『がっこうぐらし!』5分でわかる、あらすじと魅力!本当は怖い少女たちの秘密をネタバレ【12巻完結】

更新:2021.3.16

シリーズ累計発行部数は280万部を突破!可愛らしいキャラクターが人気の漫画『がっこうぐらし!』。 制服の少女たちが学校で自給自足の生活を送る様子が描かれます。…とここまではほのぼのとした学園ものかと思いきや、実は彼女たちが生きているのはゾンビが蔓延る世界でした。絵と内容のギャップや、所々に散りばめられた多くの伏線に、いつの間にかはまってしまう人も多く、漫画が2020年1月に最終話を迎えても、今なおファンを増やし続けています。 その証拠に、2015年にテレビアニメ化した後、2019年1月には実写映画化、その前日譚としてオリジナルドラマ化が配信決定するなど、メディア化が続きました。アイドルグループ・ラストアイドルのメンバーが初主演したことでも話題となった、漫画『がっこうぐらし!』をネタバレも混じえつつ各巻丁寧にご紹介していきます。

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目次

漫画『がっこうぐらし!』の魅力とは?全体のあらすじを最終巻まで

漫画『がっこうぐらし!』の魅力は?全体のあらすじ【~最終12巻】
出典:『がっこうぐらし!』1巻

海法紀光原作、千葉サドル作画による『がっこうぐらし!』は、2012年から「まんがタイムきららフォード」で連載していた漫画で、単行本は12巻まで刊行されて完結しています。
 

ある日、突然パンデミックが発生し、世界は崩壊……。ゾンビが蔓延する最悪な状況で生き延びた少女たちは、学校に篭って生活しています。ホラーを主軸としつつも、絵や各話の導入はほのぼの系学園もの。ゾンビが蔓延した理由が明かされないまま、話が進んでいきます。

『がっこうぐらし!』の主人公は4人の女子生徒と1人の教師。少しでも恐ろしい現実を忘れるため、学校へ立て篭もる生活を、クラブ活動「学園生活部」の一貫として扱っています。

主人公たちのプロフィールは以下の通りです。

  • 丈槍由紀(たけやゆき):巡ヶ丘学園高校3年。愛称ゆき
  • 恵飛須沢胡桃(えびすざわくるみ):巡ヶ丘学園高校3年。愛称くるみ
  • 若狭悠里(わかさゆうり):巡ヶ丘学園高校3年。愛称りーさん
  • 佐倉慈(さくらめぐみ):巡ヶ丘学園高校教師。愛称めぐねえ
  • 直樹美紀(なおきみき):巡ヶ丘学園高校2年。愛称みーくん

2015年にはテレビアニメ化した本作。NetflixやアマゾンプライムなどのVODでも配信中なので気になる方はぜひご覧ください。

高校編:始まりはパンデミック!【1巻ネタバレ】

1巻は、日常系漫画と勘違いしてしまうような、可愛いキャラクターたちの学園生活の様子から始まります。

著者
["原作:海法紀光(ニトロプラス)", "作画:千葉サドル"]
出版日
2012-12-12

一見、何気ない日常を切り取ったかのような学園生活から物語はスタート。しかし実際は、廃墟と化した教室、壁や床に染みこんだ血液、いないはずのクラスメイトの姿なども描かれています。

たとえば、冒頭では

ゆき「部活忘れてうっかり家に帰るとこだった」(てへっ)
くるみ「危ねえな」

という、学園ものにありそうな会話がなされますが、これは”学校の外にはゾンビがうようよしていることを認識できていない生徒”に他の女子生徒が「(身が)危ない」と突っ込むシーンなのです。

少女たちはそれぞれ自分の担当が決まっており、食料や電気・水の管理と料理はりーさんの役目、校舎内に入ってきたゾンビを始末するのは、くるみの役目となっています。

そんな危機的状況の中で生活している少女たちですが、ここで気になる描写が見られます。それは4人での会話のシーン。めぐねえとゆきは会話が成立していますが、りーさんとくるみは、めぐねえと会話できていないのです。

