
我が家でコタツに入り、鍋料理を食べ、ホットコーヒーを飲み……。あぁ、まさに至福。ぬくぬくしている時間は幸せでございます。皆さんはどんな寒さ対策をしてますか? この季節は乾燥も大敵ですしね。加湿だって欠かせません。
……と、こうやっていろいろと対策を考えていると、たまにこう思います。
「精神的にあったまりてぇ……」
ってことで今回は「精神的にも温まる感動の物語」をテーマにご紹介!
物理的に温まるだけじゃ物足りないそこのアナタ。
これを読んで、心からぬくぬくしようじゃありませんか。
気持ちが温まれば、寒さなんて気にならない! ははっ!(と自分に言い聞かせてます)
……と、こうやっていろいろと対策を考えていると、たまにこう思います。
「精神的にあったまりてぇ……」
ってことで今回は「精神的にも温まる感動の物語」をテーマにご紹介!
物理的に温まるだけじゃ物足りないそこのアナタ。
これを読んで、心からぬくぬくしようじゃありませんか。
気持ちが温まれば、寒さなんて気にならない! ははっ!(と自分に言い聞かせてます)
「現代版トキワ荘」にグッとくる

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
作者 | 辻村 深月 |
---|---|
出版社 | 講談社 |
出版日 | 2010年01月15日 |
感動の結末に涙すること間違いなし!
文句なしの五つ星作品でございます。
今作は、共同生活をする若きクリエイターたちの物語。
新人脚本家・赤羽環は、とある事情により手に入れた建物を「スロウハイツ」と名付け、友人数名と共に暮らしています。住人たちは皆クリエイター業をしており、漫画家や小説家、画家、映画監督など様々。お互いに刺激し合いながら仕事に励む日々を送っています。
いわば、現代版トキワ荘ですわね(トキワ荘を知らない方はレッツ検索)。
もうホントに泣けます。私がここ最近読んだ本の中で一番印象に残っている作品。ラストで迎える予想外の展開は、涙なしでは読めません。感動しすぎてプルプル震えました。マナーモード並みに微振動しました。それくらいグッときます。
今作は上下巻に分かれており、上巻はかなりの謎を残したまま終わります。もし、ここで読むのを止めてしまった方がいるのならいやいや勿体無い。ちょっとそこのアナタ。諦めるの早いよぉーん。もうちょっと読んでよぉーん。最終章まで読んでこそのストーリーなんだから! ぜひ読み切ってほしい! そこまで読んで初めて気付く伏せんもあり、気持ちの良い衝撃が味わえます。
そして、物語への印象もだいぶ変わるはず。きっとまた最初から読みたくなることでしょう。
すべてを知った上で再読すれば、また違った楽しみ方ができます。
さぁ、今すぐ購入ボタンをクリック。カチッ。
文句なしの五つ星作品でございます。
今作は、共同生活をする若きクリエイターたちの物語。
新人脚本家・赤羽環は、とある事情により手に入れた建物を「スロウハイツ」と名付け、友人数名と共に暮らしています。住人たちは皆クリエイター業をしており、漫画家や小説家、画家、映画監督など様々。お互いに刺激し合いながら仕事に励む日々を送っています。
いわば、現代版トキワ荘ですわね(トキワ荘を知らない方はレッツ検索)。
もうホントに泣けます。私がここ最近読んだ本の中で一番印象に残っている作品。ラストで迎える予想外の展開は、涙なしでは読めません。感動しすぎてプルプル震えました。マナーモード並みに微振動しました。それくらいグッときます。
今作は上下巻に分かれており、上巻はかなりの謎を残したまま終わります。もし、ここで読むのを止めてしまった方がいるのならいやいや勿体無い。ちょっとそこのアナタ。諦めるの早いよぉーん。もうちょっと読んでよぉーん。最終章まで読んでこそのストーリーなんだから! ぜひ読み切ってほしい! そこまで読んで初めて気付く伏せんもあり、気持ちの良い衝撃が味わえます。
そして、物語への印象もだいぶ変わるはず。きっとまた最初から読みたくなることでしょう。
すべてを知った上で再読すれば、また違った楽しみ方ができます。
さぁ、今すぐ購入ボタンをクリック。カチッ。
「心温まる結末」にグッとくる

