可処分所得は増やせる?意味や計算式、年代別の推移などをわかりやすく解説!

更新:2019.11.12 作成:2019.11.12

年々減少している日本人の可処分所得。景気のバロメーターにもなる重要な数字ですが、皆さんは自身の所得についてどれくらい理解しているでしょうか。この記事では、意味や計算式などを紹介したうえで、可処分所得を増やすことができるのか解説していきます。

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可処分所得とは。意味や計算式など

 

個人が受け取る給料やボーナスなどの所得から、税金と社会保険料を除いたいわゆる「手取り」を「可処分所得」といいます。

会社に勤めているサラリーマンや公務員の方は年末調整があるので、源泉徴収票で年間の可処分所得がいくらなのか把握できます。「支払金額」が年収、「源泉徴収税額」が1年間で払った所得税、「社会保険料等の金額」が1年間で払った保険料の金額です。住民税だけは、住んでいる地域が発行する「市県民税課税証明書」で確認できるので注意してください。

これを以下の式に当てはめると、年間の可処分所得を割り出すことができます。

可処分所得=支払金額-(源泉徴収税額+社会保険料等の金額+住民税)

総務省の家計調査報告によると、2019年9月の、2人以上の世帯のうち勤労者世帯の1ヶ月の平均可処分所得は、37万189円となっています。

 

家計可処分所得とは、意味や求め方を紹介

 

いわゆる「手取り」を可処分所得と説明しましたが、「家計可処分所得」という言葉があります。

これは、公的年金や預貯金から得られた利息、株の配当金など「雇用や個人事業主以外で得られる収入」から、税金や社会保険料などの支払いを差し引き、手元に残った金額のことです。

雇用者や個人事業主を中心に考えた可処分所得の推移を参考にして、家計可処分所得をおざなりにすると、正しい消費の動向や経済の状況を掴めなくなるため、家計可処分所得の数字も非常に大切です。

 

平均可処分所得の推移を年代別に紹介!

 

平均可処分所得の推移を、2017年の総務省統計局の「家計調査報告」から読み取ってみます。

2人以上の世帯のうち、勤労者世帯の可処分所得を世帯主の年齢階級別にみてみると、40歳未満の世帯は39万9999円、40~49歳の世帯は48万1684円、50~59歳の世帯は47万8119円、60歳以上の世帯は34万474円でした。

40代と50代の差はほとんどありませんが、ピークは40代。定年を迎える60歳を過ぎてからは、30代の金額に逆戻りします。定年を迎えた後も働き続ける人は多いですが、現役時代よりも給料は下がるので減少していると考えられるでしょう。

 

可処分所得を増やすことはできる?

 

仮に会社から支払われる給与の額が同じだったとしても、非課税枠になる控除を申請して可処分所得を増やすことができます。

たとえば自分や家族が入院や出産などをして医療費がかかった場合に、一部を所得から控除できる「医療費控除」。寄付金の一部を所得か税額から控除できる「寄付金控除」。支払った生命保険料の一部が控除される「生命保険料控除」は多くの人が利用しているのではないでしょうか。

支給される給料の額が同じだったとしても、控除をうまく使って差し引かれる税金の額を変えることで、可処分所得を増やすことができるのです。

 

所得が低くても「豊か」な暮らしはできるのか

著者
熊谷 徹
出版日
2019-02-02

 

ドイツ人の平均可処分所得は1年で290万円。さらに消費善は19%と日本よりも高いです。にもかかわらず、ドイツ人の多くは「生活に満足している」と考えているそう。本書では、ドイツにおよそ30年間在住しているフリージャーナリストが、その謎に迫っていきます。

作者によると、「お金やサービスよりも自由な時間が大切」という概念が国民に定着しているからだそう。ワーク・ライフ・バランスを徹底していて、働く時間も消費も抑えながら自分の時間を大切にし、精神的にゆとりのある生活を送っているのです。その一方で、たとえ接客業であろうとも店員のサービスレベルは低く、そもそも客側も期待をしていないんだとか。

日本とは文化や価値観が異なるので簡単に真似できるものではないですが、何をもって「豊か」だとするのか、あらためて見つめ直すきっかけになる一冊でしょう。

 

読むだけで可処分所得を増やせる一冊

著者
深田 晶恵
出版日
2017-12-14

 

本書の作者は、ファイナンシャルプランナーの深田晶恵。生活密着型のライフプランを中心に各地でセミナーなどを実施しています。その結果、定年までに立てておくべき資産運用計画が白紙な人が多かったため、本書を書いたそうです。

ふるさと納税、確定拠出年金、iDeCoなどの知っておきたい制度、年金や退職金の得する貰い方など、可処分所得を増やすためのテクニックが全部で65個紹介されています。

会社員とフリーランス、独身と既婚などケースごとに詳しく解説してくれているので、自分の関係のあるところを読むだけでも役に立つはず。早く知っていればいるほど得することができるので、ぜひ読んでみてください。