5分でわかるスローロリス!毒性のある生態や性格、ペットにできるか解説!

更新:2018.6.12

小さな体にまんまるの大きな目をしたスローロリス。その可愛さからペットとして人気を博しましたが、現在は輸入が禁止されています。この記事ではそんな彼らの生態や性格、毒性、飼育についてわかりやすく解説していきます。あわせておすすめの関連本も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

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スローロリスの生態の特徴を紹介。餌や寿命など

 

インド北東部や東南アジアにかけての熱帯地域に生息する、霊長目ロリス科の動物。ナマケモノのような見た目をしていて、体長は30cmほど、体重は1〜2kgと非常に小柄です。

夜行性ですが、日が落ちた後も活発になることはほとんどありません。基本的には樹上生活で、地上に降りることも滅多にないそうです。

食性は雑食で、樹液や花の蜜、果物、虫などを主に食べています。野生下の寿命は15〜18年、日本で人工飼育をした場合は18〜20年生きるそうです。

英名は「Sunda Slow Loris」もしくは「Greater Slow Loris」と呼ばれることもあります。種が最初に発見されたマレー諸島のスンダ列島に由来しているそう。さらに見た目が道化者に似ていることから「loris」、動作が非常にゆっくりなことから「Slow」と付けられました。

スローロリスには毒性がある!人間への影響は?

 

哺乳類のなかでも珍しい、体内に毒をもった動物です。上腕部から分泌される液体を唾液と混ぜることで毒性が生まれ、その舌を使ってグルーミング(毛づくろい)をして外敵から身を守ります。

ペットとして飼った時にもっとも気になるのが、この毒の性質ではないでしょうか。もし人体に入った場合、影響はあるのでしょうか。

スローロリスが有するこの毒ですが、人間を死に至らしめるほどの強力な作用はありません。彼らに触れた後に手に付いた毒を舐めたとしても、健康的な人であれば影響はないです。

ただ体の弱い方やアレルギーがある方などは、念のため注意が必要。触った後は手洗いをする方がよいでしょう。

スローロリスはペットとして飼育できる?値段は?

 

珍しいペットとして世界的にも人気のスローロリス。1匹の相場は50〜60万円と高額です。状態がよい個体だと100万円を超えるものもいるのだとか。

日本で飼育する場合は、環境省から発行される「登録票」が必要です。一時期ペット需要が増え、乱獲によって個体数が減少。その結果ワシントン条約により絶滅危惧のおそれがある野生動物に認定され、2000年以降は輸入が禁止になったのです。ただ国内で繁殖や譲渡はすることができ、その際に登録票が必要となります。

ただ条件をクリアできても、飼育をするのは簡単ではありません。飼い主を噛まないように犬歯を取り除かれるのですが、そのことによって感染率が上がり病気にかかりやすくなってしまうのです。また日本の気候が熱帯地域に生息するスローロリスには合っていないため、すぐに死んでしまうことも。

しっかりとした準備と覚悟が必要なようです。

スローロリスの性格は?なつくコツ

 

彼らは警戒心が強く、夜行性でもあるため、昼間に物音がするとストレスを感じてしまいます。そこから体調を崩して病気にかかってしまうデリケートな動物なので、仮にペットとして飼育をする場合はかかりつけの動物病院が必要です。

信頼関係を築くのには時間がかかりますが、それでも慣れてくると自ら近寄ってきたり、腕にぶらさがってじゃれてきたりまします。手から餌を食べてくれることもあるので、なつくと非常に愛らしいでしょう。

なつくまでは無理にスキンシップをとらず、そっと見守ってあげてください。

サルの美しさに触れる!世にも珍しいサルだけの図鑑

著者
出版日
2017-11-26

 

図鑑というと、さまざまな動物が載っているものを思い浮かべますが、本書は最初から最後まで「サル」のみ。サル好きのための一冊といっても過言ではないでしょう。想像以上の種類の多さに驚くかもしれません。

掲載写真が非常に美しいのが特徴。眺めているだけでも楽しいですが、それぞれの生態についての解説も充実しているので、読み物としても満足できます。

なかでも充実しているのがスローロリス科。大自然のなかでゆったりと暮らす彼らの姿をぜひご覧ください。

スローロリスの成長記録物語

著者
大西 伝一郎
出版日
2007-03-01

 

愛媛県立とべ動物園に生まれたスローロリスのハリー。日本の動物園で人間に育てられた、最初の個体です。生まれた当初は体重が27gしかなく、ひとりでは生きていけない状態でした。

そんな彼を懸命にお世話したのが、飼育員たち。毎日自宅に連れ帰り、夜鳴きのたびに授乳し、体温が下がらないよう部屋の温度を常に一定に保つなど、つきっきりで介抱します。本書はそんな飼育員の奮闘とハリーの成長を記録した一冊です。

大きな文字と写真付きで、小さなお子さんでも読みやすいでしょう。動物を大切にする心も学べる作品です。

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