くちびるに歌を (小学館文庫)
作者 | 中田 永一 |
---|---|
出版社 | 小学館 |
出版日 | 2013年12月06日 |
まっすぐでハートフルな青春小説!
NHK全国学校音楽コンクール(通称Nコン)にのぞむ、とある中学合唱部の物語です。
舞台は、長崎県・五島列島。
合唱部顧問・松山ハルコは産休に入るため、彼女の中学時代の同級生・柏木ユリに代理指導を頼みます。元々プロのピアニストだった柏木は、モデル体型の黒髪美人。その美貌を見たいがために、合唱部への入部を希望する男子生徒が続出します。すると、今まで女子しかいなかった合唱部の生徒たちは猛反発。ここから男女の対立が始まり、練習さえもままならぬ状態に……。といったところから物語がスタート。
今作の魅力は、もうたくさんありすぎて絞れない! 心温まる感動のラスト、学生たちの胸キュンシーンなど見どころ満載。そして何といってもわたくし、著者・中田永一さんの比喩表現が大好きでしてね。面白おかしく、かつ的確で秀逸な表現の数々。読むたびに心の中で「うまいっ!」と突っ込んでる自分がいます。はい。
ちなみにこの中田永一さん。何を隠そう、あの人気作家・乙一さんの別名義なのです! どひゃー!
この事実が公になる前、かねてよりファンの間でも「これ、もしや乙一さんなのでは……?」との噂が広がっていました。すると2011年のある日、乙一さんご本人がTwitterにて正式に公表。いやービックリ! ファンの一人である私も、その当時「乙一さんの作品がたくさん読める!」と歓喜したものです。はい。
青春ならではのキラキラした日常が描かれた今作。心温まる結末にグッとくること間違いなし!
……あ、ちなみにちなみに。今作の舞台が長崎県ということもあり、登場人物たちは長崎弁を話すのですが、これがまたスゴく良くてね。方言萌えってやつですかね。キュン死します。長崎弁がホント大好きになります。これ、ガチです(真顔)。
NHK全国学校音楽コンクール(通称Nコン)にのぞむ、とある中学合唱部の物語です。
舞台は、長崎県・五島列島。
合唱部顧問・松山ハルコは産休に入るため、彼女の中学時代の同級生・柏木ユリに代理指導を頼みます。元々プロのピアニストだった柏木は、モデル体型の黒髪美人。その美貌を見たいがために、合唱部への入部を希望する男子生徒が続出します。すると、今まで女子しかいなかった合唱部の生徒たちは猛反発。ここから男女の対立が始まり、練習さえもままならぬ状態に……。といったところから物語がスタート。
今作の魅力は、もうたくさんありすぎて絞れない! 心温まる感動のラスト、学生たちの胸キュンシーンなど見どころ満載。そして何といってもわたくし、著者・中田永一さんの比喩表現が大好きでしてね。面白おかしく、かつ的確で秀逸な表現の数々。読むたびに心の中で「うまいっ!」と突っ込んでる自分がいます。はい。
ちなみにこの中田永一さん。何を隠そう、あの人気作家・乙一さんの別名義なのです! どひゃー!
この事実が公になる前、かねてよりファンの間でも「これ、もしや乙一さんなのでは……?」との噂が広がっていました。すると2011年のある日、乙一さんご本人がTwitterにて正式に公表。いやービックリ! ファンの一人である私も、その当時「乙一さんの作品がたくさん読める!」と歓喜したものです。はい。
青春ならではのキラキラした日常が描かれた今作。心温まる結末にグッとくること間違いなし!
……あ、ちなみにちなみに。今作の舞台が長崎県ということもあり、登場人物たちは長崎弁を話すのですが、これがまたスゴく良くてね。方言萌えってやつですかね。キュン死します。長崎弁がホント大好きになります。これ、ガチです(真顔)。
「切なくも美しい恋愛模様」にグッとくる

ライオンハート (新潮文庫)
作者 | 恩田 陸 |
---|---|
出版社 | 新潮社 |
出版日 | 2004年01月28日 |
時空を超えた愛の物語!
恩田陸さんが紡ぎ出す異色のラブストーリーでございます。海外を舞台とした今作は、結ばれぬ運命をたどる男女の、切なくも美しい恋愛模様が描かれています。
その男女とは、エリザベスとエドワードという名の2人。愛し合う彼らは、17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ等、様々な場所で巡り合います。これを聞いて「ん?」と思った方もいることでしょう。アナタ、ソレ、タダシイ。アナタ、マチガッテナイ。
実はこの小説、時空をも越えた愛のお話なのです。うひょー!
彼らは、何度生まれ変わってもお互いを愛し続け、いつか訪れる出会いの瞬間を待ち望んでいるのです。なんとロマンチックな……!
時を越え、幾度となく転生を繰り返す2人の魂。運命とは残酷なもので、決して結ばれることのない関係、そして一緒に過ごせる時間もごくわずか。その刹那を求め、長い年月を彷徨い続けるのです。うん。切ない。
今作は、全5章の連作短編集。それぞれの章は有名な絵画をモチーフに描かれており、色も異なります。幻想的な章もあればミステリー色の強い章もあったりと様々。
ちなみに私は、フランソワ・ミレーの「春」をモチーフにした章が大好きでございまして。鳥肌が立つほどに美しい物語で、今でもたまに読み返したくなります。
この感動をぜひ一度ご体験あれ!
恩田陸さんが紡ぎ出す異色のラブストーリーでございます。海外を舞台とした今作は、結ばれぬ運命をたどる男女の、切なくも美しい恋愛模様が描かれています。
その男女とは、エリザベスとエドワードという名の2人。愛し合う彼らは、17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ等、様々な場所で巡り合います。これを聞いて「ん?」と思った方もいることでしょう。アナタ、ソレ、タダシイ。アナタ、マチガッテナイ。
実はこの小説、時空をも越えた愛のお話なのです。うひょー!
彼らは、何度生まれ変わってもお互いを愛し続け、いつか訪れる出会いの瞬間を待ち望んでいるのです。なんとロマンチックな……!
時を越え、幾度となく転生を繰り返す2人の魂。運命とは残酷なもので、決して結ばれることのない関係、そして一緒に過ごせる時間もごくわずか。その刹那を求め、長い年月を彷徨い続けるのです。うん。切ない。
今作は、全5章の連作短編集。それぞれの章は有名な絵画をモチーフに描かれており、色も異なります。幻想的な章もあればミステリー色の強い章もあったりと様々。
ちなみに私は、フランソワ・ミレーの「春」をモチーフにした章が大好きでございまして。鳥肌が立つほどに美しい物語で、今でもたまに読み返したくなります。
この感動をぜひ一度ご体験あれ!
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