今回は元白ひげ海賊団一番隊隊長であったマルコについて紹介、考察していきます。 頂上戦争後、黒ひげとの落とし前戦争に敗れた彼。現在は、白ひげの故郷で町医者としての生活を送っているようです。 まだまだ注目した人物ですが、今後ルフィ達のいるワノ国にどう関わってくるのでしょうか。この記事では、彼の魅力や考察ポイントなどをご紹介。ひょっとするとシャンクス達の傘下になっているかもしれないという可能性まで出てきました!
まずはマルコについての基本情報をまとめていきます。
マルコは金髪の変わった髪型が特徴で、その形に似ているパイナップルが好物として紹介されています。また、話す時に「〜よい」という語尾が付くのも特徴です。
穏やかな性格をしており、番隊隊長を担うに相応しい人格の持ち主で周りからの信頼も厚いです。ビブルカードでも彼について知ることができるので、気になった方はそちらをご覧になってみてください。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2018-12-04
基本情報をご紹介しましたが、アニメ版にも登場しているマルコについては、声優もご紹介しておきたいもの。アニメ版での声は、森田成一が担当しています。ここでは彼の代表作や経歴を紹介していきます。
森田成一はマルコの他には、『BLEACH』の黒崎一護、『黒子のバスケ』の灰崎祥吾、『ドラゴンボール超』のウイス、さらにはゲーム「ファイナルファンタジーX」のティーダなどの声優も担当しています。
声優としての活動は2001年から始め現在は青二プロダクションに所属しています。
2007年には第1回声優アワードで新人賞を受賞し、2012年にはRING BONESより歌手デビューもしています。有名作品にも出ており、賞でも話題になっている実力派です。キャスティングからも、マルコが重要なキャラだということが分かるのではないでしょうか。
さて、このあとは、いよいよ彼の魅力について詳しく解説していきます!
先ほど整理した情報のとおり、マルコは白ひげ海賊団の一番隊隊長を務めていました。
彼は「不死鳥のマルコ」という異名があるように、動物系幻獣種「トリトリの実 モデル 不死鳥(フェニックス)」の悪魔の実の能力者です。青雉を蹴りで吹っ飛ばしたり、黄猿や赤犬の攻撃を真正面に受け止めたりと、その強さは海軍大将と単身で渡りあえるレベルだということが伺えます。
そんな彼は登場は遅いものの、様々なシーンで登場しています。
初登場は25巻第234話ですが、名前とともに姿が登場したのは45巻第434話です。公式キャラクターブック「ビブルカード」でも、こちらが初登場として記載されています。
加えて、公式ファンブック「BLUE DEEP」に集録されている第0話にも登場。シキが白ひげを訪れるシーンにてかなり小さくではありますが、白ひげ海賊団の員として描かれています。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
そしてワノ国の過去編では、若き日の様子、そのなかでは見習いであったマルコの姿も描かれています。
これが30年前ということなのでマルコは当時15歳ということですね。その頃から現在を思わせる特徴的な髪型はしていますが、その容姿は現在と比べるととても幼く無邪気な少年といった感じです。
白ひげ海賊団について詳しく知りたい方は、こちらの記事もオススメ!
マルコの頂上戦争での活躍を詳しく掘り下げて見ていきたいと思います。
海軍が元海軍本部であるマリンフォードでのエースの処刑を公表し、それが引き金となり「頂上戦争」が勃発しました。
この争いは、エースの処刑を阻止せんとする白ひげ海賊団とインペルダウンの脱獄囚を率いるルフィ達、そして海軍本部および王下七武海との間で発生した非常に大規模な争いのことです。
黒ひげ海賊団や赤髪海賊団も参戦し、最終的にはシャンクスによって終結しました。エースと白ひげが死亡し、黒ひげはグラグラの実の能力を手に入れました。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2010-08-04
そんな頂上戦争の流れをさらに紹介していきましょう。
まず白ひげ海賊団については、マリンフォードに現れてすぐ黄猿が白ひげ目掛けて攻撃を仕掛けてきました。それに対してマルコが盾となり真正面から攻撃を受け、青い炎とともにすぐに再生してみせました。
さらにその後も、とどめを刺されそうになったルフィを助けるために青雉を蹴りで吹っ飛ばし、赤犬にダメージを与えるシーンなどが描かれています。
戦闘中フェニックスの姿になり青い炎をまといながら飛ぶ姿や、攻撃を受けても青い炎とともに再生する姿はとても印象的です。
彼の魅力が前面に出ている戦いでした。
頂上戦争では白ひげとエースが死亡し、白ひげの能力は黒ひげに奪われてしまいました。リーダーを失った白ひげ海賊団、そしてマルコには悲惨な結果となってしまうのでした。
