シャトルの最高速度はなんと時速400km。バドミントンは、高速で激しい攻防をくり広げる競技なのです。アツい試合とともに、それに負けないドラマが展開されるおすすめのバドミントン漫画をご紹介します。
北小町高校バドミントン部は危機的状況にありました。新しく就任したコーチ、立花健太郎の指導が厳しすぎて、部員が次々と辞めていったのです。エースで主将の荒垣なぎさも彼とはそりが合わないようで……部はほぼ壊滅状態でした。
現状を打開しようと考える立花の前に羽咲綾乃(はねさきあやの)という少女が現れます。彼女は左利きなうえ、なぎさと並び立つ実力を兼ね備えていて、今のバドミントン部に足りない要素を持っている逸材でした。
しかし彼女、極端な人見知りなうえに、実はなぎさとも知られざる因縁があり……。
- 著者
- 濱田 浩輔
- 出版日
- 2013-10-07
2013年から「good!アフタヌーン」で連載されている濱田浩輔の作品。2018年いはテレビアニメ化も決定しています。
本作の魅力は、バトル漫画顔負けの熱い戦いでしょう。序盤は可愛い女の子が多数登場するともすれば萌え漫画ですが、4巻以降の変貌っぷりがすさまじく、ファンの間でも話題になっているのです。
人見知りの綾乃とプライドの高いなぎさは、タイプとしては正反対ですが、勝ちに貪欲な部分は共通しています。1試合1試合に全力で取り組む姿に釘付けになるはず。
アツい青春漫画をお楽しみください。
『はねバド!』の作品に関しては<漫画『はねバド!』の魅力を14巻までネタバレ紹介!バドミントンが激アツ!>で詳しく紹介しています。
主人公の武智紗羽(たけちさわ)は、高校に入学したばかりの少女です。ある日の休み時間、中庭の一角でバドミントンのセットを発見し、友人と3人で軽い気持ちで遊んでいました。
するとそこへ持ち主の2年生、坂本つばさが現れ、勝手に私物を使われたことに怒った彼女は弁償を賭けて勝負を挑んできたのです。
バドミントン部のつばさ対、紗羽たち初心者3人という変則マッチ。やはり現役の選手にはかなわなかったものの、試合が進むにつれて紗羽の動きがどんどん良くなり……結果的に3人は、負けはしたもののバドミントン部へ強制入部させられることになりました。
- 著者
- 才谷ウメタロウ
- 出版日
- 2012-07-17
2011年から「週刊漫画TIMES」で連載されていた才谷ウメタロウの作品です。
タイトルになっている「ガズリング」とは、英語で「ガチョウの子」を意味する言葉。バドミントンのシャトルには伝統的にガチョウの羽根が使われていて、競技に欠かせないシャトルと未熟な初心者である紗羽を表しています。
つばさとの勝負で目を見張る動きをみせた紗羽ですが、実は運動が苦手。中学時代は美術部に所属していた文科系の少女です。しかし実は彼女の血筋には所以があって……物語が進むにつれ、徐々に明かされていきます。
主人公が最初は素人のため、初心者向きの解説も豊富。フォームやラケットの選び方など実用的なものも多いので、ぜひ参考にしてみてください。
天戯高校に入学した「シロ」こと白鷺太一は、男子バドミントン部に入りました。しかし創設間もないこともあり、部員は上級生と彼をあわせて4人のみ。団体戦に出場することができません。
そこへ、「クロ」と呼ばれる烏山真という小柄なもののかなりの実力をもった人物が登場。上級生にも匹敵し、部員たちのよいカンフル剤となりました。しかしどこか様子が変で……。
実は黒、性別を偽って男子バドミントン部に入部した女生徒だったのです。やがて部員全員がその事実に勘付きますが、大会のために見て見ぬ振りをするのでした……。
- 著者
- にい さとる
- 出版日
- 2016-07-08
2016年から「マンガボックス」で連載されていたにいさとるの作品。男装女子が登場する、コメディタッチの内容になっています。
天戯高校には女子バドミントン部がありません。男子も非常に苦しい状態で、そんな窮状を見かねたクロは男装して入部したのでした。当初はみな小柄な男子としか思っていなかったので、正体を知ると驚愕。しかし背に腹は代えられず、黙認しているのです。
シロは女性が苦手で普段はまともに話すこともできませんが、男装しているクロならば大丈夫なよう。しかし彼女が女生徒の姿でいると、やはり会話ができなくなってしまいます。2人の甘酸っぱい関係も見どころです。
