【山下耀子のごきげんなワケ】落ち着ける場所が増えました
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【山下耀子のごきげんなワケ】落ち着ける場所が増えました

更新:2020.11.29 作成:2019.5.31

ごきげんよーこ! 年始から始めさせていただいた連載も今回で最後となりました。これまで私の慣れない文章を読んでいただき本当にありがとうございました!読者目線を考えての文章というのは難しく悩むことも多かったけれど、連載を始める前よりも本への興味を持ち、そして書店に行く頻度も増えました。この経験をきっかけに、これからもたくさん本に触れていきたいと思います。

山下耀子プロフィール画像
タレント
山下耀子
「ごきげんよーこ」こと、山下耀子(やましたようこ)です。 香川県で生まれ育ち、高知県をこよなく愛す。現在日本テレビ「ZIP!」(HATENAVIコーナーレポーター)・テレビ東京「一夜づけ」に出演中。 ☆過去テレビ出演歴☆ TBS「有田哲平の夢なら醒めないで」・日本テレビ「マツコ会議」・高知さんさんテレビ「おちゃのまLiveさんスタ!」 Twitter:@twinkleyesy(https://twitter.com/twinkleyesy) instagram:twinkleyesy(https://www.instagram.com/twinkleyesy/?hl=ja)
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都会は魔物

四国から出てきて1年とちょっと。実は「東京が好きなのかもしれない」と気づいたのは最近のことです。

そもそも私は東京のことが全く好きじゃありませんでした。というのも、いわゆる都会のイメージが強かったからです。人が冷たい、自然が少ない、体感時間が短く時の流れが速い、と田舎で育った私にはつらい環境だと思っていました。

上京したての私に知り合いがいるはずもなく、気の置けない存在がいなかったので、人と関わるときは常に気を張り、壁を作り、打ち解けられませんでした。その結果、勝手に都会の人は冷たいというイメージを抱くことに…。

また、東京に来て一番びっくりしたのは緑が少ないことです。香川や高知に住んでいたころは5分歩けば川があり、川沿いは大きな木が一列に植えられていて、歩いても歩いても緑の風景が途切れない環境だったので、都会とのギャップになれるのに時間がかかりました。 

東京に住み始めてすぐの頃は、足元の小さな花を必死に探して、スマホで写真を撮っていました。傍から見たら、下ばかり見て俯いている人という印象だったでしょう。

さらに、体感時間が短いことにも驚きました。新しいことばかりで毎日を必死に過ごしていたということも考慮しても、一日が本当にあっという間!その大きな要因は、すれ違う人の足並みがとても速いことではないかと思います。そんな人たちと歩いていると生きるのを急かされているような気がして、「そんなに急がないでくれ…この場を離れて落ち着きたい…早く家に帰りたい…」そんな気持ちがずっと心の奥底にありました。

知り合いが少なければ落ち着ける場は家しかありません。私は家の外に出るたびに、都会という恐ろしい魔物と戦いに行く感覚でした。

そんな私は、いつの間にか魔物に怯えなくなっていました。

というのも、お仕事をする日が増え、人に対して壁をつくっていることがもったいないと気づいたからだと思います。このことに気づいてからは、少しですが友達が増えました。そうするとお付き合いや友達とご飯などで行く店も増え、いきつけのお店ができました。早く家に帰りたい気持ちは、自然ともっと外で遊んでいたいという気持ちに変化したのです。

東京を好きになったのは、何気ない生活の中で、壁を作らず自分にとって心地よい範囲を少しずつ広げて、落ち着ける場所を増やしていたからなんだと気づきました。

東京に来て2年目も自分にとって落ち着ける場所をさらに増やしていき、もっと東京を好きになろうと思います。

みなさんには、「落ち着ける場所」はありますか?

著者
村岡 マサヒロ
出版日

高知のおじいちゃんとおばあちゃんが過ごす、土佐弁丸出しの日常を4コマで描いた漫画で、高知のローカル新聞に毎日掲載されています。

田舎で育った私が標準語ばかりの東京でも過ごしていけるのは、落ち着ける方言を持っているからです。私は高知が恋しくなる度に読んでいます。4年間高知に住んだ私にとって聞き覚えのある言い回しばかりなので、不思議と頭の中で音声となって再生されるんです。

おじいちゃんおばあちゃんの何気ない日常が、懐かしくも可笑しく「もうひとつ、あともうひとつ読もう」とあっという間に読み進められます。

中には、地方ならではの古い言い回しがあり意味が分からないこともしばしば。例えば

「おおの こりゃ しょう めった」
(ああ これは すごく 困った)

なんて実際に言われたら呪文にしか聞こえないでしょう(笑)。何を言っているか分からないことは日常茶飯事だったので、そんなところも高知での生活が思い出されて懐かしくなって気持ちが落ち着きます。

「しょう まっこと 気になったら ぜひ 読みんでみとおせ!」
(すごく  本当に  きになったら ぜひ 読んでみてね!)