まるでめぐねえが、「そこにいない」かのように……。

ある日、大量のゾンビと戦ったくるみが体力限界となり、窮地を救うためりーさんが放送を流します。くるみは危機を脱しましたが、その瞬間ゆきの脳裏に謎の記憶が蘇えるのです。

その記憶には、どこかの部屋に逃げ込むりーさんとくるみとゆきの姿。そしてゾンビに噛まれたまま、ドアを守るめぐねえの姿がありました。

そう、めぐねえは、すでに亡き人物でその姿はゆきにだけしか見えていません。だから、4人の会話は成立していなかったのです。

ゆきは、精神障害を抱えているようですが、本当にそれを「病気」と捉えていいのかに疑問が残ります。また、ゆきの言動は、この先を示す重要な役割にも繋がっていくのです。

この作品は、とにかく多くの伏線が張られているので、それぞれのキャラクターの言葉や行動だけでなく、作品内に出てくる「文書」も注意して読んでいく必要があります。

もうひとりの生存者?【2巻ネタバレ】

『がっこうぐらし!』の2巻では、食料を調達するため「遠足」と称して向かったショッピングセンターで見つけた生存者、みーくんが登場します。

著者
["原作:海法紀光(ニトロプラス)", "作画:千葉サドル"]
出版日
2013-06-12

みーくんの登場で、彼女たちの制服の色がちがうことに気づかされます。4人は、同じ巡ヶ丘学園高校に通っていた女子高生です。りーさんとくるみ、みーくんの制服の色は同じなのに、ゆきだけが違うのです。

学年ごとに制服の色が違うのであれば、みーくんだけは別の色になるはずなのに、同じ3年のりーさんやくるみと、ゆきの制服の色が違うのは不自然ですよね。

この辺りから、様々な「違和感」に気づかれると思います。また、この巻ではみーくんがなぜひとりで生き残っていたのかも描かれているのです。

友人の圭と行ったショッピングモールでパンデミックが起こり、そのまま避難生活を強いられていたというみーくん。ほかにも多くの生存者がいて、グループを作っていました。しかし、たったひとりの感染者から、グループは崩壊し、圭とみーくんだけが生き残ったのです。

そのままふたりで、避難生活を送っていましたが、圭は「ただ生きるだけ」の生活に耐えられず、ひとりで出て行ってしまいました。

みーくんは恐怖から後を追うことが出来ず、ひとりでずっと隠れていたというのです。圭がどうなったのかは不明ですが、この世界、たったひとりで生き残れる可能性は低いと思われます。

そんな時に「学園生活部」のメンバーと出会い、救われ、彼女たちと一緒に学園生活を送ることになりましたが、みーくんを襲った恐怖は、逆にみーくんが強くなるきっかけともなりました。

学園生活部に震撼が走る【3巻ネタバレ】

3巻は、みーくん本来の性格や、ゆきの「症状」でゆらぐ友情、くるみを襲う危機的状況…ともりだくさん。学園生活部は一体どうなってしまうのでしょうか!?

著者
["原作:海法紀光(ニトロプラス)", "作画:千葉サドル"]
出版日
2013-12-12

ゆきに対する、りーさんやくるみの態度が、どうも腑に落ちないみーくん。ふたりは、病気のゆきを気遣い、できるだけ現実を思い出させないように、ゆきに話を合わせていたのです。

でもみーくんは、逆に二人が甘やかしているから、ゆきは良くならないのだと、現実を受け止める必要性があると訴えます。その言葉にりーさん、くるみ、みーくんの間に緊迫した空気が流れ、学園生活部に暗雲が立ち込めるのです。

ゆきとふたりになったみーくんは、ついに「おかしくなったフリをするのはやめろ」と言ってしまいました。取り乱すかと思いきや、「みんなが疲れた顔をしているから、せめて自分がみんなを元気にしたい」というゆき。

