「中華一番!」シリーズの魅力を「極」最新巻までネタバレ!

更新:2020.12.10

1995年に連載が始まった『中華一番!』。その後、『真・中華一番!』、『中華一番!極』と続編が続き、その度に高い人気を誇っています。料理で高みを目指す主人公、そして料理漫画というより、もはやバトル漫画ともいえるほどの白熱した料理シーンは、まさに必見です。 『真・中華一番!』はアニメ化が決まったことでも話題になっています。 この記事では、その見所や魅力、結末などをご紹介しましょう!

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『中華一番!』のストーリーをネタバレ紹介!【あらすじ】

 

天才料理人を母に持つ主人公リュウ・マオシンが、母と同じ特級厨師を目指して奮闘する姿を描いた本作。

舞台は、19世紀頃の中国です。この世界では料理が強い力を持っており、主人公の母が持っていた特級厨師というのは、この世界で最高位の料理人しか持てない特別なものでした。

しかし、本作が始まる時点で母は亡くなっており、13歳のマオシン(通称マオ)は母を目標に料理の修行を積んでいくのです。

 

中華一番!(1) (週刊少年マガジンコミックス)

小川悦司
講談社

 

彼は天才的な料理の才能を持っており、絶対的な味覚やアイディアを持った少年です。この母譲りともいえる才能をひっさげてさまざまな場所へ行き、数々の料理人との出会いを通して、成長したり友情を育んだりしていく物語となっています。

本作はマオの成長を中心に描かれているので、王道の成長物語と料理漫画を楽しみたい方にオススメです。

作品の魅力とは?結末は?

作品の魅力とは?結末は?
出典:『中華一番!』1巻

 

『中華一番!』というタイトルは、本シリーズの前期にあたります。コミックスでは全5巻(文庫版では全3巻)で、1部完結という形になるのです。

前期である本作では、マオがこの世界で最高位の料理人であり、母もそうであった特級厨師になるためにさまざまな場所へ行き、人と出会い、成長していく物語がメインストーリー。なかには、思わず心に刻んでおきたくなるような名シーンもあります。

たとえば特級厨師になるため、彼は「陽泉酒家」という店で修行をしているのですが、そこで店の伝統は何かと問われたマオは、迷わず伝統を覆すことだと答えました。

同じ料理を作ったり、伝えたりしていくだけではなく、常に新しい料理を作っていくことこそが伝統であると考える「陽泉酒家」側も、それを迷わず理解しているマオも、とても料理に真摯でかっこよく見えることでしょう。

 

出典:『中華一番!』2巻

他にも、数々のピンチや試練がマオを襲いますが、彼の料理に対する姿勢は変わらず、その度に新しい発想で乗り越えていきます。その姿に励まされる読者も多いかもしれません。

そんな修行時代を経て、1部のラストでは、彼は13歳という年齢で特級厨師になります。もちろん最年少です。

念願であった特級厨師になったマオでしたが、それでも満足はしません。さらなる成長を求めて、旅へ出るのでした。

『中華一番!』では、さまざまな料理の雑学なども描かれているのが特徴なのですが、1部最終巻となる5巻では、日本人も登場するなど、より一層料理を身近に感じることができるでしょう。また、シロウという名前の日本人と中国人のハーフの少年がマオの弟子になるなど、新たな旅を予感させる一冊。

特級厨師になるという目標を果たしたマオを主人公にした物語が、これからどういう展開へとつながっていくのかが気になる、1部ラストとなっています。

トラブルメーカーでもあるシロウが、これからどういう活躍や成長を見せてくれるのかも気になる展開です。

アニメ化『真・中華一番!』のストーリーをネタバレ紹介!【あらすじ】

 

1部が終わった後はタイトルをあらためて、2部がスタートします。

1部ではマオの特級厨師を目指す、彼の成長がメインに描かれていましたが、後期である本作では伝説の厨具という料理の道具を巡り、「五虎星」という謎の料理人達をはじめとした裏料理界を敵に回したマオの戦いが描かれていきます。

マオと敵の対決方法はもちろん料理ですが、まるで特殊能力のような現実ではあり得ない料理方法なども登場し、さながらバトル漫画のような雰囲気です。

 

著者
小川 悦司
出版日
2003-12-12

たとえば火を使った料理をテーマにした勝負では、マオは船ごと燃やしてホイコーローを作るというめちゃくちゃなやり方で戦うのですが、敵はそれをさらに上回ります。なんと体から火を出して、川ごと魚を燃やしてしまうのです。

川を燃やすというだけでもすごいですが、さらに、そこへ飛び込んで火の中で料理をしています。バトル漫画としかいえないような展開に、もはや料理のこともうっかり忘れてしまいそう。

マオも探している伝説の厨具とは、1000年前に隕石から作られたといわれている料理道具です。全部で8個あり、古い魚を新鮮にしたり、永遠に食材を腐らないようにしたりと、それぞれに不思議な力が宿っています。

マオと敵対する裏料理界は、この伝説の厨具を使って中国を征服しようとしているのでした。そのことを知ったマオは、それを阻止するために厨具を集める旅に出たのです。特級厨師になったマオが、裏料理界を相手にくり広げる料理の戦いが見所です。

作品の魅力とは?結末は?

