主人公は、ロリータファッションの新人女刑事・花森一子。警察犬並みの嗅覚を活かして活躍しますが、天然ボケで、運動音痴な一面も……。そんな彼女が周囲を巻き込み、ドタバタしながらも難事件を解決していく様子が描かれます。今回は、2011年に多部未華子主演でドラマ化された『デカワンコ』の魅力や、原作の主要キャラクターをドラマ版のキャストとあわせて紹介します。 本作は、スマホの漫画アプリでも無料で読むことができるので、気になった方はそちらからもどうぞ!
『デカワンコ』は、新人刑事の花森一子と、彼女の所属する警視庁捜査一課 強行犯捜査第6班の仲間たちが、難事件を解決していく刑事漫画です。
主人公の一子はもちろんのこと、脇を固める登場人物もそれぞれ個性が光ります。
この作品は主人公、花森一子の強烈なキャラクターとかわいいビジュアルが最初に印象に残るかもしれません。
警察犬並の嗅覚の持ち主、天然ボケで運動音痴という、ひと癖ある特徴だらけのキャラクターが話をコミカルに展開する重要な味付けとなります。
- 著者
- 森本 梢子
- 出版日
- 2008-10-17
しかしドタバタ劇には終始せず、一子が22歳という若さで、ロリータ・ファッションをしているこらしい魅力も成立しています。
またキャラの魅力だけでなく、さまざまなトリックや、アクションシーンなど、王道の刑事ドラマとしての内容も見どころ。納得感があり先の読めない構成で本格的なストーリーとしても楽しめます。
刑事漫画としてのしっかりとした構成に加えつつ、笑わせどころをおさえた小気味好いギャグもあり、ストーリー重視ながらギャグ漫画的要素もあわせもっているのが本作の魅力なのです。
ここから先は、本作の魅力的な登場人物の一部を紹介します!ネタバレを含みますので、苦手な方はご注意ください。
すでに『デカワンコ』が気になった方は、まずはスマホの漫画アプリで読むことをおすすめしています。下のボタンから簡単にインストールできるので、ぜひ利用してみてください。
『デカワンコ』の作者森本梢子(もりもとこずえこ)は、熊本県熊本市出身の漫画家で1985年デビュー。ジャンルにとらわれず、さまざまな作品を発表し、ヒット作を量産する人気漫画家です。
代表作は『ごくせん』『アシガール』『高台家の人々』『研修医なな子』など。『デカワンコ』も含め、ドラマ化や映画化されている作品を多数手がけています。
- 著者
- 森本 梢子
- 出版日
- 2010-08-18
彼女の作品は突飛な設定が人気。ロリータファッションの刑事が大活躍したり、極道の跡取り娘が高校教師になったり、女子高生が戦国時代にタイムスリップしたり……。
しかしただの奇抜な作品というわけではなく、誰でも共感できる感情を丁寧に描き、応援したくなる魅力的な主人公を次々と生み出しています。
また、ハンサムな男性キャラクターを描かせたら、天下一品。可愛い系からかっこいい系まで、さまざまなタイプの美形男子を量産し、女性ファンの胸をときめかせ続けています。
女性向けの漫画が多いですが、シンプルなラインの線画と、しっかり描き分けられた登場人物は男性でも抵抗感なく読む事ができるので、おすすめです。
森本梢子の作品を紹介した<森本梢子のおすすめ漫画4作品!『ごくせん』でおなじみのヒットメーカー!>もぜひご覧ください。
『デカワンコ』の主人公花森一子は、22歳の新人刑事ながら、強盗殺人犯を逮捕して、警視総監賞をもらった過去を持っています。彼女の持つ警察犬並みの嗅覚と、一子という名前にちなんで、ついたあだ名はワンコ。ドラマ版では多部未華子が演じています。
- 著者
- 森本 梢子
- 出版日
- 2009-04-17
犯人検挙率は課内で1位ながら起こす問題も多い、警視庁捜査一課強行犯捜査第6班。女性が加わることで6班のトラブルが減るだろうという理由から、唯一の女性として配属されたのでした。桐島竜太とコンビを組み、ツインテールに、フリフリのロリータ・ファッションで捜査に挑みます。
天真爛漫な性格の持ち主で、いつも6班のメンバーをふりまわしがち。警察犬ミハイル号をライバル視していますが、ともに事件を解決に導くこともあります。
一子とコンビで活動する配属3年目の若手刑事。通称はキリ。ボクシングはプロ級の腕前で「6班の特攻隊長」という別名も持っています。ドラマ版のキャストはNEWSの手越祐也が務めました。
ハンサムで、長めの髪を金髪に染め、ラフなストリート系の服装を着用。女性署員からモテモテながら、短気ですぐキレる問題児でもあります。
て寝ている間に一子を押し付けられてコンビを組むことになったため、当初は天然ボケで運動神経が悪い彼女に終始イライラしていましたが、徐々にその嗅覚を信頼していくのでした。
ぶつかり合いながらも、絆を感じさせる2人のかけあいは、つい笑ってしまうこと間違いなしです。
6班のブレーンとして活躍する刑事。ドラマ版のキャストは大倉孝二が務めています。黒髪にメガネというクールな美形で、頭脳明晰で分析を得意とし、漫画内ではツッコミ役としても活躍。一子や桐島はもちろんのこと、上司にも淡々とツッコミます。
血の気の多い6班メンバーの中では唯一の穏健派で、常に冷静沈着。しかし知性派でありつつ射撃は警視庁一の凄腕の持ち主というギャップのある一面も。
一子の嗅覚を物語序盤から高く評価し捜査で頼りにする、桐島にコンビ解消を申し出られてショックを受けた一子をなぐさめるなど、彼女の良き理解者でもあります。
坊主頭がトレードマークの中年刑事で、6班の最年長メンバーです。ドラマ版のキャストは澤村一樹が務めていますが、髪型は坊主ではありませんでした。
「落としの重さん」の異名を持つ、容疑者の本質を見抜く洞察力の持ち主です。取り調べの際に、容疑者に合わせてさまざまな人格を演じ分け、自白させることが得意。
巡査出身の叩き上げで、10年ほど前に課長の推薦で本庁に引き上げられ刑事になりました。6班メンバーはもちろんのこと、課長からの信頼も厚い人格者です。
このほかにもたくさんの魅力的なキャラがいるので、ぜひご覧ください!