みーくんは、ゆきの気持ちを知って勇気を貰ったのでしょうか、ゆきに心を開き始めたのです。ただ、ゆきが現実を知った上で、元気にしていたのであれば、みんなに見えないものが見えるわけありません。

そうだとすれば、やはり病気なのか、それとも何か隠しているのか…なんだか背筋がぞくっとするような展開です。

そんななか、みーくんが「職員用緊急避難マニュアル」を見つけます。中をチェックすると、驚くべき内容が記されていました。学園には地下があったことや、ゾンビ化ウィルスに効く「ワクチン」の存在、物資やコンテナなどの情報。まずはマニュアルに書かれていた地下へ、くるみが偵察に向かいます。

ゾンビを始末しながら、目的地を目指すくるみ。身体能力の高いくるみは、着々と進んでいきました。しかしその後、偵察から戻ったくるみの腕には、ゾンビの噛み痕があったのです。

くるみを噛んだ、意外な人物とは……。

3巻では、パンデミックの原因がウイルスによるものであること、そしてワクチンの存在が明らかになりました。ただ、ワクチンがあるということは、そもそもこのパンデミックが人ため的なものであった可能性も出てきたのです。

めぐねえの正体が明らかに【4巻ネタバレ】

4巻では、ゾンビに噛まれたくるみを巡って、騒然とする学園生活部を中心に、みーくんが思いがけない力を発揮するエピソードが描かれます。

著者
["原作:海法 紀光(ニトロプラス)", "作画:千葉 サドル"]
出版日
2014-07-11

くるみが噛まれたのは、地下にいたゾンビがめぐねえだったことが原因です。驚きとショックで身動きがとれず、そこから先に進むことも、ゾンビとなっためぐねえを始末することも出来ずに、噛まれてしまったというのです。

くるみのゾンビ化を止めるためには、地下にある「ワクチン」が必要となります。しかし、地下にはゾンビめぐねえが、立ちはだかっています。りーさんやゆきには、恩人であるめぐねえを始末することは出来ないでしょう。

そこでみーくんは、めぐねえと面識のない自分なら始末できると、単身で地下に向かったのです。みーくんは武器を持ち、地下でゾンビ化しためぐねえを「休ませて」、救急ボックスからワクチンを取り出して、急いで戻ります。

部屋のドアを開けると、くるみに包丁を向けるりーさんの姿が……。ゾンビ化が進んだくるみにワクチンが効くかどうかは、打ってみない事にはわかりません。

翌朝、くるみはいつも通りのくるみに戻っていました。また、地下からは大量の食料も見つかり、めでたしめでたしといいたいところですが、新たな怪しい動きが…。

シーンは変わり、防護マスクをつけた人間が、何かを回収している様子、壊れたラジオから聞こえる声、ゆきの手紙を手にした男、ヘリコプターに乗った人物が描かれます。しかしそれが、現在なのか過去なのか、場所はどこなのか、読者にはまったく分かりません。

所々に散りばめられた不審な描写。それらは何を意味しているのでしょうか……。

希望から絶望へ【5巻ネタバレ】

5巻では、少女たちが切望していた「救助隊」と思わしきヘリコプターや、呼びかけのような音声によって学園生活部の状況が一変します。

著者
["原作:海法紀光(ニトロプラス)", "作画:千葉サドル"]
出版日
2015-03-12

突然現れたヘリコプターが救助隊だと思ったくるみたちは、大声で必死に呼びかけます。しかしその頃、ヘリコプターのなかでは、緊急事態が起こっていました。

痙攣を起こしたパイロットが、慌てて取り出した注射器を打てないまま握りつぶしてしまい、そのまま地面に落下。それを目の当たりにした彼女たちの希望は、一転して絶望へと変わってしまいました。

