『テラフォーマーズ』好きにおすすめの漫画5選!

更新:2021.11.12

『テラフォーマーズ』と言えば、豪快な世界観と登場人物の多種多様な能力、そして忘れてはいけない黒いアイツとのバトルが魅力的ですよね。今回は迫力満点の戦いが楽しめるSF漫画を5作ご紹介していきます。

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敵は異星人!?謎また謎の超常SFバトル!

玄野計(くろのけい)はごく普通の男子高校生。ある日、地下鉄の線路に落ちてしまった人を友人の加藤勝(かとうまさる)と助けようとしたところ、電車に轢かれてしまいました。そして死んだはずの彼らは、とあるマンションの一室で目覚めたのです。

その部屋にある黒い球体「ガンツ」の命令で、彼らは「星人」と呼ばれる宇宙人との争いに強制的に参加させられることになります。

こうして、地球人と宇宙人の戦いがはじまりました。
 

著者
奥 浩哉
出版日

2000年から「週刊ヤングジャンプ」で連載されていた奥浩哉の作品。テレビアニメ化や実写映画化などのメディアミックスがなされた大ヒット漫画です。

未知の強敵を相手に、オーバーテクノロジーな技術を用いて戦いを挑む内容で、その点は『テラフォーマーズ』と似ていますね。

本作で戦う登場人物たちは普通の人間なのですが、みな部屋に集められる直前に死んでいるという共通点があります。彼らはガンツに取り込まれて再生されている状態で、クローン人間をイメージすればわかりやすいでしょうか。

ただあくまで能力はふつうなので、「ガンツスーツ」や銃などの特殊装備を用いて超常的な宇宙人と戦います。クールでスタイリッシュな一方、少なからずグロ描写もあるので注意してください。

ストーリーの核となるガンツや宇宙人について、作中でほとんど解説がなされません。そんなことを考える間もなく、物語が次々と展開していくのです。ぜひ最後まで読んでその謎を知ってみてください。
 

人間も化け物も大暴れ!パニックホラーの概念を破壊する!

立川学園高校に通う鷹代陽(たかしろあきら)は、バスケに打ち込む普通の少年。万年補欠でしたが、念願のレギュラー入りをすることができ、親友でありエースの久遠瑛士(くどうえいじ)と同じラインに立つこととなりました。

2人の幼馴染の藍沢未来(あいざわみく)への告白を賭け、勝負をすることを約束します。その矢先、尋常ではない規模の地震が高校を襲うのです……。

陽が気が付くと立川市は隔離され、街には人間を襲う謎の「特殊生物」が溢れかえっていました。未来の身を案じた陽は、彼女のために危険な街へと突き進んでいきます。
 

著者
本田 真吾
出版日
2010-08-06

2010年から「月刊少年チャンピオン」で連載されていた本田真吾の作品。平和な街に突如現れた怪物との戦いを描いたパニックホラーとなっています。

「特殊生物」と呼ばれる怪物は、一目見ただけで嫌悪感を抱かずにはいられない醜悪で恐ろしいもの。数メートルのものから全長100キロメートルにおよぶ超巨大なものまで多種多様で、破壊と殺戮を繰り返すその存在はまさに「破壊獣」。クリーチャー好きにはたまらないでしょう。

そんな怪物に人間の力がかなうはずもなく、当初は時間稼ぎをしつつ逃げることしかできませんでした。ただ中盤からはリスクと紙一重の切り札が登場し、見ごたえたっぷりのバトルが展開されます。時にはトンデモ兵器が飛び出してきて、シリアスなのに思わず笑ってしまうシーンにも注目してみてください。

テンポが良くてすいすい読み進めることができる作品です。
 

『ハカイジュウ』については<漫画『ハカイジュウ』の謎の考察からギャグまで魅力をネタバレ紹介!>で詳しく魅力を紹介しています。

異次元戦争マジ卍!巨大ロボット兵器は女子高生⁉

次元世紀2011年、人類の文明は新たなステージに到達し、異次元空間への進出も果たしていました。ところが異次元に移住した人々が地球からの独立を企てたことで、地球と異次元の間で戦争が勃発していまいます。

