるほどの逸材です。
さらに3人の座学を担当したというおっとり系のお姉さん・細波 響子も島を訪れ、無人島は一転、女だらけの楽園と化します。
その後も、美波班しか派遣されていないはずのノナミミ島に「水無月班」と呼ばれる別班の少女たちも登場。しかも先生たちと違い、水無月班の3人は美波班と合流して一緒に暮らすことに……!ノナミミ島の楽園化がどんどん進行していきます。
ここまで登場したヒロインは全員カワイイので、ぼーっと眺めているだけでも幸せな気分に浸れます。
男性キャラクターの一人でもいれば一気にハーレム系ラブコメと化してしまいそうな流れですが、このマンガに主要な男性キャラクターはほとんど登場しません。ただただカワイイ女の子を眺めて幸せなひとときを過ごしたいアナタにピッタリの作品です。
- 著者
- 水鏡 ひより
- 出版日
- 2015-06-09
萌え系のマンガがお好きな読者のなかには、サバイバル系のマンガは苦手だという方が一定数いるのではないでしょうか? サバイバル系といってもいろいろありますが、やはりサバイバルを題材としたマンガには「食料問題」だとか「仲間割れ」なんて暗い問題が絡む作品も多いので、シリアスなマンガが苦手な方には敬遠されがちです。
しかしご安心ください。『みなみっしょん』にそういったシリアスな展開は一切ありません。 野生生物と闘ったり森の中ではぐれたりするシーンはありますが、それらは全てギャグパートでの出来事なので笑って読み進めることができます。 この作品はサバイバルそのものよりも「女の子たちのふれあい」に重点が置かれているので、本格的なサバイバルマンガが苦手だという人でも問題なく読めるはずです。
なんなら、物語が後半に向かうにつれてサバイバル要素は影を潜めていきます。 無人島の調査なんて任務はさておき、水着を着て1日中海水浴を楽しんだり、みんなで仲良く温泉に入ったり……。
本格サバイバル作品が好きな人には物足りないかもしれませんが、萌え系マンガが好きな方なら大満足できる萌え要素の詰め合わせ。それが『みなみっしょん』という作品なのです!
登場人物のほとんどが女の子……ということで、『みなみっしょん』は後半に進むにつれて百合展開が増えていきます。1巻の後半で水無月班が合流したあたりから百合百合し始めて、なんとなく2人1組で行動する感じのシーンが多くなってくるんです。女の子同士でキス、といった直接的な展開はありませんが、想像力の豊かな読者だけが「あっ……」と察せるライトな百合が魅力的です。
そもそも美波班しかいないはずのノナミミ島に水無月班がやってきたのも、水無月班の「美波班のメンバーに会いたい」というダイレクトな理由でした。 水無月班リーダーの水無月 瑞葉に至っては「かすみラブ!」とハッキリ言っちゃってるので、他のヒロインたちはともかく瑞葉だけは作中公認の百合っ娘ですね。
特に第21話の「温泉入湯!」というエピソードでは、ヒロインたちがみんなで温泉に入って胸を揉み合ったり頬を赤らめたりしつつ、本作の百合っぽさを加速させていきます。
無人島に取り残された1人の男子と複数の女子……みたいな設定のマンガはいくらでもありますが、無人島に女の子しか居なくて百合感を高めていく作品って今までありそうでなかったですよね。
- 著者
- 水鏡 ひより
- 出版日
- 2015-06-09
『みなみっしょん』は全2巻ですので、2巻の中盤あたりからはシメのエピソードに入り始めます。 最終回には、序盤から言われていた「島に誰かいる」という伏線に関するナゾトキが関わってくるんです。 ここまで女の子たちの可愛さばかりを紹介してしまいましたが、後半にはちゃんとストーリー色も強くなってさらに面白くなってきます!
かすみが序盤から言っていた「島に誰かいる」という話は、ちょうど教官が島を訪れたり、水無月班が現れたりしたタイミングだったため、結局勘違いだったのかな?なんて思わされていました。 しかし後半に来て、ノナミミ島には教官でも他の班でも無い「他の誰か」が本当に潜んでいたことが発覚します。
謎の人物を確保しようとするヒロインたちですが、異常にすばしっこい動きと罠を仕掛ける狡猾さに翻弄され、次々と追い詰められていきます。
果たして島に潜んでいた人物の目的とは!?そしてヒロインたちを追い詰めていた目的とは!?……この真相は、ぜひ『みなみっしょん』を実際に読んで確かめてみてください!