ほんの少しの可能性を求めて、くるみとみーくんがヘリコプターに向かいます。しかし、ヘリコプターの墜落で下敷きになった車から引火して大爆発が起こり、炎は校舎にまで広がってしまいました。

何とか逃げ延びたくるみとみーくんは、無事にゆきたちと合流しましたが、火が回った校舎では、もう生活することも不可能です。

住むところを失ってしまった4人……。しかしくるみは、パイロットの物かと思われる地図を拾っており、しるしが付けられた2箇所への移動を提案します。ひとつは「ランダルコーポーレーション」、もうひとつは「聖イシドロス大学」。

彼女たちにとって、学園での生活に幕を下ろすライフイベントは「就職」か「進学」です。そして、「ずっと一緒に勉強してきた」という、ゆきの言葉にみんなが同意して、聖イシドロス大学を目指すことに決定しました。すなわち全員「進学」を選んだということになります。

大学には誰がいるのか、どんな状況になっているのかなど、何もわかりません。しかし、彼女たちは高校を「卒業」し、生きるために大学を目指すことにしたのです。

残る疑問は、やってきたパイロットは果たして救助を目的として来たのかという事。また、なぜ急に痙攣を起こしたのか、打とうとした注射器には、何がはいっていたのかという謎が残る巻です。

大学編:ワンワンワン放送局の謎【6巻ネタバレ】

6巻は、彼女たちが聖イシドロス大学を目指すまでに起こる様々な出来事を中心に描かれています。街も風景も多く描かれ、どういった現状になっているのかも、把握できるようになりました。また、仲間も「もうひとり」加わります。

著者
["原作:海法 紀光(ニトロプラス)", "作画:千葉 サドル"]
出版日
2015-08-11

聖イシドロス大学までの道のりは遠く、休み休み向かいましたが、めぐねえの車は小さいので疲れも溜まってきます。気分を変えようと、ゆきがCDを掛け間違えてラジオのスイッチを入れると「ワンワンワン放送局」という放送局から、女性DJの声が流れてきました。

4人は、「生存者がいる」と喜び、放送内で言われた住所へと向かうのです。「ワンワンワン放送局」に着くと、そこは窓ひとつない頑丈な建物で、入り口は屋上。まるで、こうなることが分かっていて、建てられた建物のようです。

しかし、4人がついたときにはすでに手遅れ。放送を流していたDJは、どうやら感染していたようで、ゾンビ化していたのです。そして、彼女が残したであろうメモには、車のキーと家を預けると書いてあり、部屋を探ると物資やコンテナがあり、まるで「学園の地下」とソックリでした。

そこにいれば、十分な食料や水、ゾンビとも関わらずに生活できそうですが、「ここで暮らそうか」というくるみに、ゆきは「だめだよ!」と断固反対するのです。

聖イシドロス大学に向かうのは、学園で暮らせなくなったのが一番の理由です。でも、「ワンワンワン放送局」であれば、問題なく生活できるはず。ゆきはなぜ、そこで留まることを拒否して、わざわざ大学へ向かうことを選ぶのでしょうか。

ゆきの一言一言は、ちょっとした伏線になっていることが多く、制服の色がひとりだけ違うことを含め、ショッピングセンターや、大学に向かう道のりでも、どこに何があるのかを知っているかのような不可思議な言動ばかり。

こういったことから、この物語は「ループ説」が囁かれており、ストーリーの所々に張られた伏線を、探る楽しみもあるのです。

聖イシドロス大学の歓迎【7巻ネタバレ】

7巻では、聖イシドロス大学に到着した4人が、思わぬ「歓迎」を受けたことから、大学の内情、学園やワンワンワン放送局と、同じような施設であることが描かれています。

著者
["原作:海法 紀光(ニトロプラス)", "作画:千葉 サドル"]
出版日
2016-01-12

6巻で、大学へ向かう途中に立ち寄った小学校で、りーさんがるーちゃんという「少女」を救い出しました。ただ、りーさんにとっては「少女」ですが、ほかの3人には「違う形」で見えています。りーさんには過去、妹がいたような描写もあり、「るーちゃん」と妹を、ダブらせているのかと思われるシーンもありました。

