5分でわかるプレーリードッグ!かわいいのに敵を生き埋め⁉生態や飼育法も

更新:2018.7.24

穴からひょっこり顔を出す姿がかわいらしいプレーリードッグ。集団で生活していて、実は高い社会性をもった動物でもあるんです。この記事では、そんな彼らの生態や種類ごとの特徴、飼育法、そして敵を生き埋めにするちょっと残酷な一面などを解説していきます。あわせておすすめの関連本も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

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プレーリードッグの生態は?寿命や大きさなど

 

ネズミ目リス科プレーリードッグ属に分類される動物の総称です。北米の草原地帯に巣穴を掘って生活しています。その深さは5m、総延長約30mにもなる巨大なものです。

名前の由来は、鳴き声が犬に似ているからだとか。草原地帯をあらわす「プレーリー」とあわせて名付けられました。

体長は30~40cmほどで、丸っこい体型。体重は1kg前後。目が非常に大きく、手先が器用です。また短い耳と鋭い前歯も特徴だといえるでしょう。

草食性で、イネ科の植物を好んで食べます。雨が少ない地域に生息していることから、水分も植物から摂取することがほとんどです。

一夫多妻制で、オス1匹に対してメスが数匹いる「コテリー」という家族を形成します。縄張り意識が非常に強く、他のオスが入ってくるとお尻から強烈な臭いを発して威嚇しあうんだとか。一方でコテリーの家族同士は、抱き合ったりキスをしたりしてコミュニケーションをとります。

寿命は、野生下では1~8年程度で、飼育下だと15年ほど生きることもあるようです。体の大きさの割に長生きだといえるでしょう。

プレーリードッグの種類ごとの特徴

 

現在5種類が確認されていて、そのうち個体数の少ない2種は絶滅危惧種に指定されています。

オグロプレーリードッグ

日本で一般的にプレーリードッグとして認知されているのはこの種類で、生息範囲がもっとも広いです。名前のとおり尾の先が黒く、数百匹の群れを作り巨大な巣穴に棲んでいます。

オジロプレーリードッグ

尾の先が白い種類で、主に標高の高い北アメリカ西部の山中に生息しています。

ガニソンプレーリードッグ

オジロプレーリードッグに見た目は似ていますが、体の毛にも黒が混ざっています。生息地はコロラド州とアリゾナ州です。

メキシコプレーリードッグ

メキシコにのみ生息している種類です。かつては害獣として駆除されることが多く、個体数を減らしてしまい現在は絶滅危惧種に指定されています。

ユタプレーリードッグ

ユタ州にのみ生息している種類です。他と比べると小柄なのが特徴。生息範囲の狭さから個体数も少なく、絶滅危惧種に指定されています。

プレーリードッグは敵を生き埋めにする⁉

 

かわいい見た目とは裏腹に、強い縄張り意識を持っているプレーリードッグ。オス同士は肛門の臭腺から臭いを発し、威嚇をします。

それでも相手がひるまない場合は、争いのすえ殺しあったり、生き埋めにしたりすることもあるそうです。そのほか生存競争に勝ち抜くために、違うコテリーの子どもを埋めることもあるのだとか。

またメスも、他のコテリーの巣穴に入り込んで子どもを殺すことがあり、意外と恐ろしい性格をしているといえるでしょう。

ペットにしたいプレーリードッグ!販売価格や餌、臭いなど注意点は?

 

日本では2003年から国内への持ち込みが禁止されていて、現在ペットとして飼育できるのは、2003年より前に持ち込まれた個体が繁殖したものです。そのため販売価格が高騰し、相場は1匹20~30万円ほど。

飼育をする場合、プレーリードッグは活発なので、動き回れるスペースが必要です。ただ強力な前歯でさまざまなものを噛んでしまうため、放し飼いにはできず、専用のゲージも必要になります。また寒さに弱いので、室温を20~28度に保つ必要があります。

主食はイネ科の低カロリーな植物なので、エサは牧草などを与えましょう。生野菜などを与えてしまうと肥満になる可能性が高いので気をつけてください。

高額にもかかわらずペットとして人気の秘密は、なんといってもその人懐っこさにあります。寂しがり屋なので、たくさん触れ合って甘えさせてあげるとよいでしょう。かわいい仕草を見せてくれるはずです。

初心者から上級者までおすすめの、飼育の必読書!

著者
["大野 瑞絵", "井川 俊彦"]
出版日
2010-09-01

 

著者は動物ライターの大野瑞絵、監修は、動物病院の院長を務める三輪恭嗣、そして写真は一級愛玩動物飼養管理士の資格も持っているフリーカメラマンの井川俊彦です。

プレーリードックの輸入が禁止されてから、飼育ガイドブックが新しく発売されることが少ないなかでの貴重な一冊だといえるでしょう。

生態や、飼育を始める前に知っておきたいこと、日々の生活で気をつけたいことなど必要な知識が細かく記されています。またカラー写真が数多く掲載されているのもうれしいところ。かわいらしい姿をたくさん見ることができます。

後半は、医学について綴られています。いまプレーリードッグを飼育している人も、これから迎え入れようと検討している人にもおすすめの一冊です。

プレーリードッグのかわいさを詰め込んだ写真集!

著者
["堀田 あけみ", "小原 玲"]
出版日
1997-08-01

 

北米の大草原に生きるプレーリードッグたちの姿が凝縮された写真集です。作者は、日本のアザラシブームの火付け役にもなった動物写真家の小原玲。彼の写真に、妻であり小説家である堀田あけみが文章を添えました。

季節ごとの生態の変化、バッファローとの共存、人間との悲しい歴史なども解説されていて、単なる写真集ではなくしっかりと知識もつけられるのが特徴です。

また表紙にキスをしている写真があるように、コテリー内のコミュニケーションの様子もしっかりわかります。大草原のなかで力強く生きるプレーリードッグの暮らしを覗ける一冊です。

輸入が禁止されているため、取り扱いをしているペットショップが少ないのが現状です。会いたくなったら、すぐに姿を見ることができる写真集とガイド本をぜひ開いてみてください。

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