よく見ると可愛らしい顔して、どんな感触なのか思わず触って見たくなってしまうトカゲ。意外とペットとしての人気が高く、関連書籍も多く出版されています。今回は、そんな彼らの飼育方法や、おすすめの書籍を紹介していきます。
非常におとなしい生き物で、普段はほとんど動くことはありません。クールなようにも見えますが、そのどこかマイペースな姿が我々の心をくすぐるのです。
犬や猫のようになつかせるのは難しいですが、慣れれば手に乗せることも可能。近すぎず遠すぎずの絶妙な距離感を保てるのがペットとして飼うことの魅力だといえるでしょう。
有鱗目トカゲ亜目は、ヤモリ・イグアナ・カメレオンなどを含む4000種もの生物が属する爬虫類最大の生物的グループ。トカゲといってもさまざまな種類がいて、その多様性に富んだ不思議な世界は爬虫類ファンの心を掴んで離しません。
また、鳴き声をあげることがないため、周囲を気にせずに飼育できるのも嬉しいポイント。さらに、基本的には長寿の生物なので、長いあいだ一緒にいることができます。積極的に人間の生活に関わるわけではありませんが、ひっそりと癒してくれるような存在です。
一方で、種類によっては温度管理に気をつかわなければなりません。湿度や風通しの調整も重要なので、実際に飼う前にチェックしておきましょう。
ヒョウモントカゲモドキ
ペットとして大人気で、カラフルな体につぶらな瞳をしています。人間にも懐きやすく初心者でも飼いやすい種類だといえるでしょう。
体長は20センチほどで小さめ。おとなしい個体が多く、攻撃的になることはほとんどありません。
価格は5000円〜8000円程度です。寒さに弱い種類なので冬場は特に温度管理に注意してあげてください。
フトアゴヒゲトカゲ
こちらも初心者におすすめの種類。体が丈夫で、寿命は大体10年くらい。オーストラリア原産で、人見知りせず手乗りなどもすぐにできるようになります。体長は40センチ〜60センチ程度です。
子供の頃と大人の頃で食べるエサが変わる特徴も。子供の頃は虫を好みますが、大人になると虫だけでなく野菜も食べるようになります。価格は10000円〜30000万円。可愛らしい顔立ちでペットとしても人気があります。
ニホンカナヘビ
日本に生息している種類です。体長が20センチ程度と小さく、おとなしい性格。北海道から九州まで全国に生息しています。
寿命は7年ほどで価格は1000円〜2000円で購入することができます。熱に弱いため、夏場や日差しの強い日は頻繁に霧吹きで水をかけてやり、熱中症にならないように気をつけることが必要です。
アオジタトカゲ
ツチノコとよく間違えられるトカゲです。オーストラリアやインドネシアなどに生息していて、体長は70センチほどの大きめ。体が丈夫なので初心者でも飼いやすく、エサをあげるとどんどん大きくなります。
価格は10000円〜25000円ほどです。雑食なので虫や野菜やフルーツなどなんでも食べます。寿命は約10年。青い舌をもつユニークな見た目です。
飼育に必要なものは、
です。個体の大きさにもよりますが、飼育ケースは昆虫用のもので十分。ただなるべく通気性のよいものを選びましょう。
飼育ケースに土を敷き、石と給水皿とエサ皿を置きます。
もし可能であれば、専用の紫外線ライトを置いてあげるとよいです。寒さや暑さに弱い種はヒーターで温度調節をしてあげることが必要になってきます。
主なエサは
種や個体の年齢によって好みが違うので、どんなものが適しているのか確認してください。
昆虫は市販のコオロギやミルワームをあげます。コオロギは貴重な栄養源なので、もしエサ用のコオロギを家で飼育する場合は、そのコオロギにも栄養価のあるエサをあげましょう。ニワトリ用のものがおすすめです。
野菜は青梗菜やモロヘイヤなどの緑の野菜か、かぼちゃや人参を好んで食べます。虫と野菜をバランスよくあげることが大切。時にはカルシウムサプリメントなどでカルシウムを補ってあげることも重要です。
ヒョウモントカゲモドキ、別名レオパードゲッコー。通称レオパの飼育法について書かれた本書は、繁殖法や系統などにも触れながら、飼育する人が知りたい情報を一冊にまとめています。
- 著者
- 寺尾 佳之
- 出版日
- 2015-09-30
ヒョウモントカゲモドキは爬虫類のなかでも特に人気のある種類。インターネットにも多くの情報があふれています。そんななかでも本書では、インターネットだけでは知ることのできない病気の予防法、対処法なども詳しくカバー。彼らがかかりやすい病気も分かるので、健康を守る飼い主さんの役に立つでしょう。
写真も豊富に掲載されており、眺めているだけでも楽しめます。今飼っている人もこれから飼おうとしている人も、本書を読めばヒョウモントカゲモドキの飼育の概要がつかめること間違いなしです。
会社で怒られてばかりの会社員、海原入鹿。ふと訪れたペットショップで美人で個性的な店員、長良永に出会いました。癒しを求めて立ち寄っただけのペットショップですが、爬虫類の刺激的な世界に足を踏み入れていきます。
入鹿と永のペットライフを描いた、新感覚の爬虫類コメディー漫画です。
- 著者
- 鯨川 リョウ
- 出版日
- 2016-09-16
2人のキャラ設定も見どころです。会社で怒られて落ち込む入鹿は「没個性」の象徴。一方の永は美人で爬虫類が好きすぎるという「個性」の象徴として描かれています。
そんな彼らをつなぐのが「爬虫類」です。永の知られざる秘密という要素も散りばめられ、絶妙な距離感とテンポで展開される新感覚のコメディーです。
爬虫類についての知識もしっかり詰め込まれているので、本書を読みながら楽しく学ぶことができるでしょう。
怪獣のような見た目、生物とは思えない配色など、世界にはさまざまな種類のトカゲが存在します。
本書は、そんな世界中の彼らの姿を約180点収めた写真集です。
- 著者
- 出版日
- 2017-09-11
イグアナ、ヤモリ、スキンクなど多種多様な爬虫類を掲載。写真の発色が素晴らしく、そのリアルさは触れたらザラザラとした感触まで伝わってきそうなほどです。
解説などの文章は最小限にとどめ、ただひたすら写真を眺めて堪能することに焦点を当てた一冊。まだ見ぬトカゲを知ってみたい人はぜひ手にとって見てください。
いかがでしたでしょうか。今回はトカゲの生態について説明し、おすすめの本を3冊ご紹介しました。最後までお読みいただきありがとうございます。