この「るーちゃん」も、ひとりいたということ、食料も水もないのに、どうやって生き延びていたかなど、多くの疑問を残しています。さらに小学校での出来事が相当ショックだったのか、りーさんに精神的な異常がみられるようになりました。一方で、ゆきはムードメーカーなところはそのままに、頼りがいのある存在となっていきます。

「るーちゃん」を連れて、大学に到着した4人でしたが、ボーガンを向けられるという、思いがけない歓迎を受けました。途方に暮れる4人。しかし、ラジオから彼女たちに呼びかける声が……。

指示に従って行った先で待っていた、数人の女子大生が4人を受け入れてくれました。どうやら、大学内には派閥があり、ひとつは武闘派、もうひとつは彼女たち穏健派に分かれて生活しているようです。

武闘派はその名の通り、戦いを主とした人物が集まり、穏健派は一切戦わずして、のんびり生活するサークルだといいます。また、施設はやはり「学園の地下」や「ワンワンワン放送局」と同じで、食料や物資も揃っているので、生活する分には支障がないようです。

ここまで、同じような施設があるということは、パンデミックは「起こるべくして起こったこと」または「故意に作られた状況」と考えられます。

ただ、大学には思った以上の数の生存者がいて、考え方も異なるので、それなりにトラブルも起きています。また、りーさんの症状の悪化、回復したと思っていたくるみに新たな症状が現れるなど、事態は大きく変化していくのです。

「るーちゃん」は妄想!?【8巻ネタバレ】

8巻では、大学から新たな感染者がでたことで、彼女たちがウイルスを持ち込んだとする武闘派と、学園生活部の対立に発展。最悪の状態に陥ったくるみに、どう対処するのか選択が迫られます。

著者
["原作:海法 紀光(ニトロプラス)", "作画:千葉 サドル"]
出版日
2016-08-10

大学の生存者は、武闘派と穏健派を足しても、男性は3人しかいませんでした。しかし、そのなかの1人が発症して死亡。その後も、ゾンビに噛まれたり、噛まれてないのに発症したりという出来事に見舞われます。

最後まで生き残るのはすべて女性で、噛まれてないのに発症した男性もいることから、空気感染説や女性の免疫説も考えられていました。

ワクチンを打ったはずのくるみも、なぜか再び症状が出てきてしまいます。どうやら感染したウイルスによって、ワクチンの種類が違うようです。当初、くるみに打ったワクチンが、どんな種類なのかは不明ですが、症状によるウイルスの違いも明かされることとなります。

また、りーさんの回想シーンからは、実際に「るーちゃん」という妹がいたこと、その妹を守れなかったというような描写が見られます。しかし、それが本当に「現実」に起こったこととは限りません。

1コマ1コマや扉絵、巻末などの作者の使い方が巧妙で、そこに書かれているのが現実にあったことなのか、果たして「過去」のことなのか、細かいところまでチェックして読み進めないとと、辻褄が合わなくなってくるのが『がっこうぐらし!』なのです。

小さな伏線も見逃さないように、セリフのひとつひとつ、カバーを外した裏表紙までもチェックしながら考察していくと、そこに楽しさと魅力を感じるのではないでしょうか。

武闘派との戦いも激化!【9巻ネタバレ】

9巻では、くるみとりーさんの症状の悪化、武闘派との争いが、激化の一途を辿ります。また、ウイルスが空気感染であるという可能性や、さらにウイルスの変異も予想されるなど、物語が目まぐるしく変化します。