そんな黒ひげと落とし前を付けるため、頂上戦争後マルコ達は彼に戦いを挑みました。この戦争が「落とし前戦争」といわれています。
しかし、戦争の結果は、マルコ達の惨敗。90巻第909話にてマルコは「オヤジの能力をも手にしたティーチにはもはや敵わず何もか持ってかれちまった」と語っています。
詳細は本編でご覧ください。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2018-09-04
しかしここで引っかかるのはマルコの「何もかも持ってかれちまった」という言葉です。
確かにマルコ達は白ひげを失い、グラグラの実は黒ひげに奪われました。 ただ、それだけでは「何もかも」という表現は使わない気がします。
もしかすると、黒ひげは他にも何かを奪ったのではないでしょうか。
考えられるのは、マルコの悪魔の実の能力です。白ひげと同じように能力を奪われている可能性があるかもしれません。
もしくは、残った白ひげ海賊団の船員や傘下の海賊団を黒ひげ海賊団に奪われた可能性もあります。
リーダーが居なくなったチームについているよりも、白ひげの能力をも手にした黒ひげ率いる海賊団の傘下になった方が得策と考える者達がいてもおかしくないでしょう。
ここではマルコの記憶に残る名言や名シーンをいくつか紹介していきます。
「いきなりキングは取れねェだろうよい」
(『ONE PIECE』57巻より引用)
マルコといえば、このシーンが一番に思いつく人が多いのではないでしょうか。これは頂上戦争にて、黄猿から白ひげへ向けられた攻撃を防いだ際に黄猿に放った一言です。
戦争が始まった直後に激しい攻防がくり広げられた興奮と、大将である黄猿の攻撃をいとも簡単に正面から受け切ったという驚きがありました。
そして白ひげも、マルコが攻撃を受けることをわかっていたかのように微動だにせず、そのわずかなシーンに2人の信頼関係が垣間見えた印象的なシーンです。
「マルコ…アレを死なすんじゃねェぞ…」
「了解」
(『ONE PIECE』57巻より引用)
これも頂上戦争でも白ひげとマルコの会話です。がむしゃらにエースを助けるために奮闘するルフィの姿を見て白ひげが言いました。
やはり2人の信頼関係が見えるとともに、サラッと「了解」の一言で白ひげの思いを汲み取り受け取るマルコのクールさが感じられるシーンです。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2010-03-04
「その命こそ生けるエースの意志だ!」
「もし死なせたら白ひげ海賊団の恥だと思え!」
(『ONE PIECE』60巻より引用)
これも涙なしでは見られないシーン。エースが死んでしまった直後、気が動転し赤髪に殺されかけるルフィを守る時に、マルコが白ひげ海賊団や周りの仲間に言い放った言葉です。
一番隊隊長として周りの仲間を鼓舞する姿からは、ルフィだけでも絶対に守りきるという強い気持ちが感じられ、号泣必至です。
このあとからは、マルコに関する考察をおこなっていきます。
まず、そもそも現在マルコは何をしているのかを振り返り、今後どういう風にストーリーに関わってくるかを説明いたします。
黒ひげとの落とし前戦争に敗れたマルコは、現在は亡き白ひげの故郷で医者をしています。彼は一番隊隊長でしたが、船医でもあったのです。
その村は、白ひげが自らの財産で守り抜いてきた場所であり、彼の墓がある場所でもあります。そこを形見として守っていくために、マルコは医者として残っているようです。
そんな村と、そこにある財産を狙っている者がいます。 それは自らを白ひげの息子だと名乗る「エドワード・ウィーブル」と、その母親の「ミス・バッキン」です。
彼らは現在、白ひげが残した財産を求めて、白ひげ海賊団の残党を潰してまわっています。いずれはマルコがいる故郷にもやってくるでしょう。
もしウィーブル達の狙いが本当に白ひげの財産だとしたら、マルコはこの先彼らと戦うことになるでしょう。
ウィーブルの強さは未だに未知数ですが、黄猿曰く「海賊として圧倒的に強い。若い頃の白ひげのよう」だと説明されています。
現在のマルコは医者として過ごしており、戦闘に関してブランクもあるでしょう。さらにもし黒ひげに悪魔の実の能力を奪われているとしたら、いかに彼でも対ウィーブル戦は明らかに不利な状況です。
90巻第909話で、獣人のネコマムシはマルコのもとを訪れた際に、彼からルフィへの伝言を預かりました。この内容がどんなものであったのかを考察してきます。
ネコマムシがマルコを訪ねたのは、これから起こるワノ国でのカイドウ達との大規模な戦闘に備え仲間を募るためでした。
しかし現在、白ひげの故郷を守っているマルコは、すぐにワノ国へ行くことは難しいでしょう。ウィーブル達からもその場所を守らなければいけません。
そこでまず考えられる伝言の内容としては、ウィーブル達が村にやってきて彼らとの決着が付き次第ワノ国へ向かう、というもの。
