『パタリロ!』は2018年現在連載中の魔夜峰央によるギャグ漫画です。基本的に1話完結の短編作品で、どこから読んでも楽しめます。また、少年愛の要素が濃く描かれていることが特徴的です。 その少年愛要素の中で欠かせないのが、マライヒというキャラクターです。ここでは少年でありながら誰よりも可愛く強いマライヒの魅力に迫ります。
少年なのにパタリロ界のヒロイン、それがマライヒです。18歳で、容貌は巻き毛で片目が隠れている美少年です。女装は趣味ではありませんが毛皮や宝石、特にダイヤモンドを好みます。時には主人公パタリロに女装させられることも。元々はナイフの扱いに長けた腕利きの殺し屋ですが、家事全般をこなす家庭的な部分もあり、とんでもないギャップを持っています。
嫉妬深い一面があり、主役級のキャラであるバンコランの伴侶となってからは浮気性の彼に度々怒りをあらわにし、ボコボコにしてしまいます。そしてそれに巻き込まれる面々。というシーンはもはやお約束です。
マライヒのもう一つのお約束といえば、なんとベッドシーン、ヌードシーンです。果てには自慰シーンまであります。可愛いマライヒだからこそ生々しくならない、名物シーンでしょう。そしてお相手はパートナーのバンコランかと思いきや、それだけではないので驚きです。
- 著者
- 魔夜 峰央
- 出版日
- 1985-05-01
- 著者
- 魔夜 峰央
- 出版日
- 1982-08-01
マライヒは人生の伴侶としてバンコランという男性を得ます。しかし、その出会いは互いに敵同士というものでした。マライヒはバンコランへ差し向けられた刺客として登場するのです。
バンコランはイギリスの諜報機関の少佐を務め、美少年を虜にしてしまう眼力を持つ同性愛者です。しかも対象は18歳以下の美少年に限るという癖の持ち主。「美少年キラー」の異名を持つバンコランは、しばしば敵の美少年を眼力によって骨抜きにし、戦意を喪失させますが、マライヒはそれまで出会った美少年たちとは一線を画す存在となったのです。戦いの終結後ともに暮らし始めてから、マライヒはバンコランへの一途な思いを貫きます。
- 著者
- 魔夜 峰央
- 出版日
- 1983-05-01
可愛すぎるためか、度々襲われてしまうマライヒ。バンコランにはもちろんのこと、彼の因縁の相手や恋敵にも4、5回襲われた経験があります。そもそも殺し屋になる前からマライヒは、寄宿学校で性的虐待を受けていました。そこから飛び出し拾われた先で殺し屋としての技術を磨きます。幼いころから可愛かったのです。
その他にもバンコランの叔父であり、因縁の相手・キーン・バンコランに襲われたこともあります。バンコランを挑発するためにマライヒは、キーンによって凌辱され、その写真をばらまかれるのです。このエピソードは17巻~20巻にまたがる、シリーズ中最も長編となるエピソードです。マライヒを思い悔しがるバンコランとマライヒの姿に切なくなることでしょう。
また、マライヒはバンコランのかつての恋人であるデミアン・ナイト中佐にも薬を盛られ襲われてしまったことがあります。そのことを知ったバンコランは、旧知の仲であるデミアンと決別する意思を固めるのです。その対決の中で危機に陥ったバンコランをマライヒが救おうとするシーンでは愛の深さが伝わります。
マライヒのあまりの可愛さからキーンやデミアンたちはこういった作戦を立ててしまったのでしょうか。
- 著者
- 魔夜 峰央
- 出版日
- 1985-01-01
マライヒととある王女がロンドンで過ごす1日を描いた、『ローマの休日』をオマージュしたエピソードもあります。23巻収録の「王女様の一日」です。
あまりの多忙により嫌気がさし逃げ出したアニーナ王女が、偶然出会ったマライヒと共に1日を過ごします。王女をかわいそうに思ったマライヒは、手持ちのお金がないようだからと言って代わりに代金を支払ったり、アイスを食べたりとあれこれ世話を焼きます。
マライヒの優しさにほっこりするのと同時に、王女をスマートにエスコートする珍しい姿にキュンとすることでしょう。
- 著者
- 魔夜 峰央
- 出版日
- 1986-04-01
女装の趣味はないマライヒですが、任務遂行のために作中で何度も女装を披露しています。マライヒの可愛すぎるウェディングドレス姿が見られる貴重なエピソードが、27巻に収録されている「ウェディング・ベル」というエピソードです。
ウェディングドレスを狙う強盗事件を解決するため、パタリロの命によりマライヒが女装しショーに潜入します。ラストではマライヒのウェディングドレス姿が初お披露目されます。愛するバンコランの前でウェディングドレスを着たいと願っていたマライヒ。願いが叶った時の可愛い表情に注目です。
そしてウェディングドレス姿のあとには、バンコランとのベッドシーンがおよそ3ページに渡り濃密に描かれます。マライヒとバンコランの幸せいっぱいのエピソードです。
- 著者
- 魔夜 峰央
- 出版日
- 1991-07-01
なんと、マライヒは少年でありながら妊娠、バンコランとの間に子どもを授かります。それも1度ならず2度までも妊娠するのです。残念なことに1度目は流産してしまいますが、46巻で2度目の出産は無事に乗り越え、生まれた男児はフィガロと名づけられました。
なぜ完璧に男性であるはずのマライヒが妊娠できたのでしょうか。それはフィガロの正体が関係しています。実はフィガロは天使ミカエルが姿を変え、この世に生まれてきたのです。元は天使なので、ただのお子様ではありません。元殺し屋のマライヒですが、疲弊しながらも育児に奮闘します。
- 著者
- 魔夜 峰央
- 出版日
- 1985-05-01
舞台、映画、アニメ作品の中のマライヒも愛されています。様々な作品の中で美貌の少年マライヒはどんな風に演じられてきたのでしょう。
アニメ作品では、藤田淑子が声優を務めました。『キテレツ大百科』の木手栄一や『キャッツ・アイ』の来生泪など、少年から色気のある女性まで演じ分ける声優です。このアニメ版では完全に少年ではなく、女性っぽさを持ったマライヒを見ることができます。
舞台劇『パタリロ!』、続く第2弾の舞台劇『パタリロ!★スターダスト計画★』では佐奈宏紀がマライヒ役を務めましたが、なんと男性がマライヒ役を演じたのは初のこと。完璧に再現されたビジュアルと色気のある演技が見どころです。嫉妬に狂うマライヒも見られます。2018年現在、舞台キャストをそのままに映画の公開も控えていますが、どんなかわいらしさ溢れるマライヒを見せてくれるのか楽しみです。
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