5分でわかる『金持ち父さん 貧乏父さん』!内容を簡単に解説!

更新:2018.11.1 作成:2018.11.1

ロバート・キヨサキが書いた『金持ち父さん 貧乏父さん』は、世界中で売れているお金に関する本です。お金持ちになるための基本的な考えについて、詳しく書かれており、お金の使い方がわかる一冊です。 この記事では、そんな本作で指摘されている重要なポイントを、わかりやすく解説していきます。ぜひ、ご覧ください。

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『金持ち父さん 貧乏父さん』内容を簡単に紹介!

本作は登場人物として、金持ち父さんと貧乏父さんが登場する、物語形式のビジネス書です。

非常にわかりやすく納得のいく構成となっており、お金に関する考え方の違いが人生には大きく影響するのだということを教えてくれる良書です。

金持ち父さん貧乏父さん

2000年11月09日
["ロバート キヨサキ", "シャロン・レクター(公認会計士)"]
筑摩書房

日本で累計300万部、全世界累計2800万部という発行部数を誇り、文庫版も発売されるほどの人気ですが、「意識が高い」本だとも言われている本作。なぜそう言われているかというと、「お金のために働くな」と書かれていたり、「自分のビジネスを持て」などといったような、自己啓発本的な内容となっているからと考えられます。

ただ、先ほどもお伝えしたように分かりやすく、かつ納得のいく内容で書かれているのでそこまで敷居が高くもないのでご安心ください。

作者ロバート・キヨサキとは?

作者のロバート・キヨサキは、1994年に47歳でビジネス界から引退し、1997年に『金持ち父さん 貧乏父さん』を執筆します。全世界で51ヵ国語に翻訳され、109カ国で紹介されるほどの人気となりました。

彼は2012年に自分の会社が破産するなど、波乱万丈の人生を送っています。しかし、その後もオンラインセミナーを配信したり、セミナーを開催するなど、精力的に活動している人物です。この実績からも説得力がありますが、彼が書いた本は多くの経営者やビジネスマンから評価され、若いうちに読んでおいた方がよい本として推薦されています。

登場人物にはモデルがいる!?

 

本作の登場人物には、モデルがいるのではないかと噂されています。一説で、金持ち父さんのモデルだとされているのが、億万長者として知られるロバート・アレン。彼はカナダ生まれのアメリカ人で、財産構築のプロとして広く認識されている人物で、世界的なマネーコーチとして活躍しています。

その他にも、作者の幼馴染であるマイクの父親がモデルだという説もあります。しかし実際のところ、誰がモデルであるかは定かでないのです。

ロバート・キヨサキも「金持ち父さん」は実在すると主張していますが、それが誰なのかという情報については明らかにしていません。彼がそのような対応をしているのは、金持ち父さんがそのように要望しているからだと説明しています。

 

マルチ商法、ネットワークビジネス……怪しい勧誘に利用される理由を考察!

 

『金持ち父さん 貧乏父さん』は非常にわかりやすい内容で、誰もが手に取りやすい本です。リーズナブルな価格で購入することができるうえに、お金について含蓄のあるエピソードが多数紹介されています。

そのためか、本作はマルチ商法やネットワークビジネスのような、怪しい勧誘によく利用されてしまってもいます。その理由は、本作がビジネスオーナーになることを主張しているから。ビジネスオーナーとは、自分の時間を切り売りするのではなく、権利収入を得て、時間的な自由を手に入れた人のことをいいます。

怪しい勧誘は、本作での主張を曲解して、ビジネスオーナーになりませんか?と勧誘してくるのです。ビジネスオーナーは、自分の労働量に依存しない権利収入を得ることで生活を成り立たせるため、それによって経済・時間的な自由を得ることができます。

結果として、投資をすることによってビジネスオーナーとなり、経済・時間的な自由を手に入れましょうという怪しい勧誘に利用されるようになってしまったのです。

良くないことではありますが、説得力ある材料になりうるものだという事実からも、本作がどれだけ役立つ内容なのかということが分かりますね。

 

金持ち父さんと貧乏父さんの違いとは?比較して解説!

 

ロバート・キヨサキは、金持ち父さんと貧乏父さんの違いについて、お金の流れを使って説明しています。

貧乏父さんは、仕事をして給料が出ると、すぐにお金を使ってしまいます。そして、その使い方も非常にシンプルで、全てを支出として使ってしまうのです。その結果、お金がまったく貯まらないばかりか、投資という考えに至ることができません。つまり資産となるものに対して、お金を使うことができないのです。

一方、金持ち父さんは、資産となるものに対してお金を使います。資産とは具体的にいえば、金融資産はもちろん、自分の能力を磨くためにお金を使うことも含まれます。

そのようにしてお金を使えば、将来的にさらに大きなお金が入って、好循環を生み出すというのが、お金持ちになれる基本的な考えなのです。

 

持ち家=負債!? その理由を解説!

