膨大な数が出版されている育児本。特に初めて子育てをする方は、どれを選べばよいのかわからないことも多いでしょう。この記事では、定番の作品から漫画で描かれたものまで、特におすすめの作品の特徴と魅力をご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
子育てをしている方にとって気になるのが、育児本です。書店に行けば、基本的な情報を広く網羅した本や、離乳食など特定の分野に特化した本、悩み解決の本などさまざまな種類が並び、どれを手にとればよいのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
また実際に本を読んでみると、作品によって書いてあることが違ったり、病院などで聞いたことと書いてあることが違ったりと、新たな迷いが生じることも……。これは、育児にまつわる情報が日々新しくなっていることが大きな原因です。
特に赤ちゃんや幼児の頃は成長や発達に個人差が大きく、育児本にまつわる月齢の標準と、自分の子どもに大きな差があって心配になってしまうことがあるかもしれません。しかし育児本はあくまでも目安です。体格や運動能力、言語の発達にそれぞれ個人差があるのは当たり前。本に書かれているとおりに成長しない子どもは案外多いものです。
その一方で、特に初めて育児をする方などにとっては、育児本の情報は大きな助けとなるでしょう。情報がわかりやすくまとめられていて、求めている答えを効率よく知ることができます。いまはインターネットにも情報がありますが、情報源が曖昧なものや、個人的な体験のみが綴られているものが多いのが現状です。育児本を1冊は手元に置いておくと安心でしょう。
育児には個人差があることを念頭に置き、自分の子どもの成長と発達に向きあったうえで活用してみてください。
育児誌「Baby-mo」の読者から寄せられた疑問や悩みの声を編集した作品。0歳から3歳までの乳児について、発達やお世話、病気、予防接種のスケジュールなどの基本的な情報が月齢別にまとめられています。
初めての育児で気がかりなことが解決できるでしょう。
- 著者
- 出版日
- 2014-09-10
とにかく見やすくまとまっているとして人気のある作品。文章だけだと理解しづらい内容はカラー写真も添付されています。基本的な情報が網羅されているので、まず最初に手元に置いておきたい育児本です。
また他の読者の声が多数載っているので、先輩ママたちの意見を参考にしながら自分の育児の悩みを解決できるでしょう。
「実用No.1」シリーズはほかに、『はじめてママ&パパの離乳食』『はじめてママ&パパのしつけと育脳』『はじめてママ&パパの0~6才病気とホームケア』などより細部に突っ込んだ内容の作品も出版されています。個別の情報についてより詳しく知りたい方は、そちらも参考にしてみてください。
プレママ向け雑誌「たまごクラブ」、育児雑誌「ひよこクラブ」を出版しているベネッセコーポレーションの「たまひよ新百科」シリーズです。
0歳の新生児から3歳まで、月齢ごとの発達や予防接種、病気、お世話の仕方がまとめてあります。写真やイラストが多用されていて、目で見てわかりやすいつくりになっているのが特徴です。
- 著者
- 出版日
- 2018-09-13
本書の魅力は、病気と薬にまつわる項目が詳しいこと。病気ごとに病院でよく処方される薬、肌トラブルの際の塗り薬などが写真つきで解説されているので、安心です。
索引やインデックスがついていて、知りたい項目を簡単に逆引きできるつくりなのも嬉しいポイント。必要な時に必要な知識をつけることができます。
0歳から3歳までの月齢別の発達目安やお世話、病気の情報が載っている育児本です。
「らくらくポイント」と「あんしんポイント」として要点がまとめられているのも魅力的。重要な部分にはマーカーが引いてあります。産後すぐの時期は特に、頭を使って複雑に考えることができないこともあるので、ひと目でわかりやすい構成に助けられるでしょう。
- 著者
- 出版日
- 2017-02-28
産後すぐから1歳半くらいまでが特に詳しく紹介されていて、添い乳や沐浴の仕方なども写真つきで解説されています。
また月齢別に赤ちゃんへの語りかけのコツが載っているのも特徴。初めての育児では、「発育のために赤ちゃんに話しかけて」と言われても、どんな風に声を掛ければよいのかわからないこともあるでしょう。本書では、「この時期からは発語を促す2語の文章で」など具体的な指示を出してくれているので、参考にしやすいです。
月齢別なので、来月はこんな感じになるのかなと想像をめぐらせるのもよいですね。
作者の祖川泰治は、0歳から12歳までの子ども向け総合教育施設の園長。毎年約400人を30年間にわたって指導してきました。
本書はそんな祖川が手掛けた育児書で、彼が地元の子育て情報誌に連載してきた内容から51編のスゴワザを収録しています。
- 著者
- 祖川 泰治
- 出版日
- 2013-11-29
育児に関する基本的な情報が載った育児本ではなく、子育てに悩んでいる親御さんへ向けた指南書です。
嫌いなものを食べさせる、子どもがコテンと眠りにつく、おねしょやおもらしをなくす、ありがとうを言わせるなど、子育て中に遭遇するさまざまな困りごとに対応するスゴワザを紹介してくれています。
すべての子どもに同じ方法が通用するわけではありませんが、こんな接し方があるのか、こんな語りかけがあるのかと、新しい視点を知ることができるはずです。
自らも育児で悩んだ経験のあるイラストレーターのフクチマミと、育児誌の編集者がタッグを組んだ、痛快お役立ち漫画です。
産婦人科医や助産師にも取材をしていて、マタニティーブルーや母乳トラブル、パパとの関係、産後ボディの悩みなど、通常の育児本に書かれることは少ないけれど実は深刻な悩みを描いています。
- 著者
- フクチ マミ
- 出版日
- 2013-12-11
育児中は何かと忙しいうえに精神的な負担も多く、普段は本が好きな方も活字を読むのが難しくなる時もあるでしょう。本書は漫画で育児に関する悩みが描かれているので、気軽に読めて気晴らしにもなります。
育児に関するエッセイは作者の体験だけが描かれているものが多いですが、本書は取材にもとづいた事例が多数紹介されているので、共感できるポイントもたくさん。また情報が羅列されているだけでなく、ママの感情に寄り添った内容になっているのが嬉しいところです。
ちょっとした気分転換にもなり、プレゼントにもおすすめです。
おすすめの育児本を紹介しました。出産後は何かと忙しくなってしまうので、妊娠中にぜひ揃えてみてください。