作品の魅力とは?結末は?
出典:『真・中華一番!』1巻

 

『真・中華一番!』では、マオが裏料理界との戦いをくり広げます。そんな裏料理界のトップに立つのが、カイユという男です。

幹部である「五虎星」の5人は、究極の聴覚や触覚、視覚などをといった特殊能力を1人1つずつ持っていましたが、カイユはそのすべての力を持っている、まさにドン。背中の入れ墨と整った容姿が特徴で、中国を支配しようとするくらいの圧倒的なカリスマ性も兼ね備えています。

完全無欠のラスボスといった感じですが、そんな彼との対決が描かれるのが、『真・中華一番!』の最終巻です。対決の舞台は北京。最終決戦ということもあって、その戦いはすさまじいものとなっています。

 

出典:『真・中華一番!』12巻

審査員となるのは、西太后。その彼女が食べたことのない料理を作るというのが、勝負のテーマです。そんな勝負のなか、カイユは食べた相手を操るという料理をくり出し、マオを追い詰めていきます。審査員である西太后を操ってしまうのですから、マオに勝ち目があるようには思えません。

しかし、幾度となくピンチを乗り越えてきたマオです。彼も、とても想像ができないような料理をくり出していきます。

それは、万里の長城を利用した料理でした。万里の長城をどう使って料理を使うのか……それはぜひ、本編を手に取って確認してみてください。まるでかの有名なバトル漫画を彷彿とさせるような料理に驚くことは間違いなしです。

また、これまで激しい戦いをくり広げ、その度に乗り越えてきたマオ達がいよいよ最終決戦を迎えるとあって、それまでマオが出会った仲間も集結します。まさに、少年漫画の王道展開といってもよいのではないでしょうか。

カイユの最期もなかなか壮絶で、ハラハラしながらどんどん読み進めてしまう内容です。

『中華一番!極』のストーリーをネタバレ紹介【あらすじ】

 

『真・中華一番!』は、1999年に完結。その後、18年の時を経て2017年に復活したのが、『中華一番!極』です。

前作では、裏料理界の料理人達とのバトルマンガさながらの展開がくり広げられていましたが、本作では戦いを終えたマオ達がさらなる料理の高みを求め、そして人々の幸せのために旅を続けていく様子が描かれます。

 

著者
小川 悦司
出版日
2018-04-09

 

前作とは異なり、行く先々で人々に料理を振舞うなど、平和な雰囲気が漂っている本作。とはいえ、もちろんそれだけではなく、メインストーリーとしてマオの父親リュウ・マリウが登場します。登場といっても彼は12年前、マオが2歳の時にすでに死亡しています。

マリウはかつて「川菜皇帝」と称されるほどのすごい料理人でしたが、ある理由から抹殺、タブー視されるようになっていました。本作では、そんな彼の秘密、さらには死そのものの謎も明かされていくことになるのです。

『中華一番!』とも『真・中華一番!』とも違う雰囲気の、新しい『中華一番!極』を楽しんでみてください。

 

作品の魅力とは?

 

『中華一番!極』での見所は、やはりマオの父親マリウの秘密が少しずつ明かされていくところでしょう。

マオの実家は、四川省随一の「菊下楼」という国営菜館。先代の総料理長はマオの母親ですが、その前、先々代の総料理長がリュウ・マリウです。総料理長であることからもわかるように、料理人としての腕は間違いありません。

それどころか、マリウはかつてマオ達が探して旅をしていた、伝説の厨具に関わるある秘密を握っていました。しかも12年前に死んだとされる彼を追う存在も現れて、そもそも死んでいないのでは……という展開にもなっていくのです。

さらに、裏料理界や太極料理界といったものまで関わってきて、ストーリーはどんどん壮大になっていきます。そのうち、なんとこれも死んだはずの、マオの母親まで登場して……!? 読めば読むほど想像ができない展開に、ページをめくる手が止まりません。

もちろんそれだけではなく、マオ達が旅の行く先々で中華を振舞い、人々を幸せにしていくストーリーも楽しめます。そちらでは『中華一番!』のような青春っぽいストーリーも楽しめるので、どちらの展開からも目が離せません。

 

『中華一番!極』3巻の見所をネタバレ紹介!

 

本作は、マオが久しぶりに実家である「菊下楼」へと帰るところから始まります。帰省の目的は、父親リュウ・マリウの十三回忌に参加するためでした。本シリーズから新たに登場するこのリュウ・マリウこそ、『中華一番!極』のキーパーソンです。

「菊下楼」の先々代総料理長であり、料理人として伝説級の腕を持つマリウは、マオが2歳の時に死んでしまったので、マオ自身はあまり父親の記憶を持っていません。しかし、マリウの法要がおこなわれようとした時、なんと「菊下楼」が爆発してしまうのでした。

突然の「菊下楼」のピンチに、マオはもちろん、読者も驚いてしまうことでしょう。しかし、そこにはマリウの死の秘密が隠されていました。こうして、マオのマリウを巡る旅が始まるのです。

 

著者
小川 悦司
出版日
2018-12-07

 

ストーリーが進むにつれ、マリウという料理人がかつて裏料理界に深く関わる存在であったことや、さらにはマオが探し求めてバトルをくり広げていた伝説の厨具をすべて操ることができるという、とんでもない人物であるということがわかっていきます。

人々を幸せにし、また中華料理を極めるという目的のために旅を続けているマオ達の現在と、そんなマオにまつわる過去も明らかになっていくところこそ、本シリーズの魅力といえるでしょう。


いかがでしたか?前期と後期である『中華一番!』と『真・中華一番!』はそれほど長くないので、一気に読むこともできるでしょう。料理漫画好きはもちろん、バトル漫画好きにもおすすめの作品です。

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