 

『金持ち父さん 貧乏父さん』という本のなかで、自宅を購入することは、浪費の代表格だと主張されています。持ち家を購入するには、大きな費用がかかるもの。そして、その家の購入には通常ローンをすることになるので、持ち家=負債になるという考えが成り立つのです。

だからこそロバート・キヨサキは、居住のための不動産(持ち家)は将来的にお金を生み出すことがないので、単なる負債であると考えます。そして、キャッシュを浪費することだと主張しているのです。

普通、家は資産と呼ばれるもの。資産とは将来キャッシュを生み出す源泉のことをいいます。しかし、それは投資のための家に関してです。居住のための家は、将来キャッシュを生み出すものではありません。そのため、これらは資産ではなく、負債なのです。

本作のなかで、貧乏父さんは持ち家は資産だと言います。しかし金持ち父さんは、持ち家は負債だと考えます。資産とは「ポケットにお金を入れてくれるもの」で、それに対して負債は「ポケットからお金をとっていく」ものだと言うのです。

金持ち父さんは次のように言っています。

負債を資産だという人が多すぎる。
資産と負債、この2つの違いを知ることがとても大事なんだよ。
(『金持ち父さん 貧乏父さん』より引用)

このように、持ち家は負債だと認識することが、正しいお金の使い方をするための第一歩となるのです。

 

節税が金持ちになるコツ!? 方法などを解説!

 

『金持ち父さん 貧乏父さん』のなかでは、節税がお金持ちになるコツだと主張しています。

「税金はしっかりと納めるもの」と決めつけていませんか?貧乏父さんは、そのように決めつけてしまいます。確かに、税金は納めなくてはなりません。しかし、税金は法律で決められた範囲内で支払うもの。そのため正当な理由があれば、納める税金は少なくて済むはずなのです。これを節税といいます。

当然ですが本作では、脱税を推奨しているわけではありません。私たちが当たり前に納めているお金は、無駄があり、節税できるのだと伝えているのです。だから、金持ち父さんはどうやって節税できるかを考えます。決して、税金を納めるだけで終わりにはしないのです。
 

節税すれば、手元に残るお金が増えます。そのため、積極的に節税できるところはした方がよいのです。金持ち父さんは、「税金は本来貧乏人のためのものである」と言っています。

そのため彼は、会社を作って節税するべきだと言っているのです。会社を作ると、一部の支出は会社の経費で落とせることになるでしょう。稼いだお金を使って、最後に税金を支払うことで、個人の資産をコントロールしやすくなるのです。

たとえば、誰でもできる方法として、確定申告をきちんとすることが上げられます。確定申告とは、自分がどれくらいお金をもらい、そのためにどれくらいお金を使ったのかを税務署に申告こと。これをおこなうことで、税金を納めすぎていた場合に返ってくるお金である還付金を受け取れる可能性もあるのです。

サラリーマンの人たちは、給料から源泉徴収としてお金を天引きされています。そのため、税金を払いすぎている場合があります。このお金を正しく計算することで、還付金として返金してもらうのが、確定申告という制度なのです。

結果として金持ちになるためには、節税、そして確定申告が有効な手段となるといえるでしょう。

 

本当の資産って?金持ち父さんから考察!

 

本作は、金儲けのための本ではありません。

お金をいかに増やすかについても語っていますが、大切なことは、何が本当の資産であるかを理解すること。資産とは、将来キャッシュを生み出すもののことをいいます。ロバート・キヨサキは、将来キャッシュを生み出すものにだけ、お金を使うべきだと主張しているのです。

たとえば、私たちが持ち家を購入すれば、それは負債として、長くお金を払い続ける必要があります。しかし不動産投資として購入すれば、それはキャッシュを生み出し続けてくれるものに変わるのです。

実際、金持ち父さんは次のように言っています。

私は金持ちの家に生まれたわけじゃない。
学校の成績もよくなかった。
きちんと卒業した訳じゃない。
また、特に才能に恵まれたわけじゃない。
それなのに今の私がたいていの人よりずっと金持ちでいる理由は簡単だ。
立ち止まらなかったからだ。
私は学ぶこともそして人生における可能性についての現実を広げることも
決してやめなかった。
(『金持ち父さん 貧乏父さん』より引用)

 

 

本当の資産とは、学び続けられる能力のことをいうのではないでしょうか。学び続けなければ、今持っている資産も、いずれはなくなってしまいます。だから私たちは学び続けなければならないし、そうしなければ、金持ち父さんのようにはなれないのです。

 

稼ぐために働くな!理由を解説

 

『金持ち父さん 貧乏父さん』で金持ち父さんは、お金のために働くのではなく、お金を自分のために「働かせる」方法を考えるべきだと主張します。

多くの人は、お金を得るために働いています。しかしお金持ちは、お金のために働くのではなく、お金を働かせることによって稼いでいるのです。自分の代わりにお金に稼いでもらうためには、将来キャッシュを生み出してくれるものに、お金を使わなければなりません。
 

そのため本作のなかでは、稼ぐために働くことを考えるのではなく、お金を働かせることを考えるべきだと主張しています。

そしてそのためには、先ほども書いたように、まず学ばなければなりません。金持ち父さんは、学ぶために働くべきである、とも主張しました。お金を働かせる方法を学ぶために働くことが、金持ち父さんとなるための秘訣なのです。

 

これも読んで、理解を深めよう!

