一時期よりも若干落ち着いたとはいえ、まだまだ暑い日が続く今日この頃。今回は、そんな火照った心と体を芯からじんわり冷やす、おすすめ小説5冊を厳選してみました。 今まであまり本を読んでこなかったけれど、ちょっと読んでみようかなと思い始めている方、もちろん普段から本を読まれる方も、今回ご紹介する作品を読んで、暑い日本の夏を一緒に乗り越えましょう♪
第149回芥川賞受賞作。【戦慄の純文学的恐怖作】というキャッチコピー通り、最近読んだ作品の中では一番ゾクゾクしました。仕事の空き時間に読み終え、暗い夜道を帰宅するのがつらかったほど。普通に横を通り過ぎる人や車のライトにもビクビクしながら帰りました。まず「わたし」が「あなた」に語りかける二人称の出だしから怖いです。
- 著者
- 藤野 可織
- 出版日
- 2013-07-26
2010年に映画化もされたこの作品。ご存知の方も多いのではないでしょうか。私は小説を読んでから映画を見たのですが、どちらも面白かったです。
- 著者
- 吉田 修一
- 出版日
「女子会」という響きと、表紙の可愛らしいイラストに惹かれて衝動的に手に取ったこの作品。まんまと騙されました…。今回選んだ5冊は、どれも心霊現象的なホラーではなく人間の奥底に潜む恐怖を感じさせるものにしたのですが、この作品はそれがとても顕著に、リアルに描かれています。
- 著者
- 柚木 麻子
- 出版日
- 2015-03-28
この本は8編の短編で構成されているのですが、すべて救われないというか、なんともやるせない切ない気持ちになる物語です。
- 著者
- 小池 真理子
- 出版日
- 2015-02-18
私が愛してやまない江國さんの作品の中でも、この物語は群を抜いて衝撃のラストで終わる作品だと思います。
- 著者
- 江國 香織
- 出版日
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。