戦いは予想外に長期化し、地球側は戦況を打破するため兵器「女子攻兵」を投入しました。

巨大な女子高生の見た目をした兵器を使って、タキガワ中尉率いるハイエナ部隊は異次元を侵攻していきます。
 

著者
松本 次郎
出版日
2011-11-09

2011年から「月刊コミック@バンチ」で連載されていた松本次郎の作品。ミリタリーじみたSFに、狂気とグロと少しのエロスを加えた内容です。

女子攻兵はいわゆる巨大ロボットの一種なのですが、なぜか外見が女子高生風。優れた性能をもっているものの、乗り込むパイロットが精神汚染されてしまうという危険がつきまとっていました。

精神汚染とは、パイロットが女子攻兵の思考に染まり、人格や言動、記憶などが女子高生そのものへと変貌していってしまうというもの。それでいてやっていることはガチの戦争なので、かなりカオスな状態になっているのです。

巨大な女子高生が戦っている姿は、シュールでありつつどこかユーモアもあり、全編にわたって不気味な雰囲気が漂っています。ぜひ実際に読んでこの世界観を体感してください。

ハイスピードバイオパンクアクション!人類は生き延びることができるのか?

人類はデータテロによって衰退し、技術文化遺産復興財団「DRF」という組織に支配されて文明を維持していました。

西暦3005年に火星への有人飛行を成功させますが、それが新たな惨劇を引き起こします。帰還した探査船に付着していた未知のウィルスによって、「ドローン禍」という世界規模のバイオハザードが発生してしまったのです。

その後、人工島「9JO」に派遣されたエージェントの庚造一(かのえぞういち)は、未知のウィルスに適応した少女イオンを発見。DRFの陰謀に巻き込まれた彼女を救うため、造一は単身戦いを挑みます。

著者
弐瓶 勉
出版日
2007-01-19

2004年から「週刊ヤングマガジン」、「ウルトラジャンプ」などで連載された弐瓶勉の作品。

弐瓶といえば『BLAME!』のようなサイバーパンクの作風が有名ですが、本作は言うなればバイオパンク。無機的なメカよりも、有機的な生物がフィーチャーされています。

人造人間や改造人間、異能力者が入り乱れ、激しく火花を散らして戦います。主人公の造一は「弾体加速装置」というガジェットを駆使し、スピード感あふれるバトルを展開。また女性型AIを搭載したバイクによるアクションも見どころのひとつでしょう。

恐るべき計画をしていたDRFの陰謀が徐々に明かされていき、読み進める手を止められません。

超古代浪漫とSFアクション!特殊エージェントが世界を守る

はるか昔、人類よりも高度な技術力を誇った超古代文明がありました。その文明が残した遺産(オーパーツ)が現在も世界中に散らばっていて、人類は密かに滅亡の種を抱えていたのです。

主人公の御神苗優(おみなえゆう)は、超古代文明の意志を引き継ぎ、心ない者から遺産を管理して封印する組織「アーカム」の優秀なエージェント。数々の危機を阻止するために奔走します。
 

著者
["たかしげ 宙", "皆川 亮二"]
出版日
2006-06-01

1989年から「週刊少年サンデー」などで連載されていた、原作たかしげ宙、作画皆川亮二の作品。SFアクション漫画の金字塔として、連載開始から30年近くが経ってもなお熱烈なファンが数多くいます。

超兵器たるオーパーツが物語の軸になっていきますが、それだけに終始しないのが本作の魅力です。アーマード・マッスルスーツなどの近未来的な装備に、リアルな近代戦術、中国武術をはじめとする格闘技、さらに獣人やサイボーグ、仙人などのキャラクターも登場して物語をエンターテイメント性の高いものにしています。

また聖書にまつわるエピソードが多いのもポイント。示唆的なストーリーに見ごたえたっぷりのアクションが楽しめる良作だといえるでしょう。

いずれの作品も独自の魅力があって、甲乙付けがたいものばかり。どれも『テラフォーマーズ』が好きな方にはおすすめでき作品なので、ぜひチェックしてみてください。

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