著者
["原作:海法 紀光(ニトロプラス)", "作画:千葉 サドル"]
出版日
2017-03-11

自分はもう駄目だと思ったくるみは、ショックと絶望のなか、仲間たちに迷惑が掛からないようにと姿を消してしまいます。すでに意識が無くなることもあり、ゾンビの中にいても「生きている人間」と認識されなくなっています。

いよいよ、くるみもゾンビになってしまうのか!?と緊張が走ります。一方で、大学内で発症したのは、あくまでも学園生活部が来たことによるものだという意見があがり、穏健派のメンバーもろとも捕獲しようとする流れが出てきました。

武闘派は彼女たちが解毒剤を持っているとも思い込んでいたようです。そうこうしている内に、彼らからもうひとりの感染者が出てしまいます。

武闘派では、発症した者は始末するといったルールがありましたが、その人物はどうしても解毒剤を手に入れようと、みーくんを脅し、最終的に大学の門を開放して、ゾンビたちを引き入れてしまったのです。

大量のゾンビが校内に侵入してしまったので、この先大学で生活していくのも厳しくなるでしょう。しかし、ゆきはゾンビの中から、くるみを発見します。彼女はゆきの呼びかけにも反応しませんでしたが、ゆきが高台から落ちた瞬間、少しだけ「人間」に戻ったのです。

「今日は大丈夫だからといって、明日も大丈夫とは限らない」という理由で姿を消したくるみ。でも、どうなっても最後まで一緒だと訴えるゆきの言葉に、しっかり「人間」としての意識を取り戻したのです。

その後、捕らえられたメンバーは解放され、発症した武闘派のひとりは、ルールに沿って処分され、武闘派と穏健派のイザコザも治まりました。

学園生活部が大学の場所を知った理由は、地図であることや、そこに「ランダルコーポレーション」の名もあったこと、地図にはそれぞれ「チェックされている場所」があることなどが、穏健派と学園生活部のなかで話されるようになりました。

もともと、「ランダルコーポレーション」に行けば、何かしら情報が得られるかもしれない、とは考えられていましたが、危険をともなうことなので、行くにあたって綿密な計画が立てられていました。

武闘派と仲が落ち着いたことで、いよいよそれを実行に移す時がやってきます。少しずつ、「この世界」やウイルスに関する秘密に近づいてきましたが、まだまだ回収されていない謎が、膨大にあるのです。

ランダル編:物語は、最終章突入!【10巻ネタバレ】

休載をはさみ、約1年3ヶ月ぶりの新巻となった10巻。9巻で大学編も終わり、物語は地図に記されたもうひとつの場所である、ランダルコーポレーション編へと動き出します。

メンバーには、大学にいた時にみーくんが接触していた雅子という人物も加入。研究者ということで、物語の重要なキーとなる調査報告がなされます。

著者
["原作:海法紀光(ニトロプラス)", "作画:千葉サドル"]
出版日
2018-06-12

それは、①ランダルコーポレーション本社が感染源だということ②研究者が手を洗い忘れたという、どうしようもないうっかりによってこの状況になっていること③過去にもΩウイルスが流行したが、ここまでの被害はなかったこと(どこかの段階で食い止めることが可能?)④Ωという型がもともとあったもので、αについては咳き込むなどの症状があり、βについては致死率がほぼ100%だということ。

そんな時、到着したランダルコーポレーションで手に入れたスマホに、保護機関からの連絡が入ります。それはあと数日で助けに行くという内容だったのですが……。

とはいえここまでご説明した展開には、いくつか嘘が混じっています。それにより、ここからの展開が行き止まりのようになってしまうのです。詳しい内容は、ぜひ作品でご覧ください。

退場フラグが立っているのかと思われるキャラもおり、10巻最後のエピソードも絶望エンドを感じさせる内容ですが、ここからどうなってしまうのでしょうか?

