小説『ダ・ヴィンチ・コード』がやっぱり面白い!3つの謎などをネタバレ解説

更新:2018.10.20 作成:2018.10.20

ダン・ブラウン著の長編推理小説、『ダ・ヴィンチ・コード』。扱うテーマは、キリスト教の禁断の秘密です。それは、いったいなんなのでしょうか。 この記事では、本作のあらすじから結末まで、詳しく解説。3つの謎にも迫ります。ぜひ最後までご覧ください。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena

小説『ダ・ヴィンチ・コード』あらすじをネタバレ紹介!

 

本作は、キリスト教の秘密に迫る物語です。

ある日、ルーブル美術館で1人の老人が殺害されました。その人物の名は、ジャック・ソニエール。ルーブル美術館の館長を務めていました。彼はシラスという人物に殺されたのですが、警察は犯人をハーバード大学のラングドン教授と決めつけ、捜査を進めていきます。

濡れ衣を着せられたラングドンは無実を証明しようと、ソニエールの孫娘であるソフィーの手を借りて、殺人の理由を調査していくことに。

ソニエールが殺された原因は、キリスト教のある秘密に深く関わっていたため。その秘密とは、キリスト教の存在そのものを揺るがしかねない、非常に大きなもの。

キリスト教は神ではなく、普通の人間だったのではないかということでした。

なぜ、そのようなことが出てきたのでしょうか。それは、イエス・キリストには子孫がいるという、伝説めいた逸話が存在していたからでした。

ソフィーは祖父との記憶を辿りながら、ラングドンとともに調査を進めていきます。警察に追われながらも調査を進めていく2人は、さまざまな危険に遭いながら、キリスト教の秘密に迫っていきます。彼らは警察に捕まることなく、無事に、無実を証明することができるのでしょうか。

 

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

2006年03月10日
ダン・ブラウン
角川書店

 

本作は、『天使と悪魔』に継ぐシリーズ作品。ロバート・ラングドンを主人公にした作品群です。

ここに『インフェルノ』を加えた計3部作がすべて映画化されており、トム・ハンクスやイアン・マッケラン、オドレイ・トトゥ、ユアン・マクレガーなど、豪華キャストが出演しています。
 

ロケ地はルーブル美術館で撮影されましたが、ルーブル美術館での撮影許可が降りたのは、本作が歴史上、初めてのようです。

 

『ダ・ヴィンチ・コード』登場人物を紹介!

本作に登場する人物を、簡単にご紹介させていただきます。

 

  • ロバート・ラングドン

    ハーバード大学の教授。宗教象徴学の権威。ソニエールが殺害された事件をきっかけに、ソフィーと出会います。

     
  • ソフィー・ヌヴー

    フランス司法警察暗号化解読官。殺されたジャック・ソニエールの孫娘。祖父の死の理由を、ラングドンと一緒に調べ始めます。物語のヒロインです。

     
  • ジャック・ソニエール

    ルーブル美術館の館長で、ソフィーの祖父。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた『ウィトルウィウス的人体図』に似た状態で殺されます。

     
  • シラス

    オプス・デイの一員であり、ソニエールを殺した犯人。

     
  • リー・ティービング

    イギリスの宗教史の学者。聖杯の探求に自分の人生を捧げています。

     
  • ベズ・ファーシュ

    フランス司法警察中央局の警部。ソニエールを殺したのはラングドンだと決めつけ、彼の行方を追います。

     

 

『ダ・ヴィンチ・コード』の謎1:アルビノの男、シラスとは?

 

ソニエールを殺した犯人として、シラスという男が登場します。彼はアルビノ(色素欠乏症)であり、全身が真っ白です。いったい何者なのでしょうか。

彼に殺されたソニエールは、キリスト教の聖杯の秘密を守っていたシオン修道会の総長でした。その修道会が守っていた秘密を暴こうとしていたのが、シラスが所属するオプス・デイだったのです。

オプス・デイとは、キリスト教の秘密結社のひとつであり、危険な肉体的苦行の慣習化や、強引な勧誘が問題視されていた組織。アリンガローサ司教という人物が、代表を務めていました。シラスは、過去にアリンガローサ司教に助けられたことから、彼のことを慕っているのです。

シラスは、シリスという棘付きのチェーンを、太ももに巻きつけています。巻きつけている箇所はイエス・キリストが十字架に磔にされたときと同じ箇所です。そして彼は、殺しをおこなったあとは自分の身を清めるために、キリスト象の前で、棘付きのムチで自分を痛めつけていました。

それくらい宗教心がすさまじく、アリンガローサ司教の命令はなんでも従ってしまうのが、シラスという人物なのです。

 

『ダ・ヴィンチ・コード』の謎2:キリストの末裔が存在する!?真実は?

 

本作の追求する、キリスト教の秘密。それは、キリストに子孫がいるという秘密です。

キリスト教信者ではない方にとってはあまりピンとこないかもしれませんが、キリスト教では、イエス・キリストは十字架に貼り付けられた後、1回死んでから蘇ったことが神にしか行えない奇跡だとされ、崇められることとなります。

神は人間ではないので、子孫は存在しません。つまり、イエス・キリストの子孫は、キリスト教信者にとっては存在してはならないのです。子孫が存在するということは、イエス・キリストは人間であったということの証明になってしまいます。

本作では、そんなタブーをラングドンとソフィーが探っていくことになります。見てはいけないものが暴かれていくかのようなドキドキする雰囲気で描かれる展開です。

 

『ダ・ヴィンチ・コード』の謎3:テンプル騎士団とは?現在も存在する?

 

本作では、テンプル騎士団の話が登場します。彼らは、どういう存在なのでしょうか。

テンプル騎士団は、設立当初はたった9人でした。キリスト教の聖地であるエルサレムに向かう巡礼者を保護する目的で設立されたのですが、その力は強大になりすぎてしまいました。その結果、危険視されて教皇に弾圧されてしまったのです。

おこなってもいない罪をでっちあげられ、彼らはひどい拷問を受けました。その命令が10月13日の金曜日に発令されたため、キリスト教では13日の金曜日は、不吉な日とされています。

現在は存在していないようですが、彼らの生き残りの子孫がいて、秘密の活動をおこなっているともいわれています。謎多き騎士団の残党は、実在するとしたら、いったいどんな活動をおこなっているのでしょうか。こんな設定も、本作のミステリアスな雰囲気を盛り上げる一助になっているのです。

 

『ダ・ヴィンチ・コード』の結末をネタバレ解説!最後は……

著者
ダン・ブラウン
出版日
2006-03-10

 

ラングドンとソフィーは、とうとうイエス・キリストに妻がいたという事実に辿り着きました。その女性とは、マグダラのマリアです。

ダ・ヴィンチの傑作である『最後の晩餐』の絵でもイエス・キリストの左隣に描かれている彼女は、イエスが十字架に貼り付けられているのを見守り、埋葬されるのを見届けた、とても重要な人物とされています。イエスに妻がいたということは、子孫がいるという説も現実的になってきました……。

ラングドンとソフィーは、禁断の聖杯の秘密まで辿りつくことができるのでしょうか。そして、彼らの無実は証明されるのでしょうか。

『ダ・ヴィンチ・コード』はフィクションであるものの、実際にも伝説となっているキリスト教の聖杯をテーマにしています。難しくはあるものの、スリリングな展開と謎解きに魅了される作品となっているのです。

その結末は、ミステリアスな出来事に潜む人々の思惑にぞくりとするもの。ぜひその何ともいえない後味をお楽しみください。