『独身OLのすべて』8巻までの名言をネタバレ紹介!可愛いのに毒ありすぎ!

更新:2021.11.17

ゆとり世代を見てイライラ、新入社員に対してイキがってる先輩社員を見て大爆笑……そんなOLの日常(?)を描いたギャグタッチ漫画が、本作『独身OLのすべて』です。 2012年に「オモコロ」というサイトで発表されて人気を博したことから、2013年よりWebサイト「モアイ」で隔週連載されるようになりました。アラサーを超えた3人のOLであるマユ子・タマ子・ノブ子を中心に、独身OLのアレコレを描いています。今回は、そんなアラサー女子から人気の本作を、全巻分ご紹介しましょう。

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『独身OLのすべて』が面白い!作者・まずりんについても紹介!

『独身OLのすべて』が面白い!作者・まずりんについても紹介!
出典:『独身OLのすべて』1巻

 

本作は、隔週でWeb連載されている人気漫画。アラサーOLの気持ちを代弁するかのような内容に、多くの人から支持を集めています。

アラサーOLのマユ子・タマ子・ノブ子は、それぞれ(見た目的にも)特徴のある3人。リンゴのような見た目のマユ子は、かなりの二次元オタク。現実よりアニメのなかのイケメンにハマり、お金を使いまくります。

ワンレンのような髪型をしているのは、タマ子。3人のなかでは1番まとも……なのかもしれませんが、いつもマユ子やノブ子のしりぬぐいをしています。

ノブ子は、たびたび人間とは思えない行動をする、ぶっとんだキャラクター。会社の課長が大好きで、しばしば問題を起こします。

 

出典:『独身OLのすべて』1巻

この3人と、主に会社の人たちを中心にストーリーが進んでいくのです。連載時の季節感に合わせたものや、ときには番外編でまったく違うストーリーが進むことも。大変読みやすく、どの巻を読んでも楽しく進められるでしょう。

作者・まずりんは、もともとはデザイナー業をしていた会社員。趣味でイラストを描いていたところ、ひょんなことから「オモコロ」の編集長に目をつけられて本作を発表します。それが人気を博して、フリーランスへ。現在では本作を中心に、キャラクターデザインやイラストの仕事をしています。

『独身OLのすべて』1巻の名言をネタバレ紹介!

さて、ここからは、各巻の名言を紹介していきましょう。

グチに見せかけたノロケなんぞ聞かねーぞ
(『独身OLのすべて』1巻より引用)

同僚に「彼氏がゲームばっかりしてて……」と愚痴を聞かされる3人。しかし、そんな愚痴に限って、オチもない「まあ結局はいいとこあるんだけど~」で終わるノロケなのです。そんな経験を幾度もしている3人なので、始まってすかさずマユ子が上記のセリフを発します。

結局彼氏の自慢をしたいだけなんですよね……。あるある、もう辟易する、という方は、ぜひ次回から使いましょう。

著者
まずりん
出版日
2014-03-20

 

アラサー女に半端な言葉かけんじゃねえ
無関心のほうがまだマシだ!
(『独身OLのすべて』1巻より引用)

新人の男性社員に仕事を教えたら、「優しいんですね」と声をかけられたタマ子。一瞬で彼と恋に落ち、結婚までいく妄想をしますが、それを打ち消そうと上記の言葉。ささいなことでも期待しないようにと気を張ってしまうタマ子の気持ち、よくわかります……。

そんな人達をうらやんでどーするのよッ
幸せを比べることに一体何の意味があるのよ
(『独身OLのすべて』1巻より引用)

クリスマスに街に出てきた3人。多くのカップルに吐き気をもよおしながら羨んでいたら、ノブ子の暴走とお説教。「クリスマスにデートするのはほかの人たちがするからだ、自分もさみしいと思われたくないからだ」と主張しながら大暴れする彼女の名言は、なんだか心に響いてきます。

 

『独身OLのすべて』2巻の名言をネタバレ紹介!

