【山下耀子のごきげんなワケ】新生活で少し疲れた人へ

背伸びをしてみた

東京に出てきて1年。通学しながらの活動でしたがやっと落ち着き、東京生活にも慣れてきたので、ちょっと背伸びしていつもとは違う日常を過ごしてみようと挑戦してみました。

それは「オシャレな街を優雅にぶらりと歩く」こと。

「オシャレな街と言えば横浜だ!」ということで横浜の街をただ歩けばいいはずが、これがやってみると何故かできないのです。

なぜかというと、周りの人がオシャレすぎたからです。歩いている人はみんな街の雰囲気に似合う素敵な格好をしていて、つい自分の格好と比べてしまい…。四国から出てきた田舎娘の私は逆に楽しむことができませんでした。

さらに、ひとりだと手持無沙汰すぎました。オシャレな街を優雅にひとりで歩くことに憧れを持っていましたが、初めての場所を楽しむには一緒に来る人が必要でした…。

あと、横浜は思ってたよりも広い!優雅に歩くには広すぎて1時間ほどで疲れてしまいました…。(私の体力のなさが原因かも…)

このように、いつもと違う日常は上手く過ごすことはできなかったのですが、思いがけない発見があったのです。それは、自分では意識していなかったけれど、実は興味をもっていたものを発見できたことです。

道沿いに咲く桜などの草花、赤レンガで飼い主と一緒に散歩している真っ白なフェレット、大さん橋に停泊する大型客船。草花や生き物、海外に繋がる船、どれも私が意識はしていなかったけれど興味を持っているものばかりでした。

ちょっと背伸びをして、新しい挑戦をしてみたからこそ、自分自身のことに気付けたのかなと思いました。しかし、今回はあまりにも上手くいかずいたたまれなかったので、もう少し近場にしてみようかなと思います。

そんなことを考えていると、この本がぴったりだと思いました。

著者
吉本 ばなな
出版日
2018-10-12

「違うこと」をしないこと、の大切さを、違うことをしたことで改めて感じました。矛盾するようですが、違うこと、を自分の中で確認することで、違うことをしない生き方で心を整えるためにも、ときどき思い切って違うことをやりきってみることが必要なのかもしれません。

この記事が含まれる特集

  • 山下耀子のごきげんなワケ

    香川生まれで高知を愛する「ごきげんよーこ」こと、山下耀子(やましたようこ)さんが、高知での体験とそこから学んだ生きるヒントをご紹介。

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