不意打ち注意!意外性バツグンの結末が待ち受けている小説

不意打ち注意!意外性バツグンの結末が待ち受けている小説

更新:2021.11.14

どうも、わちゅ〜さんです。 本を何冊も読んでいると、自分の好みがどんなものか分かってきますよね。 かく言う私は大のミステリー好き。 特に、意外な結末が待ち受けている作品には目がありません。 たとえば、物語も終盤を迎え「事件も解決したし一件落着ぅー!」と思っていたところ、最後の最後で想定外の事実が明かされるパターン。 気を抜いた瞬間にやってくる衝撃がたまらないんです。くぅーっ! ってことで今回は、不意打ち注意のおすすめ作品をご紹介いたしまーす!

ブックカルテ リンク

ROMMY 越境者の夢

著者
歌野 晶午
出版日
2011-01-14

とある一文で世界が変わる!

人気絶頂の歌手が絞殺死体となって発見されるという凄惨な事件ながら、心にグッと沁みる余韻を残してくれる異色作。私のイチオシ!

ある日のこと。

大人気歌手・ROMMY(ロミー)は、イギリスのトップアーティストを迎えてレコーディングを行うことに。

しかしその直前、スタジオの仮眠室にてROMMYの遺体が発見されます。

急遽中止にするわけにもいかず、この事実を隠そうと奔走する関係者たち。

が、そうこうしているうちに何者かの手によって死体がバラバラにされ、胴体を持ち去られてしまいます。

果たして、誰が何のために持ちだしたのか……。

今作のポイントは、読み始めと終わりでは物語に対する印象がガラッと変わるところ。

前半は、本格ミステリーらしい先の気になる展開にハラハラドキドキ。

が、後半のある一言によって世界が一変!

それまでどことなく漂っていた違和感の正体が明らかとなり、「そういうことだったのか……!」とガッテン。

どうなるかは読んでからのお楽しみ!

隻眼の少女

著者
麻耶 雄嵩
出版日
2013-03-08

予想外の結末にビックリ仰天!

日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞をダブル受賞した、抜群の面白さを誇る今作。

独特の作風で知られる著者・麻耶雄嵩さんですが、今作でもその魅力がいかんなく発揮されております。

主人公は、大学生・種田静馬(タネダシズマ)。

自殺する場所を求めて山奥の寒村へとやってきたのですが、不運にもある殺人事件に巻き込まれてしまいます。

犯人の罠により、殺人犯と疑われてしまった彼。

そんな静馬を見事な推理で救ったのが、隻眼の少女・御陵みかげ(ミササギミカゲ)。

この二人がタッグを組み、村の名家で起きる連続殺人事件に挑みます。

500ページを超え、二部構成となっている今作。

パッと見、ライトノベルのような人物設定で読みやすいのですが、中身は本格ミステリーど真ん中!

一部は、いかにもミステリーって感じの謎解きがくり広げられます。

……がしかし「麻耶雄嵩さんにしては普通すぎるかも……?」という印象。

そう思いながら二部へ進むと、見事やってくれました。まさにどんでん返し!

一部でのモヤモヤ感を見事に破壊してくれます。これぞ麻耶作品の真骨頂!

この感動、ぜひ皆さんにも味わって頂きたい!

どういった衝撃かは読んでからのお楽しみ。ものすごい裏切り方をしてくれますぞ!


宿命

著者
東野 圭吾
出版日

ラスト10ページで明かされる驚愕の真実!

大企業の社長が殺されるという本格ミステリーでありながら、人間関係の面白さが際立っている今作。

主人公は、事件を担当することとなった刑事・和倉勇作(ワクラユウサク)。

捜査を進めるにつれ容疑者として浮上したのは、学生時代のライバル・瓜生晃彦(ウリュウアキヒコ)。

成績優秀、スポーツ万能だった勇作が、唯一何をしても勝てなかった相手。

そんな晃彦の妻として現れたのは、なんと勇作の初恋の女性・美佐子(ミサコ)。

複雑な心境の中、奇しくも再び対峙することとなった勇作と晃彦。

二人に訪れる衝撃の結末とは……!?

「昼ドラかっ!」と突っ込みたくなるような設定ですが、ここが今作の重要ポイント。

意外性バツグンの結末が待ち受けております。

ぜひ最後まで余すことなくご堪能ください。

気を抜いていると不意打ち食らいますぞ! ふふふ。


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    バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。

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