今までで最も過酷な状況【11巻あらすじ】

11巻は、すべての状況が苦しくなってきており、読んでいて辛くなるような展開がこれでもかと描かれます。そして最終12巻に続く、重要な内容も明かされる内容です。

まずは、頼みの綱だった保護機構が信頼できる存在ではないということがわかったということで、今後どう動いていくかをみんなで話すシーンから始まります。

そこでゆきは、くるみがΩから回復したことを材料に、全員の身柄の安全を保証してもらう交渉をしようと提案しますが……。

著者
原作:海法紀光[ニトロプラス]
出版日
2019-01-12

ランダル本社をあとにして、引越しをする面々。しかし次にどこに移ることが正解なのかも分からず、メンバーはどんどん疲弊していきます。そんな時に、希望の光が見えてきて……?

しかし、その光すらも絶対のものではありませんでした。椎子が発症した時、さまざまな謎が明かされます。

行き止まり状態になった11巻のラストでは、物語の結末が近いことが明かされる重要な伏線や情報が登場します。果たして人類は、学園生活部は、どうなってしまうのでしょうか?

賛否両論の最終回【12巻あらすじ】

本作もついに12巻で終了します。

11巻で行き詰まってしまいましたが、12巻で自堕落同好会から連絡が入ります。彼女たちのおかげで、どうにか追手を引き離すことができた学園生活部。そしてひとまず安息を得ます。

そこからどうにかこの現状を打破しようと画策する力も生まれてきました。そして椎子が残してくれたボーモンくんがある気づきを与えてくれるのでした。「くるみのゾンビ化」の進行スピードには秘密があったのです。それを知った彼女たちは、もう一度始まりの場所である学校へと向かうのですが……。

著者
原作/海法紀光[ニトロプラス] 作画/千葉サドル
出版日
2020-01-10

最初は頼りなかった少女たちも「生き残る」ために、強くしぶとくなり、成長を感じさせられる最終巻。ゾンビ化するウイルスを一掃するため保護機構は「広域消毒」をおこなうことを告げます。字面からして嫌な予感がしますね。

学園生活部は「自分たちがまだ生きている」ことをメッセージに、一方的な粛清に立ち向かっていきます。少女たちが生き延びる道はあるのか…。なぜ彼女たちは「進学」したにもかかわらず、学園へともどるのか。その旅路の意味が明らかになります。

先にネタバレしてしまえば、ハッピーエンドではあるのですが、なぜそこにいきつくのかはぜひ最終巻をチェックしてみてくださ。

人類が生き残るための鍵は…。漫画『がっこうぐらし』完結!

ついに終わりを迎えた『がっこうぐらし!』。その結末は賛否両論でした。

ホラー、パニック、ゾンビものの作品はしめくくりが難しく、どれだけ人気でも終わりに意見が分かれるものが多いですよね。

本作もそうなったものの、「これから主人公たちはどうなる……?」というような終わり方ではなく、きちんとつじつまを合わせて論理的には収束しています。

ではなぜ賛否が分かれているのかというと、終わり方が今までの経緯を考えるとあまりにあっけなく、いわゆる「原点回帰」だったから、という意見が多く見受けられます。

しかし、女子高生たちが荒廃した世界を生き抜くストーリー、という意味では相応な結末だったのではないでしょうか。

大きな黒幕や謎を解き明かすというのも見ごたえがありますが、女子高生の彼女たちができることは限られています。命をどうにか繋ぎとめてく展開は、ただ生き抜く、ということに価値があるのではないかと感じさせられるのです。

そして、なんといっても「人がお互いを信じ、頼ること」すなわち「信頼」が人類の生き残りの道であるということを主張しています。

あくまでいち意見ですので、詳細な内容はぜひ自分の目で確かめていただければと思います。あなたはどんな感想を抱くでしょうか。

『がっこうぐらし!』には、これだけでは伝えきれないほど、膨大な謎が詰まっています。特にSFなどの考察が好きな方には、たまらない作品になること間違いなしです。可愛いキャラクターとゾンビ蠢く世界のギャップを、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

 


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