こぶしファクトリー広瀬彩海がオススメするミステリー入門

こぶしファクトリー広瀬彩海がオススメするミステリー入門

更新:2019.2.5 作成:2019.2.5

こぶしファクトリーの広瀬彩海です。 年が明けて1カ月ほど経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか。 私たち、こぶしファクトリーは念願だった単独ホールコンサートの開催が決定し、最近は体力作りに励んでいます。 そんな中で、今回は新年を迎えて新しいことを始めたい方に送るミステリーをご紹介します。 私のおすすめの作家さんばかりですので、作家さんの作風や特徴、魅力などにも焦点を当てて紹介していきたいと思います。 ぜひ最後までお付き合いください。

広瀬彩海プロフィール画像
こぶしファクトリー
広瀬彩海
1999年8月4日生まれ。神奈川県出身。2015年1月2日、こぶしファクトリー結成。その後、リーダーに任命され、9月にはシングル「ドスコイ!ケンキョにダイタン/ラーメン大好き小泉さんの唄/念には念(念入り Ver.)」でメジャーデビュー。同年「日本レコード大賞最優秀新人賞」を受賞。2019年10月2日にアルバム『辛夷第二幕』をリリース。2020年3月30日、東京ドームシティホールでのコンサートをもってグループ活動を終了する。 http://www.helloproject.com/kobushifactory/
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容疑者Xの献身

著者
東野 圭吾
出版日
2008-08-05

言わずと知れた人気作家・東野圭吾さんの代表作の一つ。

大人気「ガリレオシリーズ」の第3作目のこの小説は、天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた主人公の物語です。

そんな中、想いを寄せる女性の秘密を知ってしまいその秘密をどうにか守ろうとする物語です。

あくまで私の考えにすぎませんが、私が東野圭吾さんの作品で好きなところは「スタンダード」なところです。

東野圭吾さんのオリジナリティさえも、彼の影響力、表現力で、スタンダードにしてしまい、読む人を選ばない。

もちろん愛される人にだけ愛される小説というのはこの世になくてはなりません。

ただ、今のミステリーにおいての主たる部分が東野圭吾さんであり、彼が根幹をなしていることは誰から見ても明白であるのです。

幹であるからこそ、誰にでも愛される、スタンダードな小説を生み出し続けているのだろうと感じます。

そんな東野圭吾さんの良さが詰まった一冊。

ミステリーを始めたい方にピッタリです。

痺れる

著者
沼田 まほかる
出版日
2012-08-08

まず、この小説は短編集なので読書が苦手な方でも手を出しやすい、というふうに思います。

自分のペースでゆっくりと読んでも、ストーリーもわからなくなるということが少なく、挫折が少ないのではないかと思います。

遅咲きと言われながらも、すでにトップのイヤミス作家として活躍される沼田まほかるさんの短編集。

私の思う沼田まほかるさんの最大の魅力は「言葉が美しい故の不気味さ」です。

リアリティも残しつつ、美しい言葉の中に感じる狂気が、現実と空想の狭間で読む者を恐怖に陥れます。

背中を虫が這っていくようなゾワゾワとした薄気味悪さで多くの読者を虜にしています。

私もその中の1人です。

イヤミスというのは、苦手な人も一定数いますが好きな人はその沼に足をつけたら最後。どっぷりとハマっていきます。

あなたは、どちらの人間でしょうか。

向日葵の咲かない夏

著者
道尾 秀介
出版日
2008-07-29

道尾秀介さんの代表作「向日葵の咲かない夏」。

SFのような要素も交えながらの描写は私たちの想像力を掻き立て惹きこみます。

主人公のミチオは、友人のS君の首吊り死体を目撃してしまいますが、その後に学校や警察が捜査に入るときには死体は消えてしまいます。

確かに見たはずのS君の死体は見つかることなく行方不明事件として取り扱われることとなりますが、その後S君がミチオの前に姿を現した時には……。

「転生」が大きな鍵となってくる点もほかのミステリにはない非現実的な不気味さを感じます。

道尾秀介さんの魅力は何度も読み返したくなる巧妙な伏線です。

伏線を張り巡らせて、一筋の道を読者に示すのです。

そこからの最後にしっかりと裏切ってくるというやり方は、何度でもしてやられたと思います。

どこでどう、自分の推測が外れたのか、何度でも確認したくなります。

ミステリーの面白さである「どんでん返し」は、何度もミステリーに触れていくと、何となく流れが掴めるようになってきたりするものですが、道尾秀介さんの小説は、何度呼んでも、何作読んでも、新鮮なひっくり返し方で、爽快に感じます。

この小説は非現実的な部分と、繊細な感情の描写で一気読みできること間違いなしです。