岸本斉史の意外な6の事実!画力の高さがすごい!【おすすめ作品も紹介】

更新:2018.12.9 作成:2018.12.9

岸本斉史は、主に「週刊少年ジャンプ」で活躍する、日本の漫画家。その代表作『NARUTO -ナルト-』は、多彩な忍術アクション、そしてキャラクターたちの成長や繋がりが大きな魅力です。アニメ化もされた同作の人気は国内だけに留まらず、世界的にも有名な作品となっています。 今回は、そんな名作を生み出した岸本斉史という漫画家について、その特徴である緻密で美麗な作画の秘密もあわせながら、ご紹介していきましょう。

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岸本斉史を紹介!経歴、結婚歴などは?2018年には新連載の情報も!

 

岸本斉史(きしもと まさし)は、岡山県出身の漫画家です。生年月日は1974年11月8日で、2018年現在は44歳。既婚者であり、子供もいるようです。

代表作『NARUTO -ナルト-』は、漫画だけでなくTVアニメ化や映画化、さらにはスピンオフも作られて、それらが世界数80ヶ国以上で販売、放映されています。

それだけの作品を生み出したとだけあって収入もかなりのものらしく、一説によれば、連載が終わった段階で10億円だったともいわれているほどです。

 

著者
岸本 斉史
出版日

幼少期から絵を描くことに夢中でしたが、本格的に漫画を描き始めたのは高校からだそう。その情熱が高じて、画力上達のために九州産業大学芸術学部に入学。在学中の1996年に『カラクリ』で「週刊少年ジャンプ」主催の新人賞・ホップ☆ステップ賞の佳作に選ばれました。

画力の向上、作品のクオリティアップのためには、寝食を忘れるほど熱中するそうです。「NARUTO」連載前には図書館、本屋、ビデオ店、映画館を毎日はしごする生活を2年間も続けたとも語られています。

これほど研究熱心なことから、本人はきっとまじめな性格なのでしょう。

「NARUTO」完結からすでに4年が経過していますが、2018年には、岸本の次なる作品の新連載準備がおこなわれていることが発表されました。大ヒット作の次作とあって、ついファンの期待も高まってしまいますね。

 


『NARUTO』の次作となった『サムライ8』については<「サムライ8」は打ち切りでも岸本斉史の野心的挑戦がすごい漫画。語録も紹介!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

事実1:画力が凄まじい!あの漫画家も絶賛

岸本の代表作「NARUTO」の最大の魅力は、緻密にして豪快という相反する要素を両立した、凄まじい作画にあります。

圧倒的なデッサン力、迫力溢れる画面構成、映画にも似た写実的なパースの取り方は、他の追随を許しません。その作画力の凄さたるや、1コマ1コマが1枚絵のイラストのように美しく、半ば絵画芸術の域のように感じられるでしょう。

同じジャンプの漫画家でも、繊細な絵柄に定評のある『DEATH NOTE』で有名な小畑健や、迫力の点で評価される『アイシールド21』の稲垣理一郎、そして『HUNTER×HUNTER』などの作品で知られる、あの冨樫義博すらもが、岸本の技術の高さを絶賛しているのです。

著者
冨樫 義博
出版日

特に冨樫は、岸本が描くキャラの手の表現、手の演技を高く評価しています。他の漫画家でも、『僕のヒーローアカデミア』で知られる堀越耕平が、岸本の手の描写に強く影響されたことをインタビューでも語っているのです。

岸本本人は漫画を執筆するに当たって、まず自分の脳内で動画としてキャラを動かし、カメラに収める感覚で描いていると語っています。彼の作画は、時にアニメ的(アニメーターの作品に似ている)と評されますが、それは、まさに的を射た評価だったということなのです。

事実2:尾田栄一郎との関係がアツい!

「NARUTO」の連載が2014年に終了するまで、同作は尾田栄一郎の『ONE PIECE』と並ぶ、ジャンプの2枚看板といわれていました。

どちらもジャンプで10年以上連載が続き、アニメにも映画にもなって、世界的知名度を誇る作品です。また偶然にも2人は1974年度生まれの同い年。そういったこともあり、何かと比較されて意識することも多かったといいます。

いわば2人は、ジャンプを長年支える、ライバルにして同志だったわけです。

著者
尾田 栄一郎
出版日
1997-12-24

そんな切磋琢磨してきた彼らの友情が感じられる、こんなエピソードがあります。「NARUTO」完結の際に、尾田は『ONE PIECE』の扉絵に、「NARUTO」を想起させる描写を紛れ込ませたのです。そして巻末のコメントでも、このような言葉を送りました。
 

タメで友でライバル。15年一緒に連載した心強さに感謝!! 岸本さんお疲れ様!!

