ハイテンションギャグで押しまくり、感動エピソードでほろっと泣かせる作品『世紀末リーダー伝たけし!』。今回は本作の名シーン、名言をまとめてご紹介していきます。
- 著者
- 島袋光年
- 出版日
- 2018-03-19
ハイテンションなギャグでガッツリ笑えて、オチでしっかり感動できる作品、それが『世紀末リーダー伝たけし!』です。青々とした髭を顎に湛えた、とても小学生とは思えない主人公「たけし」を筆頭に、クセの強いキャラクター達が登場します。
そして、そんな彼らが織り成すエピソード一つ一つが、心に残るような濃密なインパクトに満ちています。笑って泣ける作品を求める読者には最適な作品といえるでしょう。
今回はそんな本作の名シーン、名言をまとめてご紹介していきます。
リーダー的存在である「たけし」の真骨頂であり、序盤の名シーンともいえるのが1巻に収録されている「トマト日!!」のシーンでしょう。一発目の名シーン紹介としては少し汚いのですが、これが泣けるんです。
ある日、たけしと同じクラスのエージが授業中に我慢しきれずに大便を漏らしてしまいます。よくある展開としては、たけしがエージを庇うとか、自分が代わりに漏らしたと申し出るとかいったところでしょうか。
しかし、なんとたけしはエージの脱糞を速やかに察知し、本当に自分が大便を漏らします。そのインパクトによって、エージの脱糞の事実を鮮やかにかき消してしまうのでした。そして、エージが脱糞した後の始末を一緒にするという名目で、クラスの外に連れ出す事に成功するのです。
エージと一緒にパンツを洗いながら、一切の後ろめたさを感じさせないようなフォローまでするたけしの姿は、まさしく尊敬に値するリーダーの姿といえるでしょう。もちろん、自分が大便を漏らしたいとは思いませんが……。
- 著者
- 島袋光年
- 出版日
- 2018-03-19
2巻収録の「黄金の笑顔」のシーンも、たけしらしさを前面に押し出したエピソードといえるでしょう。
この話は、前歯が抜けてしまったがためにすきっ歯と馬鹿にされてしまい、笑えなくなってしまった少女・ユキのエピソードです。たけしはそんな彼女に、「世界中の人がユキと絶交しても、オレはずっと友達だ!」と力強く言います。
さらに、自分がすきっ歯であることを挙げ、俺の勝ちだと笑い混じりにフォローするのです。自分の欠点に悩む少女を励ます方法としては、この上なく勇気が湧いてくる方法といえるのではないでしょうか。たけしが作中で(顔に似合わず)女子から人気があるのも、頷ける内容となっています。
- 著者
- 島袋 光年
- 出版日
14巻「ゴン左衛門の恩返し」から、少し主人公のたけしからは逸れるエピソードを1つご紹介します。
この話は、たけしの友人であり、ライバル的な立ち位置でもあるゴン蔵ことゴン佐衛門が主役です。ゴン蔵が偶然助ける事となった植物の花(通称・花ブー)が、動物の姿でゴン蔵の前に現れ、恩返しをしようと悪戦苦闘します。
しかし、なかなか恩返しをすることが出来ず、悩んだ花ブーは、珍しい花である自分を贈り物にしようと、ゴン蔵に内緒で花の姿に戻る事にしたのでした。贈り物(花ブー)を受け取ったゴン蔵は、町中をその花でいっぱいにしようと決心するのです。
レギュラーキャラクターでありつつ、他のキャラに押され活躍がいまひとつ少ないゴン蔵。
ですが、こうしたキャラクターにもしっかりと名エピソードを残すところが、本作のいいところであるといえるでしょう。
- 著者
- 島袋 光年
- 出版日
たけし全編を通して、最もご紹介しておきたいエピソードは、18巻掲載の「涙のリーダーお別れ会!!」。
タイトルで御察しのとおり、たけし最終回かと思わせる内容になっていますが、偽最終回です。そのためオチでは安心感と笑いを与えてくれるのですが、そこに至るまでのエピソードが、いかにも最終回という趣です。
そのため、感動的な話でもあるのですが、結局まだ続くのか!とツッコミたくなる話でもあります。笑いと感動を一緒に詰め込んだ、魅力的なエピソードといえるでしょう。
20巻から、全力でギャグに走ったエピソードをご紹介します。
リーダー的であり続ける事によりかかってしまう病「リーだら病」にかかってしまったたけしを救うため、仲間達が奮闘する話です。
病気を治すために、たけしの脳に信号を伝えようと試みるのですが、なんとたけしの体は臓器の配置がめちゃくちゃ。まったくどこに何があるのか分からないというとんでもない構造となっていました。
これにより、たけし救出に手間取ることになるのですが、最初から最後までハイテンションに突き進むエピソードなので、笑いたい時には最適な内容となっています。
- 著者
- 島袋光年
- 出版日
- 2018-03-19
ここからは、キャラクターが口にした印象的な名言をご紹介していきます。まずはなんと言ってもこの台詞です。
「オレはたァけェすィ まさにリーダー的存在だ!!」
(『世紀末リーダー伝たけし!』1巻より引用)
たけしが作中で何度となく口にする台詞です。問答無用で自分がリーダーであると宣言しています。
ここまで堂々とした態度で言いきられてしまうと、そもそもリーダー的存在ってなんだろうという細かい疑問は吹き飛んでしまいますね。
まさにたけしというキャラクターを表現する代表的な台詞といえるでしょう。
この台詞も、本作におけるリーダーという存在を決定づける名言といえるでしょう。元々はたけしが、父から言い聞かされていた言葉です。
「リーダーというのはな、強い信頼を受け止め、深い安心を与える……
そういう存在じゃなきゃダメなんだ……」
(『世紀末リーダー伝たけし!』1巻より引用)
この一言の中に、リーダーとはこうあるべきだという信念がしっかりと詰まっています。
現代社会においても、人の上に立つ人間がしっかりと胸に秘めたいメッセージといえるのではないでしょうか。
いつもは友達には温和なたけしが、珍しく怒った時に出た名台詞です。チームワークをないがしろにするクラスメイトを叱責する一言でした。
「おまえ1人が100歩進むよりも、
みんなが1歩前進する方が大事だろーが」
(『世紀末リーダー伝たけし!』1巻より引用)
間違っている考えはきっちりと正す、たけしの芯の強さが感じられる台詞です。
- 著者
- 島袋 光年
- 出版日
最後はギャグで締めくくります。シンプルな一言ですが、『世紀末リーダー伝たけし!』という漫画が持つギャグの勢いが感じられる台詞です。
「3対1!!おもしれェ タイマンかーっ!!!」
(『世紀末リーダー伝たけし!』1巻より引用)
ちなみに、相手は3人に対し自分は1人のため、当然この場合はタイマンとは言いません。ですが、細かい事にはこだわらないたけしらしさ溢れる台詞といえるでしょう。
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