断捨離をしようと思いつつ、なかなか進まないという人も多いのではないでしょうか?そもそも、家の中やワークスペースを断捨離することで、どのような効果が得られるのか分からないという方も多いと思います。今回は、そんな断捨離の効果や方法などを4つのポイントにまとめ、オススメの本とともにご紹介します。
断捨離をするとどんなよいことが待っているのでしょう?下に主な例を挙げてみました。
①掃除時間の短縮
不要なものを捨てることで、普段の整理整頓にかかる時間も減らすことが出来ます。物が散らかっていなければ、掃除をすることもより手軽に気軽に出来るようになるはずです。
また、人はきれいな環境にいると、汚くしたくない、きれいに保ちたいという心理が働くので、日ごろからこまめに部屋を掃除する習慣が身につきやすくなります。
②家事への意欲が湧きやすい
部屋がきれいになったことで、掃除以外の家事に対しても、取り組むハードルが低くなります。
料理をしようと思ったら、昨晩使った汚い食器がシンクにあることに気がついて、料理の前にまずは洗い物をやらなくては……。洗濯機回そうと思ったら、以前干していた洗濯物がまだ干されたままだった……。
上記のようにやるべき家事の渋滞が起きていてその意欲が落ちてしまったという経験は、誰しも1度はあるのではないでしょうか。これらの原因は、洗い物や干したままの洗濯物の存在が気にならないほど散らかっている状態が当たり前になっていることにあります。
断捨離により不要なものを減らし、部屋が清潔に保たれるようになれば、洗い物や干したままの洗濯物の存在が目立つようになり、すぐにそれらの家事に取り組めるようになります。これにより、料理をすることや、洗濯機を回すといったことに対するハードルも低くなり、より少ないストレスで取り組めるようになるでしょう。
③仕事への意欲も湧きやすい
部屋やオフィスのデスクの物を断捨離したりすることで、身の回りにある無駄な情報が減ります。それにより、周囲へ気が散ってしまったりといったことが減るということも期待できます。その分、仕事に集中出来ますし、デスク上が清潔に保たれていれば、ストレスも少なく仕事に取り組むことが出来るでしょう。
④優先順位が決めやすい
断捨離により、無駄なものや情報が減ることで、家事や仕事の意欲が湧くばかりではなく、優先順位が見えやすくなります。自分のやるべきことが整理しやすくなるので、時間の使い方もうまくなるという利点があります。
身の回りを整理整頓するには、まず断捨離をすることがポイント。しかしそれを失敗しないために、自分が今何のためにやっているか、どんな効果を目標にしてやっているのかを念頭に置いて実践することは、さらに重要です。
断捨離の効果について学んだあとは、断捨離で陥りやすい失敗、後悔について見ていきましょう。
断捨離を失敗せず、後悔しないためには、どのようなことに気を付けて行えばよいのでしょう?
断捨離の成功の秘訣は、直感ではなく客観的に物事をとらえることだと言われています。では、実際にはどのような失敗パターンがあるのか書いていきたいと思います。
①多くの物を一気に捨てなくてはいけないという固定観念
断捨離という言葉を聞くと、自分の持ちものを全部捨てなくてはいけないというイメージが湧きませんか?
物を捨てるときには、まず、そのものが自分にとってどれほどの価値があるかを良く見極める必要があります。もし、見極められないほどの思い出の品や洋服などと遭遇したら、ひとまず目の届かないところに移動させ、何日か時間を置いてみましょう。
何日か時間が経ち、移動させたことすら忘れてしまうようなものなら、捨てても後悔は無いのではないでしょうか。
このような方法を試し、本当に不必要なものだけ捨てていく必要があるでしょう。
②一緒に住む人にとっては必要なものだった
自分にとっては不要なものでも、同居している人にとってはとても大切なものかもしれません。断捨離を失敗しないためには、周囲の意見を求めることも忘れてはいけません。同居する人全員が納得した上で物を捨てることが大切です。
大切なものを失った悲しみは、他の物では埋めることが出来ません。不要ないざこざを起こさないためにも、めんどくさがらずに話し合って取り組みましょう。
③大切なものを捨てたことに気づく
②で挙げたポイントは周囲とのトラブルの例でしたが、自分にとって大切なものまで捨てていたなんていうこともよくあるようです。思い切って、アレもコレもと勢いで捨てていると、気付かないうちに大事な物まで捨てていた……なんて悲しいことを防ぐために、対象となる物との関係性を再確認する必要があります。
断捨離といえば、「即決する」イメージがありますが、「じっくり考える」ことも、失敗しないための方法です。
このあとは、「物」だけに収まらない、断捨離という思考の活用法、効果をご紹介します。
断捨離とは、物に限ったことではありません。人間関係においても断捨離は有効です。今回はその効果を簡単に説明します。
①悩みが減る
人の悩みの多くは人間関係なのではないでしょうか。さらに言うと、苦手な人との付き合いが原因であると言われています。皆さんの周りに付き合っていて気が重くなったり、無駄に疲れてしまう相手はいないでしょうか。
そんな人たちの連絡先を削除したり連絡を絶つことで、気が楽になり、悩みを減らすことが出来ます。いわゆる、人間関係の断捨離ですね。
もし、断捨離したい相手が家族であったりパートナーであったりする場合は、すぐさま関係を絶つことは難しいかもしれません。そんな時は、別の部屋で暮らしてみたり、いったん離れて過ごしてみることで、自分にとっての相手がどんな存在なのか、捉えなおすことが出来ます。
心の断捨離をおこなうことで、今まで抱えていた悩みから、意外と簡単に解放されるかも知れません。
②無闇に人間関係が増えない
人間関係の9割以上は第一印象で決まると言われます。言い換えると、第一印象が良くなかった人とは、今後も性格が合わない確立が高いということです。もし今の自分の人間関係に限界を感じていたら、無闇に新しい人間関係を増やす必要はないかも知れません。
断捨離の「断」は、単に断つという意味だけではありません。これは、新しい物、人との良い繋がりを断つことも意味しています。自分にとってプラスになる人、一緒にいて心躍る人は誰かを見極め、選ぶことは、次の出会いにも影響を及ぼします。
第一印象に従って、自分のペースで人間関係を広めたり、狭めたりしていくことが、自分にとって最適なことなのかもしれません。
断捨離をおこなうことは、身や心がスッキリするだけでなく、風水的に運気もアップさせてくれると言われています。では、どうしてそのように言われているのでしょう?