 

ロバート・キヨサキは、経済的自由を手に入れるためには、キャッシュフロー・クワドラントが重要であると主張しています。その理由を説明するために、彼は一冊の本を書きました。

それが『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』です。

 

改訂版 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント:経済的自由があなたのものになる (単行本)

2013年11月08日
ロバート キヨサキ
筑摩書房

 

キャッシュフロー・クワドラントとは、キャッシュフローというお金の流れを意味する言葉と、クワドラントという4分割するという意味の言葉が組み合わされた造語です。

キャッシュフローを生み出す源泉は、4つに分類することができます。その4つとは、従業員・ビジネスオーナー・投資家・自営業者です。

どんな人もキャッシュフローを生み出すために、この4つのうちいずれかに該当します。ロバート・キヨサキは、そのうちビジネスオーナーと投資家は他力で稼ぐことができることから、自分で働かなくとも収入を得ることができ、経済的に自由になれると主張しています。

この本を読むことで、より一層金持ち父さんの考えを理解できることになるでしょう。

 

『金持ち父さん 貧乏父さん』名言を紹介!お金について、よくわかる!

 

本作には、お金にまつわる名言がたくさん出てきます。今回は3つの名言を紹介します。

もし自分自身が問題なんだと気付けば、
自分のことなら変えられるし、
何かを学んでより賢くなることも出来る。
(『金持ち父さん 貧乏父さん』より引用)

私たちは、つい他人に期待してしまいがちです。他人がなんとかしてくれると思っていては、自分の人生を変えることはできません。まずは自分に問題があるのだということを認め、自分自身を変えていく努力が必要となります。

自分のことであれば、自分が変われば問題は解決することができますし、何かを学んでより賢くなることだってできるのです。

たいていの人が自分以外の人間を変えたいと思う。
でもよく覚えておくんだ。
他の誰かを変えることよりも、
自分自身を変えることの方がずっと簡単なんだ。
(『金持ち父さん 貧乏父さん』より引用)

何か問題が起こると、大抵の人は自分以外の人間を変えることで解決しようとします。しかし、他人を変えることは容易ではありません。他人を変えるように努力するのではなく、自分を変えるようにした方がよっぽど簡単なのです。

プランは夢に到達するための橋だ。
きみの仕事は、夢を実現するためのプランを立てること。
(『金持ち父さん 貧乏父さん』より引用)

何事においても、まずはプランを立てなければ始まりません。なぜなら、プランがあって始めて、自分の進むべき道筋が見えてくるからです。それがなければ、自分が進んでいる方向が間違っているのかどうかを判断することもできませんし、軌道を修正することもできません。

夢を実現するためには、まずはそのためのプランを立てることが必要となります。プランは、夢に到達するための橋になるような存在なのです。

 

『金持ち父さん 貧乏父さん』結末をネタバレ解説!

 

金持ち父さんは、いつでも前向きです。何かが欲しいのであれば、どうやったらお金を作り出すことができるかを考えます。しかし、貧乏父さんが話すのはいつだって、それを買うためのお金はないということばかり。

金持ち父さんは、「(お金に関して)欲望と恐怖を大きくするのは無知だ」と言っています。貧乏父さんは自分の子どもに対して、一生懸命勉強してよい会社に入ることを勧めます。一生懸命勉強してよい会社に入れば、欲しいものを購入するためのお金を手にできるからです。

 

金持ち父さん貧乏父さん

2000年11月09日
["ロバート キヨサキ", "シャロン・レクター(公認会計士)"]
筑摩書房

 

しかしこれに対し、金持ち父さんはまったく異なる考え方をします。彼は、一生懸命勉強するのは、よい会社を買うためだと考えるのです。会社を買えば欲しいものを手に入れることができますし、会社そのものがお金を稼いできてくれます。そして彼は

中流以下の人間はお金のために働く 
金持ちは自分のためにお金を働かせる
(『金持ち父さん 貧乏父さん』より引用)

と主張するのでした。

お金持ちになるためには、お金がお金を生み出す仕組みを作らなければなりません。これが本作でもっとも伝えたかったことでしょう。

金持ち父さんと貧乏父さんは、まったく異なる考え方を持っています。

しかし本作は、金持ち父さんが貧乏父さんを非難するという内容が書かれているわけではありません。あくまでも金持ちと貧乏人の、行動原理の違いが書かれているのです。

金持ち父さんは、一体どのような行動原理に基づいて、日々を行動しているのでしょうか?その具体的な内容は、ぜひ本作を手にとって確認してみてくださいね。

 

『金持ち父さん 貧乏父さん』はお金にまつわる面白いエピソードや名言が、たくさん載っている本です。多くの成功したビジネスマンも、この本を絶賛しています。お金持ちになるための、お金に対する考え方を学ぶことができる一冊。非常にわかりやすい内容なのもポイントです。

若いうちに読んでおきたい本としても選ばれているので、ぜひ早めに手に取ってみてくださいね!

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    書店員をはじめ、さまざまな本好きのコンシェルジュに、「ひらめき」というお題で本を紹介していただきます。