さて大きな秘密を抱えたまま、男子バドミントン部は無事に大会に出ることができるのでしょうか。
山勢電機の実業団チームに所属する西条美香は、監督から有沢由利という女性を紹介されます。どうやら彼女は、インターハイで優勝した経験もある実力者にもかかわらず、なぜかバドミントンを嫌っているようでした。監督は西条に有沢を説得させ、ダブルスのペアを組ませようとしていたのです。
態度で示そうと全力の練習試合をした西条の作戦が功を奏し、有沢はチームに加入することに。2人でオリンピックを目指すことになります。
- 著者
- 咲 香里
- 出版日
- 2013-09-20
2012年から「モーニング」で不定期連載されていた咲香里の作品です。スポーツ漫画というと学生の部活が舞台になっていることが多いですが、本作は青年誌で連載されていたこともあり、他とは毛色が異なります。
まず主人公の2人は社会人。実業団に籍を起く彼女たちにとって、バドミントンとはれっきとした仕事です。情熱だけでも通用せず、好き嫌いだけでも通用しません。社会人としての品位や結果が求められるシビアな世界なのです。
ひと味違うバドミントンを楽しんでみてください。
玉木海虎(たまきかいと)は中学時代、「最強の盾」と呼ばれていたバドミントン選手。当時ダブルスを組んでいた神嶋由(かみじまゆう)とはある理由でペアを解消し、別々の高校へと進学していました。
しかし玉木は高校で自分のレベルに合うパートナーを見つけることができず、バドミントン部とも疎遠になって無気力に過ごしています。
そんなある日、クラスメイトの保地犬志郎(ほちけんしろう)の秘められた才能を目にし、彼を導いて再びダブルスの頂点を目指すことになるのです。
- 著者
- 栗田 あぐり
- 出版日
- 2016-10-12
2016年から「ゲッサン」で連載されていた栗田あぐりの作品。
主人公が新たな才能に目覚め、成長していく王道の展開です。しかし本作の特徴は、玉木がすでにかなりの実力を持った選手であること。劇的に成長するのは彼ではなく、パートナーの保地の方です。ダブルスというルールを活かした目新しい設定になっています。
もともと玉木は孤高の天才タイプ。そして保地は孤独ないじめられっ子でした。このデコボコ具合がいい味を出していて、物語が進んでいくごとに関係が変化していく過程も魅力です。
さらにかつてのパートナー神嶋との因縁や、内外のライバルとの熱戦も手に汗握るものがあり、見どころが盛りだくさんとなっています。
『片翼シャトル』の作品に関しては<『片翼シャトル』の魅力を全巻ネタバレ紹介!熱くて萌えるバドミントン漫画!>で詳しく紹介しています。
主人公は深山(みやま)あかね。中学生時代は女子サッカー部のエースでした。ところが3年の最後の大会を迎える前に、父の都合で鹿児島から東京へ引っ越すことが決まります。新天地でもサッカーをやろうと強豪校を志すものの、高校受験にことごとく失敗してしまうのです。
ようやく受かった三ノ宮高校には、サッカー部がありません。失意に暮れていると、彼女の身体能力が偶然にも女子バドミントン部コーチの目にとまり、熱意ある説得のもと入部を決意しました。
周りの部員は経験者だらけのなか、あかねは徐々にバドミントンの魅力に目覚めていくのです。
- 著者
- 磯谷 友紀
- 出版日
- 2017-03-10
2016年から「ヒバナ」で連載されていた磯谷友紀の作品です。休刊後は漫画アプリに場所を移し、連載を続けています。
主人公のあかねは非常に芯の強い少女です。厳しいサッカーの練習を重ねてきただけあって身体能力は抜群で、負けん気も人一倍。内心では中学最後の大会で完全燃焼できなかったことを悔やんでいますが、父親に配慮してそんな素振りは見せない優しさも持ち合わせています。
高校で新たに入部した女子バドミントン部は、彼女以外全員経験者。なかでも抜きん出ているのが鈴木佐羽子です。あかねのクラスメイトで、彼女がコーチから目をかけられているため一方的にライバル心を燃やしています。
主人公がド素人のため、初心者向けの解説も豊富。これからバドミントンを始めてみたい方や、これまで興味がなかった方も楽しんで読むことができるでしょう。シャトルを追いかけみずみずしくハネる爽やかなスポーツ漫画です。