5分でわかるアルパカ!生態、性格、毛や投資についてもわかりやすく解説!

更新:2021.11.13

一大ブームを巻き起こした癒し系動物のアルパカ。その可愛らしい見た目から写真集やグッズが多数発売され、テレビCMなどにも起用されました。今回は彼らがどのような動物なのか、その生態や歴史、性格、投資などの値段について解説していきます。あわせておすすめの関連本もご紹介するので、チェックしてみてください。

ブックカルテ リンク

アルパカの生態は?大きさや生息地など

 

その可愛らしい見た目から、観光牧場などで餌やりやふれあい体験をすることも多いアルパカ。元々はペルーやボリビアなど、南アメリカで家畜として飼育されている動物です。

ラクダ科で、体長は約2m、体重は50kg前後まで成長し、おっとりとした見た目に相反して時速40kmで走ることができます。草食性で、草や木の皮、コケなどを食べて生活しています。

注意したいのは、「唾をはいてくる」こと。これは威嚇の一種で、ただの唾ではなく胃の内容物を吐いています。そのためかなり強烈なニオイで、服に付いたものならしばらく消えません。ふれあう時は気を付けてください。

アルパカは毛を刈り取る家畜として品種改良されており、刈らない限り毛は伸び続けます。2年ほど何もしなければ地面につくほど伸びてしまうそうです。

毛の色は細かく分類すると25種類あり、白色以外のものは染色しにくいため、主に飼育されているのは白い体毛のアルパカ。このことから白色以外の個体数が減少してきており、絶滅の恐れもあるようです。

短毛種の「ファカヤ種」と長毛種の「スーリー種」が主に飼育されています。流通している97%はファカヤ種のため、スーリー種は大変貴重なものとされており、高額で取引されています。

アルパカの歴史

 

1400年代前半に栄えたインカ帝国の時代から、アルパカと人間は関わってきました。

当時は毛を使用した衣料品だけではなく、糞を肥料としても利用し、人々の生活に役立っていたそうです。そのほか、医療や宗教の儀式として使われることもありました。

ちなみに荷物は50kg程度しか運ぶことができないため、荷役としては主にラマが利用されていたそうです。

アルパカの性格は?

 

可愛らしい見た目のとおり、温和で好奇心旺盛な性格をしている一方で、臆病な面も持ち合わせています。自然環境下ではオス1頭とメス数頭のハーレムを作って集団生活をするため、他の個体に対しても柔軟で争いごとはあまりしません。

ただ1頭1頭に個性があり、人間に対して人懐こくすぐに近づいてくるタイプもいれば、遠くでこちらを観察し時間をかけて慣れてくるタイプもいます。

またよく観察すると、表情が豊かなのが特徴。穏やかでにっこりしたり、少しこわばったりと、さまざまな顔を見せてくれます。とくに笑っているように見える表情はファンの間で「アルパカスマイル」と呼ばれ、親しまれているのです。今どんな気持ちなのかを読み取ってふれあうと、より仲良くなれるのではないでしょうか。

アルパカの毛はカシミア以上⁉

 

寒い季節になると、アルパカやカシミヤ、アンゴラなど動物の毛を利用した衣料品が売られますが、違いは知っていますか?

アルパカはほかの動物と比べて毛が太く、手触りはなめらかでしっかりとしています。また保温性にも優れていて、擦れによる毛玉や毛羽立ちなども少ないのが特徴です。

そのためアルパカの毛を利用した衣服はとても暖かく手入れも簡単で、人気があります。まだ使用したことのない方はぜひ1度試してみてください。

アルパカへの投資が流行る⁉お値段は……

 

人に懐きやすい性格をしていて、毛も高級品となると、事業として飼育したいと考える方も多いでしょう。

1頭の値段は平均150~200万円です。毛の種類やグレードによってはもっと高くなることも。また基本的には群れで行動する動物なので、1頭だけで飼育するとストレスを感じ、弱ってしまいます。数匹購入するとなると、1000万円近くかかるでしょう。

1頭から1回の刈り取りで取れる毛の量は約3kg程度。回数を重ねるごとに毛がどんどん太くなってしまい手触りが悪くなるので、衣料品に利用できる毛は3~4回しか刈り取ることができません。

商売として飼育するのであれば、毛刈り以外にも観光牧場などで集客することも検討したほうが現実的です。

いずれにせよ、利益を得ようと彼らに投資をする場合は、高額の初期投資と飼育するための広大が敷地が必要になります。簡単に始められるものではなさそうです。

もふもふだらけの写真集

著者
Various Artists
出版日
2009-07-28

もふもふで癒し系のアルパカ。施設などで見ることはできますが、野生の彼らはどのように過ごしているのでしょうか。

 

本書は美しい自然のなかでのびのびと生活している彼らの様子を撮影した写真集です。

さまざまな表情を見せてくれるため、何度見ても夢中になってしまうでしょう。個性の違いを見比べるのも面白いです。
 

 

アルパカの一風変わったハートフルギャグ漫画

著者
三谷知子
出版日
2014-12-10

 

アルパカのお母さんと思春期の息子が送る、コメディ漫画です。なぜお母さんがアルパカなのか、ということには、ツッコんではいけません。

子どもにかまいたい母親と、放っておいてほしい息子のやり取りはまさにあるある。純粋に作品として楽しめるほか、アルパカの生態に関する話題も随所に織り込まれていて、思わず笑ってしまうネタの数々は必見です。

アルパカに関する書籍は、とくに写真集が数多く発表されているので、気になった方はぜひ探してみてください。生態を知ったうえで見てみると、より楽しめるはずです。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る