たくさんの「学び」で自分メンテナンスできる3冊

更新:2021.11.12

こんにちは、松原汐織です。 イベント事や帰省、旅行など年末年始に思ったより散財してしまった方も多いかと思います。暖かい自宅でのんびりと読書を楽しむ休日はいかがでしょうか? 本の値段以上に得るものがあるであろう、実になる3冊を紹介します。

ブックカルテ リンク

心地よく日々を過ごせるようになる一冊

著者
松浦弥太郎
出版日
2016-03-31

年末年始を楽しむとそろそろガタがくる1月中旬(笑)。

お正月太りは避けられたけれど、軽度のギックリ腰が発症。寒い中でのゴルフやらジムでのウエートトレーニングやらで身体を酷使したのにケアが足りてなかった模様。トホホ(泣)。

心や身体が弱っているときは、特に言葉に敏感になる。普段なら受け止められることも受け止めきれなかったり、いつにも増して心に染みたり。そんなときにパッと目に飛び込んで来たのが、この一文。

きほんはいつも、自分を助けてくれる。

「うんうん、そうだよね。」と、思わず本に向かって呟きそうになる。

今回のギックリ腰は原因を考えると、幾つか思い浮かぶ。基本を疎かにしていたからだ。一に基本、二に基本。2018年はこの言葉を忘れずに生きたい。

この本は、仕事と暮らしについて、それぞれ100ずつの自分の基本を作るためのヒントが一文と短い解説付きで紹介してある。

初めは順番に読んでいく。一周読み終えたら、気が向いたときにページをめくる。何度も手に取る、側に置いておきたい一冊なのである。

ありがとうで始まり、ありがとうで終わる。

今、ページをめくり出会った言葉。今日一日心に留めて生活しようっと。

ココロについて丸わかりの一冊

著者
滝川一廣
出版日
2017-03-27

以前、中邑賢龍・福島智著『バリアフリー・コンフリクト 争われる身体と共生のゆくえ』を読んだ際に今まで何も障害や福祉について知らずに生きてきたことに愕然とした。と同時に、本を読み知識が得られたことで考え方が変わっていくのも感じた。

生きていて無知から来る誤解が多い様に思う。事情を知らないが故に人は人を叩きすぎる。ニュースを見ていてもそんな風に思えてならない。

著者の滝川一廣さんは児童精神科医・臨床心理学者。教員や保育士、親たちなど日々の暮らしの中で直接子どもと関わる人たち向けに書かれた「読むテキスト」である。そもそも精神医学とは何なのかという点から、精神発達や発達障害(知的障害や自閉症スペクトラムなど)、児童虐待、いじめなど様々なデータや臨床体験を基に原理や実践すべきことが書かれている。

本としては高額な2500円+税という値段と分厚さに手に取るのに躊躇してしまうかもしれないが、分り易く書かれているので知識がスイスイと入ってきて学び多き一冊。

なんらかの負荷が見つかるのは、人間はたえず負荷を背負って生きている存在だからである。

無知と誤解は止めよう。寛容に、穏やかに。人に優しく在りたい。

やる気スイッチが押される一冊

著者
西野 亮廣
出版日
2017-10-04

モデルは個人事業主。事務所に所属はしているけれど、社員ではないので確定申告が必要。この時期の面倒なことNo.1が昨年の領収書整理である。昨年の収支に目を通していると、嫌でもお金についてアレコレ考えてしまう。

そんなときに『現代のお金と広告』というサブタイトルに心惹かれた。著者は「はれのひ」被害者へリベンジ成人式を発表したニュースが記憶に新しいキングコングの西野亮廣さん。CMなど企業広告のお仕事をさせていただく機会が多い私としては広告も密接に関わって生活している。インフルエンサーと呼ばれるインスタグラマーの登場もあり、目まぐるしく変化していることをヒシヒシと感じている。

お金を稼がずに信用を稼いだり、マネタイズのタイミングを後ろにズラしたり、セカンドクリエイターを味方につけたり、話題となる成功の秘訣が惜しげもなく披露されている。兎に角、具体的でわかりやすい。

一歩踏み出すために必要なのは、ポジティブシンキングではなく、ロジカルシンキングだ。

旅好きの私は「一人で海外に行くの怖くないの?」とよく聞かれるけれど、怖い思いをしないように徹底的に調べて準備をする。安心を自分で用意する。そうだ、何事も自分で動き出さないと変わらない。

努力量が足りていない努力は努力ではない。誤った努力もまた努力ではない。

努力に勝る天才なし。年末年始を楽しんだ分エンジン全開で!鼓舞される一冊。

人生の転換期だったように思う2017年。香港マカオ旅行、ギックリ腰、お仕事での新たなチャンスと話題に事欠かない2018年のスタート(笑)。 
今年も変化の一年となる予感。本からたくさんの学びを得て、素敵な一年となる様に頑張ります! 
Photographer : Keiichi Kitayama

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る