彼らが描く作品と同じく、作家同士の繋がりも、また熱いものがあったのです。

事実3:双子の弟・聖史も漫画家!

意外と知られていない事実ですが、岸本斉史には兄弟がいます。岸本聖史(せいし)という名前で、岸本の双子の弟です。

実はこの聖史も、同じ漫画家。岸本は1996年にデビューしましたが、聖史の方は1度就職してから弟に遅れること5年、2001年に『TRIGGER』という漫画で「ガンガンパワード」からデビューしています。

著者
岸本聖史
出版日
2017-11-22

さすがに双子だけあって、聖史の作風は岸本のそれと酷似していました。ただ、段々と独自路線を突き進み始めて、2018年現在ではエログロ要素のある作品を青年誌で連載中。

聖史の作品では兄弟のコンプレックスが物語に盛り込まれることがあり、何かを示唆しているようにも思えてしまいます。

とはいえ、双子の兄弟が揃って漫画家として活躍していることは、本当に驚きです。

事実4:大友克洋などから影響を受けていた!

岸本の経歴で、幼少期から絵を描いていたことはすでにご紹介しました。

彼はそうした幼少期からの原体験において、漫画家として強く影響された好きな作家と作品として、鳥山明の『ドラゴンボール』、大友克洋の『AKIRA』、桐山光侍の『NINKU -忍空-』を挙げています。

実際に「NARUTO」には『ドラゴンボール』の勢いのある作画、バトルの面白さ、そして「NINKU」の思いも付かない爽快な忍者アクションが取り入れられていることが見て取れるでしょう。

著者
大友 克洋
出版日
1984-09-14

作風に『AKIRA』の影響は見られませんが、この作品は、岸本が中学生時代に絵を描くことから一時離れた際、同作のポスターを偶然見て、それが自分のなかで強烈なインパクトを残したのだそう。

その衝撃を原動力として技術の向上に努めたらしく、岸本のなかでは重要な作品となっているようです。

事実5:サスケとサクラの結婚は決まっていなかった!?

忍者達の激闘が描かれる「NARUTO」には、数多くのキャラクターが登場します。彼らの多くが物語で重要な役割を担い、読者に支持される人気キャラとなりました。

そんな彼らは作中で、時に数奇な運命を辿り、時に悲劇的な結末を迎えます。その劇的な展開が「NARUTO」の魅力でもあるのです。

著者
岸本 斉史
出版日
2000-06-02

しかし、それらは、最初から岸本が想定したことではないそう。多くのキャラは、まるで本当に生まれたかのように作者のイメージに現れ、意志を持つかのように行動して、あのような話になったとインタビューで語られています。

作中の主要キャラ・サスケとサクラが最終的に結ばれることも、初期には考えられていなかったのだそう。作者にも予想外な展開になるからこそ、あれほど面白い話になったのでしょう。

事実6:漫画家・池本幹雄は元アシスタント!

「NARUTO」の連載終了後、スピンオフ『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』が始まりました。

「BORUTO」は「NARUTO」本編の10数年後の世界が描かれる話で、ナルトの息子・ボルトを主人公に据えた実質的続編です。TVアニメが「NARUTO」に引き続いて放送されているので、ご存知の方も多いことでしょう。

著者
池本 幹雄
出版日
2016-08-04

 

そして、その「BORUTO」の作画を手がけているのは、池本幹雄という漫画家。そんな彼は、もともと岸本のアシスタントでした。

さすがに元アシスタントとだけあって、作画は岸本の世界観と相性がよく、「NARUTO」と地続きの漫画として違和感を覚えることはありません。

本作はボルトの他に、サスケとサクラの娘・うちはサラダなどの注目キャラクターも登場。さらに三代目火影の孫として「NARUTO」にも登場していた猿飛木ノ葉丸が、ボルト達の担当上忍として登場するなど、「NARUTO」を読んだことがある方には特に楽しめる内容となっています。