人間独りで生きていく覚悟を決めるとなんでもできるもんよ
(『独身OLのすべて』2巻より引用)

スキー場に訪れた3人。スノボができな~い!と男に頼ろうとする後輩たちのところへ、「ゲレンデマジック乙」とソリでさっそうと割り込みます。できないといってちやほやされるのは、若いころだけ。教えてくれる人もいないタマ子はスキーの腕前をかなりあげ、上記のセリフを発するのでした。

甘えることばかりでなく、アラサーになるとこういう強さも持ち合わせてしまうんですよね。

著者
まずりん
出版日
2015-02-23

帝の遊びかってよ
(『独身OLのすべて』2巻より引用)

結婚式にお呼ばれした3人。ゲストのことを顧みず、自分たちの幸せを見せつけたいだけの結婚式にうんざり……。2次会にありがちな、ペアを作って折りたたんだ新聞紙に乗っていくゲームの最中に、新聞紙を破りながら上記のセリフ。

昔の帝が庶民たちをからかって遊んでいるような扱いを受けている……確かに、これの何が楽しいんだ?っていうゲーム、ありますよね。

成功してないヤツに成功のヒケツを訊くんじゃねえ‼︎
長く生きてるからって経験豊富な訳じゃねェんだよ
あと飲み会の時だけ「姐さん」呼ばわりすんのもムカつく
(『独身OLのすべて』2巻より引用)

同僚たちとの飲み会で20代の女子から3人に、アドバイスくださいよ、と言われて返したセリフ。飲み会のノリだけで、話題づくりで話を振られるアラサー女子も大変です。みんなと同じで、決して経験豊富ではないのに……。

普段呼ばれない「姐さん」呼びも、関係ができていないとただの地雷になりかねません。

『独身OLのすべて』3巻の名言をネタバレ紹介!

 

脆いガラスの靴なんかいらんわ
その場で「瞬足」に履き替えて走り抜けてやるわ
人生って名前のトラックを
(『独身OLのすべて』3巻より引用)

大晦日、年越しを一緒に過ごすためにタマ子の家で鍋パーティをしようと集まった3人。人生ゲームならぬ、ノブ子オリジナルOLゲームでわいわい過ごします。

シンデレラのように迎えに来てくれる王子様がいるでもなく、年を経るごとに強くなるアラサーは、自分で瞬足(小学生に人気の足が速くなる靴)を履いてまで人生を駆け抜けないとならないのでしょうか……。

著者
まずりん
出版日
2015-09-23

 

来世から前借りしろバカ
(『独身OLのすべて』3巻より引用)

ライバル会社と対抗で、運動会をすることになった3人の所属するハマ商事。ライバル心を燃やし、相手のチームにぜったい勝つ……!という意気込みで、「120%の力で!」と掛け声をかけます。

そこでかわいこぶりっこの後輩・村田が「え~20%どこから持ってくるんですかあ~?」と気の抜けた発言。その返しに、マユ子が放った一言です。今世でがんばれないなら来世の分も、って言葉のチョイスが抜群ですよね……。

なんでわいは いっつもピエロを演じてしまうんやあああ
(『独身OLのすべて』3巻より引用)

取引先のパーティーへお呼ばれした3人。なぜか村田もついてきて、男漁り。タマ子の気になる年下の男・一ノ瀬も一緒に来てドキドキするのですが、彼はやっぱり大人気です。素直に彼に甘えられない、「女」としてのアピールができないタマ子は、ついつい上記のセリフを言ってしまうのでした。

アラサーだからと我慢していることも多く、なかなか素直に彼とくっつけない、そんな彼女に共感が広がりそうですね。

『独身OLのすべて』4巻の名言をネタバレ紹介!