①綺麗な部屋だと気持ちが明るくなる
汚れた部屋と綺麗な部屋、あなたはどちらが好きですか?
当然ですが、多くの人が綺麗な部屋と答えると思います。綺麗な部屋にいると、前向きに様々なことに取り組もうとする気持ちが自然に芽生えてきますよね。
運気という目に見えないものは、もしかすると私たちのこのような気分からきているのかもしれません。綺麗な部屋は、日々の活力である、自分の気持ちのベースを上げてくれるのではないでしょうか。
②突然誰かが遊びに来ても恥ずかしくない
もしあなたの部屋に、付き合っている恋人が「電撃訪問」してきたらどうしますか?「今日は無理」と言ってお断りしますか?友達の場合も同じです。
常に清潔にしている部屋なら、いつ誰が来ても慌てる必要はありません。このように人間関係の繋がりをよりスムーズにしてくれることで、結果的に運気が上がるということもあるでしょう。
部屋の状態は、あなたの心のゆとりを表しています。部屋を綺麗に保つことは、心にゆとりがあることの証拠です。心のゆとりは、行動を起こす活力や、何が起きても受け止められる度量を生み出します。運気がアップするというのは、あなたの心にゆとりが生まれることを指しているのかもしれません。
上記で説明した4つのポイントを念頭に置き、それぞれの効果を現実にするために行動していくのがおすすめです。
さて、この次からは断捨離を実践するために役立つ3冊の本を紹介していきます。
- 著者
- 近藤 麻理恵
- 出版日
- 2010-12-27
こちらは、世界で700万部を突破したベストセラー本です。著者の近藤麻理恵は、2015年のアメリカ「TIME」誌における、世界で最も影響力のある人100人に選ばれ、一躍有名になりました。
この本には、著者が提唱する片付けの方法がギュッと詰め込まれています。先ずは「捨てる」ことを終わらせ、そして短時間で完璧に片づけてしまう。このやり方をマスターするだけで、一生綺麗な部屋を保てるようになるんだそうです。「まさか」と思った人にこそオススメしたい本書。ベストセラーでもあり、多くの人に支持されているので、初めてやってみようと思った方はひとまず読んで損はない名著と言えるでしょう。
- 著者
- 地曳 いく子
- 出版日
- 2015-02-23
著者はキャリア30年を超えるスタイリストの地曳いく子。服をたくさん持っているのに、「何をどう着たらよいのか」と悩んでいる人に向けて書かれた本です。
今すぐ捨てるべき服、残すべき服の仕分け方が分かりやすく書かれているだけでなく、本当にオシャレな人だけが知っているファッションの新常識まで解説されています。
特に女性にありがちなのが、おしゃれが好きだけど、着ない服も多く、いわゆる「タンスの肥やし」がある状態。さらに自分のセンスを磨くために、本当に必要なものを選ぶ、というステップに進むのもいいのではないでしょうか。
本当におしゃれな人は「少ない服で素敵に見せる技を持っている」。服が好き、おしゃれが好きという方には、ぜひ読んでもらいたい1冊です。
- 著者
- やましたひでこ
- 出版日
- 2014-01-18
著者は断捨離の第一人者、やましたひでこ。著者の作品は断捨離関連の書物が多く、どの作品も250万部を超えるミリオンセラーを記録しています。
この本は、既婚女性にとって最も身近な存在である夫との関係を中心に、モノ・ヒト・コトといったあらゆるものを見つめなおすための独自の実践哲学について書かれています。
住空間から見えてくるさまざまな夫婦の関係性を紐解きながら、日々を楽しく生きていくためのヒントが詰め込まれている本書。「溜め派」対「捨て派」が織りなす日常生活でのパートナーシップも見ものです。
人間関係の断捨離については先ほど説明したとおりですが、長年付き添ったパートナーだからこそ、少しずつ「無駄なこと」が積み重なっている可能性があります。その「無駄」とは何なのか、これからも仲良くしていくためにどんなことが必要なのか。大事な人と一緒に読むのもおすすめです。