『ブサメンガチファイター』をネタバレ！容姿と引き換えに最強のチカラを?!【無料】

『ブサメンガチファイター』が面白い！無料で読める！【あらすじ】

主人公・吉岡しげるは、見た目はともかくとして、普通に暮らす一般人。彼は、ある時に痴漢冤罪に巻き込まれ、それ以来女性不信に陥り、いつしか無職の引きこもりとなっていました。

あてのない生活のなか、彼はネット上である書き込みを目にします。それは特定の条件を満たすと、異世界に行けるというもの。自暴自棄になっていた彼は、条件を実行したうえで異世界の自分自身の設定値を大幅にいじり、大量のデメリットと引き替えに途轍もないボーナスを得たのです。

そして実際に、彼は最強の力を持ったブサメンとして、異世界に行ってしまうのでした。

ブサメンガチファイター(1) (ビッグガンガンコミックス)

著者

弘松 涼

出版日

2018-04-25

本作の原作は「小説家になろう」で連載されていた小説です。基本的なあらすじは変わりませんが、漫画版では原作にあった初期の地味な鬱展開、過去エピソードが一部カットされています。これによってテンポがよくなり、作風もシリアス混じりからコミカル寄りとなったのです。

漫画版を気に入った方は、原作と比べてみるのもよいかもしれません。

本作の特徴は、やはり主人公の圧倒的存在感でしょう。俗に「俺TUEEE」と呼ばれる最強イケメン設定とはある種の正反対となる、最強の代わりに最低のブサメンでモテない（モテてはいけない）というものなのです。

未だかつていなかった主人公の物語が、始まります。

『ブサメンガチファイター』の魅力1：前代未聞!!格好悪すぎる最強主人公！

「なろう」系（「小説家になろう」に掲載されている作品を指す）の作品では珍しくありませんが、本作でも異世界転生に際して、細々としたパラメーター配分やスキル設定がおこなえました。

これが普通のゲームであれば、初期値を割り振って、後はレベル上げということになるでしょう。「なろう」系では、なんらかの裏技や抜け道を使って、凄まじいパラメーター、あるいはチート能力を手に入れるのが通例です。

しかし、『ブサメンガチファイター』の場合は少し事情が異なります。ほとんどのケースでは、なんらかの要素をプラスするものですが、本作ではその逆なのです。

主人公は本人の不細工を自覚しており、なんだったら誇りにすら思っていました。そこで彼は、まずルックスの値を極限まで下げるという、あり得ない行動に出ます。

「ルックス-255」に、特記事項として「性交渉すると爆裂して死ぬ」、「女性に触れるだけでHP大幅減」などの制約まで付け加え、その見返りにおよそ100兆ものボーナスを手に入れたのです。

結果、彼のクラスは人間の範疇を遥かに超える「絶対神」となりました。

しかし、その代償として二目と見られない、薄毛でブヨブヨのブサメンになってしまいましたが……。

ただ、作画上の都合で、これでもかなりマイルドになっています。原作では、もっと恐ろしい表現になっているのです……。漫画版を楽しんだ後は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

『ブサメンガチファイター』の魅力2：主人公はアレでも女の子は可愛い！

正義の味方どころか、下手をするとモンスターと間違えられかねない、ブサメンすぎる主人公。

それとバランスを取るためかはわかりませんが、作中に登場する女性キャラクターは一転して、非常に見目麗しい姿で描かれます。

物語ではしげると同時に、3人の男女が異世界に転生。成り行きで彼ら4人はパーティを組むのですが、そのうちの2人は物凄い美少女です。

黒髪ストレート、お嬢さま気質でツンデレ、かつグラマラスな聖華（せいか）。ゆるふわの謎多きロリっ子こと、リーズ。このタイプの違う2人の美少女が、残念な見た目の主人公に代わって物語を彩るのです。

ちなみに、しげるの他にいるもう1人の男・誠司と名乗る青年は、ブサメンとは正反対の理知的さわやかイケメン。自称・コミュ症ですが、同じくコミュ症の自覚のあるしげるは、彼の気配りのよさを目の当たりにして疑問に思います……。これぞ真のコミュ障です。

『ブサメンガチファイター』の魅力3：デメリットはあっても、大事な仲間を獲得！

漫画版では大幅に削られていますが、しげるは女性恐怖症からコミュ症になったという、ちょっとかわいそうな人物。痴漢冤罪の一件から転がり落ちるように駄目になっていった、いわゆる「ぼっち」です。

異世界で第2の人生を歩み始めたわけですが、そんな彼にとって3人の仲間は、文字通りに心強い味方となります。異世界に転生したら不細工になったけれど、信頼出来る仲間が出来た、といったところでしょうか。

冒険を重ねるうちに、女性相手にもなんとなく、どことなくいい感じになりそうな、ならなさそうな、微妙なところも気になります。とはいえ、彼には女性に対する強烈なデメリットがあるので、それがどう影響してくるかもポイントです。

1巻の見どころをネタバレ紹介！

途轍もないデメリットと引き替えに、「絶対神」の強さを手に入れたしげる。細々とした制約のため、一緒に転生してきた3人とは少しギクシャクしてしまいます。

とりあえず目覚めた場所から移動すべく、装備を整えた彼らは、1歩踏み出した瞬間にモンスターの群れと相対してしまいました。

そつなく行動に移った誠司が、的確に役割分担を指示。遠距離の聖華の元へ、しげるがサポートに付くのですが……。

ブサメンガチファイター(1) (ビッグガンガンコミックス)

著者

弘松 涼

出版日

2018-04-25

異世界に来て初めての戦闘。初期値を割り振っただけながら誠司とリーズは善戦しますが、聖華は慣れない弓矢で四苦八苦します。

対称的に、しげるは余裕があります。膨大な量のボーナスポイントによる、規格外の強さのおかげです。が、設定中の時間切れで、実際にはポイント配分がされてなかった、ということが判明。ちょっとしたピンチに陥ります。

しかし、それもレベルアップに伴って振り分けが可能になり、実力が発揮されるようになるのでした。

その強さ、まさに桁違いで常識外れ。戦闘以外でも異常に器用となっているので、1本の小枝から無数の矢を作ってみせるなど、多彩な活躍を見せてくれます。

2巻の見どころをネタバレ紹介！

しげるたちと同じ転生者・恭志郎と名乗る男によって、パーティは罠にはめられました。

窮地に陥る一行でしたが、その時、誠司がまさかの覚醒を果たします。彼の中に眠る力が目覚め、翼と第3の目を持つ勇者・アルディーンとなったのです。

誠司、もといアルディーンの覚醒で一旦は形勢逆転しますが、心根の優しさを逆手に取られて、恭志郎の不意打ちが……！

ブサメンガチファイター(2) (ビッグガンガンコミックス)

著者

弘松 涼

出版日

2018-10-25

一転また一転と、まさかの展開が続きます。隙を突かれたアルディーンを救ったのは、しげるの機転でした。性格上穏便に済ませたいしげるは、自分の功績ではなくアルディーンの奇跡ということにして、場を収めようとします。

本巻では、しげる以外の登場人物もキャラが立ってきます。1巻では聖華の影に隠れて目立たなかったリーズも、徐々に個性を発揮してくるのです。

ただ、やはり注目は理性的かと思われた誠司が、中二病全開の設定を仕込んでいたという衝撃でしょう。

『ブサメンガチファイター』は、まるで出オチのような設定ですが、話の方はしっかりまとまっているのが面白いです。気になった方は、ぜひ！

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