 

酔ってちやほやされるのは若いうちだけ…
(『独身OLのすべて』4巻より引用)

会社の新人も含めて、みんなで花見に行ったハマ商事の面々。若者気分の抜けない後輩・村田は、いつもどおりお酒を飲んで「眠くなっちゃったぁ~」と男に寄り添います。

しかし、いつもなら「村田ちゃんかわいいな~」ってちやほやされるのに、今回はそっと別で寝かされるだけ。あせる彼女に、マユ子が声をかけます。

若いうちは、誰でもちやほやしてくれるかもしれません。しかし後輩は入るし、自分の年齢も上がっていきます。村田も、どんどん3人に近づいているようですね……。

 

著者
まずりん
出版日
2016-04-22

 

めんどくさいの行きつく先は餓死じゃ!
(『独身OLのすべて』4巻より引用)

もう恋愛なんてイチからする気力がない、面倒くさい……と思って話してしまうタマ子に、ノブ子が一喝。恋愛が面倒になり、仕事が面倒になり、さらに生活や生きることさえ面倒になり……そして行きつく先は、餓死。

ちょっと極端かもしれませんが、がんばらなくても生きられるような世の中だと、そういうこともあるのかもしれません。

なんでアイツは他人の人生でも主役を張れるの…?
(『独身OLのすべて』4巻より引用)

他人の自撮りに映りこんでしまった、タマ子たち。邪魔だと思われるんだろうな、私たち何も悪いことしてないのに……と思っていると、他人のツアーに紛れ込んで記念写真を撮っているノブ子が目に入ります。

自分の人生ですら主役と胸を張って言えなくなっているのに、他人のところへすっと入り込めるノブ子をおかしいと思いつつも、ちょっとうらやましがっているのかもしれません。

 

『独身OLのすべて』5巻の名言をネタバレ紹介!

 

カップルで見たら100倍楽しい…たしかにそうかもしれない…
でも今こうしてみてるコレが 100分の1とは思わない
(『独身OLのすべて』5巻より引用)

素敵な星空を見上げて、カップルたちをうらやむ3人。マユ子は3次元の住人たちに嫉妬しはじめますが、そんなときにタマ子が彼女にポツリと伝えた言葉です。

恋人と見るから素敵さを増すことはあるかもしれませんが、それが損しているとか、きれいでないわけではありませんよね。なんだかんだ友達思いのタマ子の気持ちが伝わってきます。

 

著者
まずりん
出版日
2016-10-21

アラサーは一瞬で立ち上がるゥー!!
(『独身OLのすべて』5巻より引用)

ある日、仕事が立て込みすぎて、かなり遅くまで残業してしまったタマ子。恋愛関係になりそうでならない一ノ瀬と、終電ギリギリまで残業します。

やっと終わり、ダッシュで終電へ駆け込みますが……なんと、ギリギリですっころんでしまいました。ここで村田なら意中の人と朝まで一緒にいられるように仕向けそうですが、彼女はすぐ立ち上がって電車に乗り込むのです。タマ子と一ノ瀬の恋は、まだまだ進展しそうにありません……。

みんな~ときめいてる~?
(『独身OLのすべて』5巻より引用)

第1巻で何も知らない後輩に、「私けっこう遊んでる」という謎のアピールをしていた同僚・三浦さん。バレンタインに突如タマ子たちの部署に現れて、「バレンタイン渡す相手いるのかなって」と言いつつ男性陣にどんなチョコがいいかリサーチ。

どうやら、手作りのチョコを作るために探っているようです。家庭的アピールをしていく彼女へ、3人がどんなことを思いながら聞いているかも面白いところでしょう。

『独身OLのすべて』6巻の名言をネタバレ紹介!

 

あいにく今手持ちのブスがいなくって…
(『独身OLのすべて』6巻より引用)

合コンに連れていく女(ブス)がいないというノブ子。合コンには自分より顔の劣る女を連れていくのが鉄則……なんとも怖い話です。

ブスとまでは言いませんが「幹事が1番」という鉄則は、どうやらあるみたいですね。「手持ちのブス」というフレーズはかなり強烈な印象を残すでしょう。

 

著者
まずりん
出版日
2017-06-23

おとなしくお得意のココナッツウォーターとチアシードで腹を膨らませてろよ!
(『独身OLのすべて』6巻より引用)

