六曜まるわかり!【先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口】意味や順番を解説!

更新:2021.11.13

「大安」や「仏滅」などの言葉は、カレンダーなどにも記載されることが多く、日常生活でも耳にする機会や目にする機会が多いのではないでしょうか。「六曜」と呼ばれるもので、日本においては暦注のなかでも有名なもののひとつです。詳しい意味や解釈をわかりやすくご説明しましょう。

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六曜とは?簡単に紹介

 

六曜は暦注のうちのひとつで、「大安・仏滅・先勝・友引・先負・赤口」の6種類があります。暦注とは、日時や方角などの吉凶や、その日の運勢を決める占いのこと。多くは陰陽五行説や干支にもとづいて決められています。

カレンダーや手帳などに記されていることも多く、「結婚式は大安に」「お葬式は友引を避けたほうがよい」などは聞いたことがあるのではないでしょうか。冠婚葬祭との結びつきが強く、日常生活にも根付いているのです。

発祥は中国で、現地では「孔明六曜星」とも呼ばれています。六曜を参考に軍略を立てていたこともあるのだとか。

日本に伝来したのは鎌倉時代末期から室町時代にかけてだといわれていて、民間に伝わったのは幕末。この頃から暦に六曜が記載されるようになりました。

明治時代には迷信であるとして政府が禁止をしますが、第二次世界大戦後から再び使用されるようになります。

六曜の順番は?

 

基本的には毎日、「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」の順でくり返されます。

このほか、1月と7月の1日は「先勝」、2月と8月の1日は「友引」、3月と9月の1日は「先負」、4月と10月の1日は「仏滅」、5月と11月の1日は「大安」、6月と12月の1日は「赤口」とルールが決められています。

時々不規則が生じ、それが神秘的だとして六曜の人気を後押ししているのですが、実はこの不規則性も計算で求めることができるのです。

求め方は「(月+日)÷6」で、余りが0なら大安、1なら赤口、2なら先勝、3なら友引、4なら先勝、5なら仏滅になります。

六曜【先勝】の意味をわかりやすく解説!

 

「せんしょう」「せんかち」「さきかち」と読みます。先手必勝を意味し、この日の運勢は午前中は吉ですが、午後2時から6時までは凶。

急用を片づけたり訴訟をしたりするのに適しているといわれていて、そのほか納車をする人も多いのだとか。

六曜【友引】の意味をわかりやすく解説!

 

「ともびき」「ゆういん」と読みます。「凶が友達に及ぶ」という意味で、またかつては「何をしても勝負がつかない」という意味で使われていたこともありました。朝と晩は吉、昼は凶とされています。

「友を引く」「友を轢く」という語呂から、友達を道連れにしないように葬式を避けるべきとされていて、火葬場も休業しているところが多いです。

反対に慶事については、幸せのおすそ分けという意味で結婚式の引き出物などをこの日に発送する人もいます。

六曜【先負】の意味をわかりやすく解説!

 

「せんぶ」「せんぷ」「せんまけ」「さきまけ」などと読みます。「何事も先んじてはいけない」という意味で、午前中は凶、午後は吉とされています。

外出するのを避け静かに過ごすのがよいとされていて、訴訟などの争いごとは避けた方がよいでしょう。どうしても用事がある場合は午後に済ませるのがおすすめです。

六曜【仏滅】の意味をわかりやすく解説!

 

読み方は「ぶつめつ」。異なる2つの解釈があります。

ひとつ目は、広く知られている「何をするにも不吉」というもの。お祝いごとをおこなうのはよくないとされ、新たな行動も起こさないほうがよいとされています。

ふたつ目は、「物滅」という字を当て、「それまでのものが滅び新しく始まる」という解釈。この考え方をする場合、結婚式や引っ越しはこの日にしたほうがよいとされるのです。

六曜【大安】の意味をわかりやすく解説!

 

読み方は「たいあん」もしくは「だいあん」。六曜のなかでもっとも身近なものではないでしょうか。「万事が平穏安泰に進み、すべてにおいて大吉」という意味があります。

縁起がよい日とされ、吉日で福を招くので結婚式などのお祝いごとや引っ越し、地鎮祭などさまざまな行事がおこなわれます。また内閣の組織も、うまくいくことを願いこの日を選ぶのだそうです。

六曜【赤口】の意味をわかりやすく解説!

 

「しゃっく」「しゃっこう」「じゃっこう」と読みます。六曜のなかでもっとも不吉な日とされています。

特に朝晩は凶で、「赤」の字が示す刃物や火の元には注意が必要です。

午前11時から午後1時の間は吉になるので、用事のある人は昼におこなうのがよいでしょう。

六曜などのしきたりを学ぼう

日本のしきたりや年中行事、冠婚葬祭の作法などがイラストでまとめられた一冊です。

知っているようで知らなかった、曖昧に覚えていた知識を綺麗にまとめ直してくれています。

著者
ミニマル+ブロックバスター
出版日
2013-04-26

大安や仏滅などの六曜をはじめ、年賀状の正しい書き方や上座と下座など、大人としてマスターしておきたいしきたりが分かりやすくまとめられています。

作法だけでなく、なぜそうされるようになったのか理由もカバーしているので、一読すれば日本のしきたりの奥深さに驚くのではないでしょうか。
 

とある大安の日の物語

辻村深月の小説。とある大安の日に、結婚式場では4組の式がおこなわれることになっていました。

クレーマー夫婦や双子の新婦など、それぞれの物語はやがてひとつの大きな事件に繋がっていき……。
 

著者
辻村 深月
出版日
2014-01-25

「先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口。横にそれぞれの日の意味が書かれている。午前中がよいとか、夕刻がよいとか、説明の文章に、悪いことは一つも書かれていない。なかでも仏滅は昔から何事においてもよくない日とされてきたが、そこにも、最近ではこだわらず、ゆったりと時間を使って挙式するカップルが多くなってきた旨が記載されている」(『本日は大安なり』より引用)

「大安」の日。六曜の占いの世界と現実の世界の間で揺れ動く夫婦たちの心情が、非常にうまく描かれています。バラバラだったはずの物語が、後半から少しずつひとつの流れにまとまっていき、目が離せません。

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