発売前の本が無料で読める!NetGalley(ネットギャリー)を紹介!

更新:2018.3.29 作成:2018.3.29

発売前の本を無料で読める……そんな夢みたいなサービスがあるのをご存知でしょうか。日本では2017年から本格的に稼働した「NetGalley(ネットギャリー)」というものです。発売前の本の「ゲラ」に「読みたい」というリクエストを送り、承認されれば「無料で」読むことができるとのこと。 まだ世に出る前の、できたてほやほやの作品に触れることができるチャンスです。一体どんなものなのか、どのように使うのか、詳しくご紹介していきます。

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NetGalley(ネットギャリー)とは

そもそも出版界でいう「ゲラ(Galley)」とは、作家さんが執筆した原稿を編集者がチェックして、実際の本のレイアウトに落とし込んだもののこと。製本される直前の状態で、「試し刷り」といえばイメージがつくでしょうか。

多くの場合は紙で用意されます。ただ一般的に本というと数百ページあるものですし、大量に用意するのはコストがかかって大変。

そんななか、アメリカで「NetGalley(ネットギャリー)」というサービスが誕生しました。「ゲラ(Galley)」を「インターネット上で」読めるから、ネットギャリー。わかりやすい。

このサービスの特徴は、なんといっても「ゲラ」のデータが一般のユーザーにも公開されているということ。つまり出版関係者だけでなく、一般人の我々も発売前の本を読むことができるんです……!

NetGalley(ネットギャリー)の仕組み

2018年3月現在、35を超える出版社が「NetGalley」に参加し、1800名の会員が登録しているそうです。

出版社は発売前の作品の「ゲラ」を「NetGalley」を通じて公開。それに対してユーザーは「読みたい」というリクエストを送ります。

出版社にリクエストが承認されれば、その時点で誰でも無料で「ゲラ」を読むことができるのです。

ユーザーは読了後、フィードバックを送信することができます。出版社はそれを元に読者からの意見を集計・分析し、今後の活動に活かしていくのです。

リクエストの承認には、ユーザープロフィールの充実やフィードバック率が参考にされています。「ゲラ」を読んだ後にフィードバックを返すことは義務ではありませんが、ユーザー個人の評価に直結していることを理解しておくとよいでしょう。

またこのサービスはTwitterやFacebookなど外部SNSとも連携させることができるため、読んだ本のレビューを拡散することで販売促進にも繋がります。

ユーザーは無料で発売前の作品を読むことができ、出版社は読者の意見を集めて販売促進に活かしていくという、win-winのサービスなのです。

NetGalley(ネットギャリー)を使ってみよう

NetGalley(ネットギャリー)を使ってみよう

NetGalleyはスマートフォンやタブレット、PCなどのデバイスで利用することが可能です。今回は、スマートフォンを例にして登録の仕方と使い方をご紹介していきます。

まずは「NetGalley」(www.netgalley.jp)にアクセス。

下にスクロールしていくと「会員登録はこちら」と表示されているので、そこをタップ。

 

ID、パスワード、氏名などユーザー情報を登録します。

 

 

登録時には、「会員タイプ」の選択も必要。

書店関係者、教育関係者、図書館関係者、メディア関係者、レビュアーの5つから選びます。

入力が完了すると、設定したメールアドレスに確認メールが届きます。記載されているURLをクリックして、登録を完了させてください。

 

まずはプロフィールを完成させよう!

まずはプロフィールを完成させよう!

 

会員登録が済んだら、プロフィールを入力していきます。

「ゲラ」を公開している出版社にリクエストを送った際、参考にされるものなので、具体的なイメージを持ってもらえるよう入力しましょう。

 

自己紹介文や、興味のあるジャンルなどを入力します。

リクエストを送ろう!

リクエストを送ろう!

 

プロフィールの設定が完了したら、読みたい本の「ゲラ」を探して、出版社にリクエストを送信しましょう。

本の検索は、「新着順」「リクエストの多い順」「ジャンル別」などからできます。

 

すでに発売されている、話題の本のリクエストを送ることもできます。

「すぐ読み」作品も!

「すぐ読み」作品も!

 

ちなみにNetGalleyには、「すぐ読み」作品というものもあります。

これは、リクエストを送らなくても、ユーザー登録した人であれば誰でもすぐに無料で読むことができるもの。出版社側が広く宣伝したい作品や、カタログなどの特殊なコンテンツが分類されています。

3月末の時点で、5/22に刊行される本の「ゲラ」も読むことができました……!

 

「ゲラ」を読んだらフィードバックをしよう!

「ゲラ」を読んだらフィードバックをしよう!

 

実際に「ゲラ」を読み終わったら、出版社にフィードバックを返すとよいでしょう。項目は、プロフィール設定の際に選択した「会員タイプ」によって異なります。

世に発表される前の作品を読み、その評価をいち早く伝えることができるまたとない機会なので、ぜひフィードバックをしてみてくださいね。

 

ホンシェルジュがおすすめするNetGalleyで読める本①

 

会社や学校、部活などのチームにおいて、「競争」と「協調」という言葉を聞くと、つい相反するもののように思ってしまう人も多いのではないでしょうか。

なるべく波風を立てたくないのであれば「競争」は避けて「協調」を目指した方がいいし、成功を勝ち取りたいのであれば「協調」よりも自分の利益を考えたほうがいい……。

本書は、「競争」と「協調」双方のバランスをとりながら、組織を上手に生き抜いていく方法を提示してくれています。

 

著者
["アダム・ガリンスキー", "モーリス・シュヴァイツァー"]
出版日
2018-03-22

 

作者は、コロンビア大学でビジネススクールの教授をしているアダムガリンスキーと、ペンシルべニア大学で教授をしているモーリス・シュヴァイツアー。双方とも気鋭の学者です。

本書の特徴は、実社会で起きている問題例が豊富に載っていること。まさに誰しも経験しうる日常のことを、社会科学的に検証して解決しようとしてくれているのです。

ポイントとなるのが、「競争」と「協調」の使い分け。両者を正しいバランスで使い分けることができれば、自分の望むものをより多く得ることができるのだとか。

2人の語り口はわかりやすく、説得力があります。ビジネスマンだけでなく、対人関係で悩んでいる人にもおすすめの一冊です。

 

ホンシェルジュがおすすめするNetGalleyで読める本②

 

本作は、漫画家やイラストレーターとしても活躍している益田ミリのエッセイです。素朴な顔の登場人物が淡々と人間の心理をついてくる作品は、幅広い読者から支持を集めています。おそらく彼女のイラストは、誰もが1度は見たことがあるのではないでしょうか。

本書には、そんな益田と家族のことが記された20編が収録されています。

 

著者
益田 ミリ
出版日
2018-01-26

 

冒頭で書かれているのは、叔父さんの死。その後、これまでもたびたび益田の作品に登場していた父の病気について語られます。

闘病中のこと、東京から実家のある大阪まで新幹線で通っていること、死、葬儀……益田の語り口はとても淡々としていて、それがかえって悲しみを増幅させるのです。

「大切な人の死」に真剣に向き合っているからこそ、彼女は日々の生活をより丁寧に生き、それが彼女が生み出す作品にも表れているのではないでしょうか。

後悔をしていることがたくさんあるということを、こうも素直に語られると、大切な人を亡くした経験のある読者は目頭が熱くなってしまうかもしれません。心震える珠玉のエッセイ集です。

 

NetGalley TOP画面:http://bit.ly/2GIXmcU

新着作品一覧:http://bit.ly/2u0I4xF

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