5分でわかるリクガメの生態!初心者でもできる飼育法、種類ごとの特徴を解説

更新:2018.7.12

マイペースにのしのしと歩く姿が癒されると、ペットとしても大人気のリクガメ。この記事では、彼らの生態や種類ごとの特徴、飼育をする際に必要なものや方法などをわかりやすく解説していきます。あわせてカメのことがもっと理解できるおすすめの関連本も紹介するので、ぜひご覧ください。

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リクガメの生態は?大きさや寿命などを解説

 

爬虫綱カメ目リクガメ科に分類されるカメの総称です。アメリカ大陸やアジア南部、マダガスカル島、ヨーロッパ南部などに38種類が生息しています。

大きさは種によって異なり、小さいものだと10cmほどしかありませんが、最大種であるアルダブラゾウガメは体長140cm、体重250kgに達する場合もあるそうです。大型の個体は動物園などの施設で子どもを背中に乗せるなどし、人気を博しています。

基本的には草食ですが、昆虫や貝類、動物の死骸などを食べることもあるようです。寿命は30~50年と長く、飼育をする場合は一生の付き合いになると考えておいたほうがよいでしょう。

リクガメの種類ごとの特徴を紹介!甲羅の模様が違う!

 

彼らの特徴は、やはりその大きな甲羅です。天敵から身を守るために周囲の景色に溶け込むようカモフラージュする模様が描かれています。では甲羅の模様に特徴のある種をいくつかご紹介しましょう。

ギリシャリクガメ

生息地はイタリアやフランスの南東部。甲羅の模様が、ギリシャの装飾手法であるモザイク模様に見えることから、このように名付けられました。ペットとして飼いやすいことから人気の種です。

インドホシガメ

インドやパキスタン、スリランカなどの南アジアに生息している種で、星形の放射模様があるのが特徴です。

パンケーキリクガメ

ケニアやタンザニアに生息していて、その名のとおりパンケーキのように平らな甲羅が特徴です。岩場などの狭い場所に入り、甲羅を膨らませることで身を守るユニークな生態をもっています。

クモノスガメ

マダガスカル島南部に生息していて、甲羅にはクモの巣状の模様があります。湿度の高い状態を好み、活発に活動するのは雨期。乾燥する夏季には冬眠ならぬ「夏眠」をすることがあるそうです。

ペットにしたいリクガメ!初心者でも飼育できる?ケージなど必要なものを紹介

 

ペットして人気のリクガメですが、本来日本には生息していない生き物なので、飼育をする場合は彼らが過ごしやすい環境を整えてあげる必要があります。

飼育ケージ

リクガメの大きさや成長スピードを考えて、十分なスペースを確保できるサイズを選ぶことが重要です。爬虫類専用のケージが市販されていますが、木製ゲージなど自作することも可能です。ケヅメリクガメやヒョウモンリクガメなど大型のものを飼育する場合は、庭などに専用スペースを設ける必要があります。

温度計・湿度計

リクガメを飼育するうえでもっとも重要なことは、ケージ内の温度や湿度など環境の管理をすることです。温度計と湿度計を必ず設置し、1日何回かチェックするようにしてください。

温度は保温球、バスキングライト、サーモスタットなどを使用して、28~32度に保ちます。湿度は種類によって異なるので、加湿器や霧吹きなどを用い適切なもの調整してください。床に敷く床材を木製にすると湿度調節がしやすくなります。

紫外線ライト

リクガメの甲羅や骨格を形成するためには紫外線が欠かせません。ケージ内に紫外線ライトを設置し、1日の半分は紫外線を浴びることができるようにしてください。

水入れ

ケージ内に用意する水入れは、全身が浸かれる程度の大きさが必要です。水に浸かることで、リクガメが自分で体温や湿度の調整をすることができます。彼らは水の中で排泄をすることも多いので、掃除や水の入れ替えは頻繁におこなうことが大切です。

ペットにおすすめのリクガメと、値段や餌など飼育方法を解説!

 

温度や湿度の管理が難しいリクガメ。まずは比較的飼育をしやすい2種類をご紹介します。

ヘルマンリクガメ

日本と気候が近いヨーロッパ南部が原産の種類なため、管理が比較的簡単です。また体が丈夫であることから、もっとも人気の種類だといえるでしょう。

成長しても20cmほどと手ごろな大きさなのも特徴です。性格は好奇心旺盛でのんびり屋さん。人にもなつきやすいです。価格は1万~3万円ほどになっています。

ヨツユビリクガメ

ホルスフィールドリクガメという別名もあります。その名のとおり前後の足の指が4本で、穴掘りが得意。外で飼う場合は脱走に注意をする必要があります。寒さに強いのが特徴です。

大きさは20cmほど、価格は8000~1万5000円とお手頃でしょう。


リクガメは基本的には草食なので、餌は主に野菜などを与えます。小松菜やチンゲン菜、カブやダイコンの葉などがおすすめ。タンポポやオオバコ、ナズナなどの野草でも大丈夫です。ただ野草を与える場合は車の排気ガスや除草剤がかかっていないものを選んでください。

ペットショップではリクガメフードも販売していますが、栄養価が高いため食べすぎると肥満に繋がる可能性もあります。主食ではなく補助食として与えるとよいでしょう。

温浴をさせるかどうかは、賛否両論があります。野生下では、水浴びをすることはあっても温浴はしないと考えられているからです。

ただ野生のものに比べて運動不足になりやすい飼育下では、基礎代謝をあげたり体を清潔にしたりする効果が期待できるため、必要に応じておこなうとよいとされています。

複数飼いをはじめる場合、個体によっては噛みあって喧嘩をしてしまうことがあるので、しばらくは注意深く観察してあげてください。また種によって好む環境が異なるので、同種を飼育するのがおすすめです。

リクガメの寿命は長いので、飼育をする前はさいごまでしっかりとお世話ができるよう、生態への理解を深め、環境を整えてあげることが大切です。

ペットとして飼育をする際の入門書に最適の一冊

著者
松橋 利光
出版日
2010-08-01

 

作者は動物病院の院長を務めていて、動物に関するさまざまな作品を発表している人物。リクガメの生態をはじめ、種類ごとにケージの作り方、食事、お世話の方法や長寿の秘訣などを解説してくれています。

わかりやすい文章に彩を添えているのは、元水族館職員でフリーカメラマンのかわいらしい写真。のしのしとマイペースに暮らすリクガメの姿を眺めているだけでも癒されるでしょう。

これから飼育をはじめようと考えている方は必携の一冊です。

リクガメの気持ちがわかる一冊

著者
出版日
2017-05-24

 

爬虫類専門の病院で院長を務め、これまでに3万頭を超えるカメたちを診てきた専門医が監修を務めている作品。カメのしぐさや行動の意味、何を好んで何を嫌がっているのかなど、飼い主が知りたいと思っている彼らの気持ちをくみとって解説してくれています。

実は意外と感情豊かな生き物であるカメ。本書を読めば、彼らとの生活がより一層楽しくなること間違いありません。

カメが好きな方、飼育をしている方にお手にとっていただきたい一冊です。

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