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今すぐ旅立ちたい!旅行をテーマにした小説おすすめ5選!

更新:2020.11.25 作成:2019.4.23

読めば今すぐに旅立ちたくなってしまう、おすすめの小説とノンフィクション作品を紹介していきます。ガイドブックでは味わえないリアルさと、熱い衝動を堪能してください。

刺激的な放浪の旅を描いた小説『オン・ザ・ロード』

物語の舞台は、1940年代から50年代のアメリカ。作者自身がモデルになっている主人公の若手作家が、友人とともに車でアメリカ大陸を旅する様子を描いた自伝的小説です。

お金がなくなれば日雇いの仕事や万引きをし、ガソリン代を稼いでまた走る……アルコールと薬をキメて、制限速度は常にオーバー。楽しく刺激的で、どこか切なく、止まることはできません。

著者
ジャック・ケルアック
出版日
2010-06-04

1957年に出版されたジャック・ケルアックの作品です。主人公とともに旅をするのは、ニール・キャサディにアレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズなど、アメリカの文学界を牽引していった人たち。本書はヒッピーたちから熱狂的な支持を受け、あのボブ・ディランにも「自身の人生を変えた本」と言わしめています。やがて世界中に広まり、アメリカ屈指の名作として知られるようになりました。

とどまることを知らず、自由にあちらこちらへと移動をする放浪の記録は刺激的で、カウンターカルチャーをはじめ多くの文化に影響を与えています。

目的はないけど、じっとしてもいられない……青年期の抑えきれない衝動と、魂の震えを感じられる不朽の名作です。

自由な一人旅を描いた紀行小説『深夜特急』

主人公は、26歳の「私」。インドのデリーからイギリスのロンドンまで、バスを使ってひとり旅をすることを思いつき、日本を飛び出しました。「真剣に酔狂なことをする」自由な旅の紀行小説です。

新聞に連載された後1986年に単行本が発表され、テレビドラマ化もされています。「日本冒険小説協会大賞」も受賞し、バックパッカーのバイブルになりました。

著者
沢木 耕太郎
出版日
1994-03-30

1986年に発表された、沢木耕太郎の作品です。当時はもちろん携帯電話など普及しておらず、外国、特に発展途上国の情報は十分に入ってきません。しかし主人公は、熱病に侵されたかのように資金もないまま日本を飛び出し、行き当たりばったりの旅をしていくのです。

インドに着く前に香港とバンコクに立ち寄り、カジノにはまって早々に事件に巻き込まれます。その後も怪しい宿に宿泊したり、病気になったり……それでも彼が旅をする理由は何なのでしょうか。

旅に出る前の経緯や、本書に収まりきらなかったエピソードを記した長編エッセイ『旅する力──深夜特急ノート』もあわせてお楽しみください。

人生の旅路を描いた大ベストセラー小説『アルケミスト』

「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」(『アルケミスト』より引用)

主人公は、羊飼いの少年、サンチャゴ。夢である王様と出会ったことをきっかけに、彼を待つ宝物が隠されているというピラミッドを目指し、旅に出ることにしました。羊たちを売り払い、出会いと別れをくり返しながら、砂漠を超えていきます。

著者
パウロ コエーリョ
出版日

1988年に発表された、ブラジル人作家パウロ・コエーリョの作品です。大ベストセラーとなり、世界での発行部数は1億を超えています。

旅をするなかでサンチャゴは、いくつもの決断をくだします。夢を追うのか、それとも諦めるのか、読者は彼の旅路をとおして、人生そのものを考えることになります。一体何が正解なのかは、本人にしかわかりません。

しかし彼は、「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」と言います。夢を抱くこと、そのために一歩を踏み出し続けることの大切さを教えてくれる作品です。

村上春樹の3年間におよぶヨーロッパ滞在記『遠い太鼓』

1986年から1989年まで、ギリシャとイタリアを中心にヨーロッパに滞在した時の様子を綴った、紀行エッセイです。

あちこちに旅行にも出かけ、各国の国民性や風習などに対する、作者の鋭い観察眼が光ります。

著者
村上 春樹
出版日
1993-04-05

1990年に発表された村上春樹の作品です。村上は、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を1986年に発表した後、ヨーロッパに移住し、大ベストセラー『ノルウェイの森』や『ダンス・ダンス・ダンス』を生み出しています。

長期の滞在なので、旅行記というよりも日記やエッセイのように日々の出来事を記した作品。異国の地で、その時に感じた思いが淡々と綴られています。

村上春樹の作家生活の転換期となった3年間、彼がどのように過ごしていたのか、本書を読んで感じてみてください。

アラスカに旅立った青年の死をめぐるノンフィクション『荒野へ』

1992年、裕福な家庭で育ち、大学を首席で卒業した青年の遺体が、荒野に捨てられたバスの中で発見されるというセンセーショナルな事件が起こりました。青年は身分証を捨てて偽名を使い、私物も処分してアラスカへと旅立ったのだそうです。

彼はなぜ亡くなったのでしょうか。青年の足取りを追いかけるノンフィクション作品です。

著者
ジョン クラカワー
出版日

1996年に発表されたジョン・クラカワーの作品です。

本書で描かれている青年の姿は、明るくて楽観的。旅の途中でさまざまな人と出会い、心を通わせていきます。やがてアラスカに入り、打ち捨てられたバスを見つけてそこを拠点に生活をする青年。本を読み、日記を書きながら暮らすのですが……。

彼の行動を無謀だと非難することは簡単ですが、一体何が彼をそこまで駆り立てたのか、すべてを捨てた結果、荒野に魅了されたのはなぜなのか、考えを巡らせられることこそが本書の魅力でしょう。