台風で会社から出られなくなった3人。そこへ、同じく帰れなくなった村田が引き返してきます。この言葉は、非常食をため込んでいたタマ子たちに食料をもらおうとする村田に浴びせた一言。

普段、健康や美容にいいものを食べて「インスタント食品なんか考えられな~い」と言ってバカにされてる分、いつもの仕返しなのでしょう。

俺らの人生☆三尺玉
花と散って夜を燃やすぜ
(『独身OLのすべて』6巻より引用)

会社のみんなで花火大会に行った3人。フィナーレを見られなかったノブ子のために手持ち花火でわいわいやっているなか、一ノ瀬とタマ子はいい雰囲気に。好きだと告げようとした瞬間にノブ子が割り込み、上記のセリフを言いながら手持ち花火で炎上します。

シチュエーションはともかく、短い人生をパッと明るくさせようという意気込みは素敵ですね。

『独身OLのすべて』7巻の名言をネタバレ紹介!

この時わたしは世の真理を知った
モテる女は何をせずともモテる
(『独身OLのすべて』7巻より引用)

若いころはモテる女を目指して、飲み会で気の利く女を演じたタマ子。一生懸命取り皿に分けたり注文を聞いたりしたのに、男たちはかわいい子にくぎ付け。

結局、注文ばかり聞いて店員のようになってしまった彼女は悟ります。かわいい女に男たちは惹かれるのだということを……。

著者
まずりん
出版日
2018-02-23

失ったものなど何もない
ただ腰痛と息切れと基礎代謝の低下が加わっただけだ
(『独身OLのすべて』7巻より引用)

アラサーにとっては、体力の低下はかなりの問題。今は大人になった、と昔を回顧しますが、ノブ子は「あのときと何も変わっちゃいない、変わらずイケてない」とばっさり。その代わり手に入れたものは、上の3つ…。

なんだか悲しい気もしますが、変わっていないというのは、ある意味いいことでもありますね。

丁寧すぎて逆に相手が疲れちゃうのよ
(『独身OLのすべて』7巻より引用)

お花見に来た一ノ瀬がこだわったコーヒーを入れようと、1時間待ってください、と告げたところのノブ子の返答。相手からフラれることが多かった一ノ瀬にとっては、まさに思い当たるフシがある一言だったよう。

丁寧な暮らしは理想でもありますが、いつもそういう余裕がある人ばかりではありませんよね。

『独身OLのすべて』8巻の名言をネタバレ紹介!

 

えー…正直…会社の親睦会は平日にやってほしい
(『独身OLのすべて』8巻より引用)

会社のハイキング親睦会に参加し、なぜか崖に滑り落ちそうになるノブ子。必死にみんなで救出し、やれやれ、よかったね……と締めのあいさつで、この一撃。同じように思っているOLはたくさんいそうですね。

著者
まずりん
出版日
2018-09-21

 

実は僕もガマンしてたんですよ
(『独身OLのすべて』8巻より引用)

タマ子は、気になる一ノ瀬と会社の車で2人きり。恥ずかしくてなかなかトイレに行きたいといえず、ギリギリまで我慢して、結局トイレに寄りました。

恥ずかしい……と思っていたところに、一ノ瀬の、このフォロー。直接、大丈夫ですよ、というんじゃなくて、僕もです、と伝える彼の優しさが伝わってきます。実生活でも使えそうな一言ですね。

好きだから…か…
選り好みするより今の彼を大事にしたほうがいいのかも…
(『独身OLのすべて』8巻より引用)

若い後輩・高橋ちゃんが結婚することになり、なれそめを聞いていた村田。彼氏はいるけど「いい物件」を探し求めて、合コンや出会いの場にくり出していた彼女。そんな彼女にも、気持ちの変化が訪れそうです。

3人の出会いや恋も気になりますが、この後輩たちの成長にも注目していきたいですね。

いかがだったでしょうか?ざっと8巻分の名言をご紹介しました。言葉のチョイスといい、シチュエーションといい、『独身OLのすべて』はアラサー女性にとってあるあるの宝庫かもしれません。ぜひ、自分なりの名言を見つけてみてください。

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