どうも、わちゅ〜さんです。 あなたは小説を読むとき、先の展開を予想しながら読みますか? それとも、あまり先読みせずに読みますか? 私は後者です。特に予想もせず、黙々と読み進めちゃいます。 どんでん返し系のミステリーが大好きなので、その方が結末の衝撃度が増す気がするんです。
……と、それ以外にも理由がありまして。
実際のところ、推理してもなかなか当たらないんです私。
「ははっ! 絶対コイツが犯人だべ!」と思って読んでいても、全っ然ノーマークだった人物が犯人ってパターンがしょっちゅうあります。予想が的中するなんて皆無に等しい。
そしていつしか先読みしない体質に。
本当は当てたいんだけどね!!! さっぱり分かんないんだよね!!!
けど、たまに難関なトリックに遭遇すると「こんなん当てられる人いるんかなぁ」と感じることも。
そこで私は考えたのです。
犯人がまったく分からないのは、私の読みが甘いだけなのだろうか。実はみんなも分かっていないのではないかと……。
ってことで、あなたへの挑戦状!
今回ご紹介する作品たち、いったい誰が犯人なのか、どんなトリックを用いたのか、果たしてあなたは見破ることができるでしょうか!
- 著者
- 東野 圭吾
- 出版日
最愛の妹が偽装を施され殺害された。
愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の"現場検証"の結果、容疑者を二人に絞り込む。
一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。
妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。
殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。
容疑者二人のうち、どっちが犯人なの?って話なのですが、実は今作、最後まで犯人が明かされないんです(ふぁ!?)。
事件の発端から真相の一歩手前までは書かれているのですが、その後の展開は読者の想像に委ねるという、とても遊び心のある作品。
リドル・ストーリーってやつですね。
本編中に提示されている情報を基に、犯人が誰かを推理してくださいよぉってことです。こりゃ面白い!
ちなみに私はまったく分かりませんでした。途中で挫折してネットで調べちゃいました。ワタシ、タンテイ、ムイテナイ。
- 著者
- 島田 荘司
- 出版日
- 2013-08-09
密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。
その後、彼の六人の娘たちが行方不明となり、一部を切り取られた惨殺遺体となって発見された。
事件から四十数年、迷宮入りした猟奇殺人のトリックとは!?
ズバリ、私がこれまでで一番度肝を抜かれたトリック。
こんな非の打ち所のないトリックがあるんだなぁと、いまだに強烈な印象が残っております。
至極単純な仕掛けなのに、それを読者に気付かせない著者・島田荘司さんの手腕、凄まじいっす……。
本文中には「この謎が解けますか?」的な著者からのメッセージが書かれております。
いわゆる"読者への挑戦状"ってやつです。
ぜひあなたも推理にチャレンジしてみてください。
ちなみに今作を読む際は、この"改訂完全版"をおすすめします。新たに図解も加えられて読みやすくなっておりますよ!
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 2017-02-15
ミステリ作家・綾辻行人に持ち込まれる一筋縄では解けない難事件の数々。
崩落した〔どんどん橋〕の向こう側で、殺しはいかにして行われたのか?
表題作「どんどん橋、落ちた」や、明るく平和なはずのあの一家に不幸が訪れ、悲劇的な結末に言葉を失う「伊園家の崩壊」など、五つの超難問"犯人当て"作品集。
綾辻行人さんによるミステリー短編集!
メタ要素を含んだ、遊び心のある作品となっております。
五つの短編が収録されており、いずれも"読者への挑戦状"付きの犯人当てミステリー。
なかなかの難問がそろっております。全部当てることは至難の業!
さて、あなたは五編のうちいくつ当てることが出来るでしょうか。
ちなみに私は一つだけ。あぁ悲しきかな。