心優しくルフィとの絆もある彼が、助けを求められて断るとは考えにくいです。しかし今はやることがあるから、それが片付いたら援軍としてワノ国へ向かうと伝えたのかもしれません。
この考察の発端となっているシーンについては、本編をご覧ください。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2018-09-04
別に考えられるのは、ワノ国に関する重要な情報を伝言として残したということです。
ワノ国の元将軍であったおでんは、白ひげ海賊団に所属し二番隊隊長を務めていたことがあります。マルコも所属していた時期です。
また、白ひげ海賊団十六番隊隊長のイゾウもワノ国出身であることが判明しています。
このように白ひげ海賊団は、ワノ国と親密な関係があり、マルコが何か重要な情報を持っている可能性は分にあります。
それがどのようにカイドウとの戦闘に繋がるのか今は見当もつきませんが、そのなんらかの情報をルフィ達に伝えようとしたのではないでしょうか。
マルコは「トリトリの実 モデル フェニックス」の悪魔の実の能力者です。フィギアなどでもその能力を使った美しい姿を確認することができます。
実の名前のとおり、不死鳥が題材なので空を飛ぶことができ、攻撃を受けても青い炎とともに再生するというもの。その能力は非常に強く、悪魔の実のなかでもトップクラスの実力を誇るでしょう。
大きな特徴は、やはり再生能力。どんなに攻撃を受けても、傷がついても不死鳥のごとく青い炎とすぐに再生することができます。
頂上戦争でもその能力をいかんなく発揮し、海軍大将達と互角に戦闘しました。元々の身体能力が高かったとはいえど、この能力の強さが読み取れるかと思います。
ところで、このマルコの能力は覚醒しているのでしょうか。作中では確定的なシーンが描かれていないため推測にはなりますが、覚醒はしていないと思われます。
能力が覚醒すると、他者や周囲にもその能力の影響がおよびます。たとえばイトイトの実の能力者であるドフラミンゴは覚醒時、街や建物をイトに変えていました。
これをマルコに当てはめると、彼の能力は再生なので、覚醒すると壊れた街や建物が再生したり、他者の傷を治癒できたりできるようになるかもしれません。
もしマルコの能力が覚醒していたなら、白ひげが持病を患っていたことと矛盾します。頂上戦争でもあれだけ仲間達がダメージを受けていて一回も治癒するシーンが描かれなかったのは不自然になるでしょう。
なので、まだ能力の覚醒はしていないものだと思われます。ただ今後の展開次第では覚醒する可能性も十分考えられるでしょう。
マルコの懸賞金は明らかにされていませんがいったいどれほどなのでしょうか。
最強クラスの強さを誇るトリトリの実モデルフェニックスの能力者であり、その強さは海軍大将とも肩を並べるほどです。この情報だけでも相当な額であることが予想されますが、もう少し詳しく紐解いていきます。
マルコは白ひげ海賊団の一番隊隊長でした。そして二番隊隊長であったエースの懸賞金は5億5000万ベリーだったのでこれよりは高いと考えられるでしょう。
また、同じ四皇の幹部であるカタクリは10億5700万ベリーです。 これらのことを総括すると、マルコの懸賞金は10億ベリー前後なのではないでしょうか。今後発表されるときを待ちましょう。
さて、ここまでマルコの魅力と考察を行ってきました。大人の色気をまとった人物としてフィギュアにもされていて人気のある彼ですが、今後どのような活躍を見せてくれるのでしょう。先ほどの内容と少々被るところもありますが、ご説明していきましょう。
まずひとつの手がかりになるのが、亡きエースの弟であるルフィがピンチということ。マルコの性格上絶対に駆けつけるでしょうし、対カイドウ戦は過去最強ともいえる敵との戦いなので、ストーリーとして戦力的に彼が必要になってくると思われます。
マルコが白ひげの故郷にいることは説明しましたが、シャンクス率いる赤髪海賊団の傘下になっている可能性もあるかもしれません。
シャンクスは白ひげ海賊団を訪ねた際、「お!一番隊のマルコだな!お前ウチに入らないか?」と勧誘していたこともありましたし、彼は白ひげの葬式にも参加していました。
懐の深いシャンクスであれば、白ひげ亡き後の海賊団やマルコを、自分の傘下に誘うということは十分に考えられるでしょう。
もしかしたら赤髪海賊団の傘下になったマルコや白ひげ海賊団がシャンクスとともにワノ国へ乗り込んでくるといったアツい展開もあるかもしれません。
今後の展開を期待しておきましょう!
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今回はマルコについて紹介させていただき、いろいろな考察をしましたが、今後マルコが物語にどう関わってくるのかとても楽しみですね。
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