ぜひこちらも、あわせてご一読してみてはいかがでしょうか。

 

岸本斉史のおすすめ作品1:王道のスポ根もの!『ベンチ』

 

舞台は、とある中学校の野球部です。肥満体型の山口勤、虎刈りがトレードマークの王雅之などが、部内チーム分けテストでDチームへと振り分けられます。このチームは、山口のようにわかりやすく選手に不向きな者や、性格や態度に難のある落ちこぼれの集まりとなりました。

山口はテストでは最下位でしたが、その情熱だけは本物。まともな練習も出来ずに雑用だけやっていたDチームの面々でしたが、そんな山口に段々と感化されていくのです。

「NARUTO」のイメージが強い岸本が、現代日本、それも野球を扱ったスポーツ部活モノという異種ジャンルへ挑戦したことは、大変な驚きでした。2010年の「週刊少年ジャンプ」45号に掲載された作品です。

物語ではこの後、実力上位のAチームと、Dチームの選手の不和が元で部内対決へと発展していきます。話の筋としてはシンプルですが、それだけに作者の力量がストレートに反映されるものです。

長年「NARUTO」で培ってきたキャラ造形で、熱血野球の世界にぐいぐい引き込まれ、巧みな「動」の描写で、これでもかと魅力的な野球がくり広げられます。伏線の張り方や、クライマックスに向けてボルテージが上がっていく演出はさすがの一言です。

『ベンチ』では、シンプルな王道スポ根だからこそ見えてくる、岸本斉史の新たな一面が楽しめるでしょう。

 

岸本斉史のおすすめ作品:代表作!『NARUTO -ナルト-』

 

超常能力を持った忍者の大国が、互いの力で均衡を保つ世界。

そんな忍者大国の1つである、火の国の木ノ葉隠れの里に住む忍者・うずまきナルトが主人公となって、数多のライバルと競って戦い、最終的には世界を揺るがす巨大な陰謀に立ち向かっていきます。

 

NARUTO -ナルト- 72 (ジャンプコミックス)

2015年02月04日
岸本 斉史
集英社

 

ご存知、岸本斉史の代表作「NARUTO」。ド派手で多彩な忍術アクションと、和風アレンジのされた多国籍な世界観が魅力となって、日本のみならず欧米諸国でも高い人気を誇っています。

同作のTVアニメを入り口として、世界的な日本漫画人気の一端を担っているといっても過言ではありません。

主人公・ナルトは底抜けに前向きな少年(後に成長して青年に)ですが、非常に危険な九尾の妖狐が体内に封印されているという、悲劇的背景を背負っています。普段のポジティブさと、時折垣間見えるハードな生い立ちが魅力的で、成長後にはその力を操るようになるのも熱い展開です。

同様に、シリアスな血筋のライバル・うちはサスケとの因縁も見過ごせません。努力する落ちこぼれのナルトと、クールな天才型のサスケといった対比が序盤の見所でしょう。この2人の関係が、物語の後半で勃発する大事件の鍵となっていきます。

 

NARUTO -ナルト- 10 (ジャンプコミックス)

岸本 斉史
集英社

作中の燃える展開には、読者の心をくすぐる名言も、多数登場。

自分を信じない奴なんかに
努力する価値はない!!!
(『NARUTO -ナルト-』10巻より引用)

これは、自信を喪失した生徒ロック・リーに対して、熱く活を入れる先生マイト・ガイの言葉です。

著者
岸本 斉史
出版日
2013-03-15

この他、本当にご紹介出来ないくらい名言が多く、なんと名言だけを収録した『NARUTO-ナルト-名言集 絆-KIZUNA-』が上下巻で発売されているほど。
 

ちなみに「NARUTO」といえば、主人公の好物として「一楽」のラーメンが登場します。実はこれ、実在する店舗がモチーフで、作者も学生時代通ったという同名店が、九州にあるのです。

本作ファンなら、1度は行ってみたい聖地といえるでしょう。

いかがでしたか?岸本斉史という漫画家を知ることで、人気作『NARUTO -ナルト-』が生まれた秘密の一端に触れることが出来たのではないでしょうか。その次回作についても期待したいところです。