絵本「もりはおもしろランド」シリーズから、人気作の内容を厳選して紹介!

更新:2020.2.7

さまざまな動物たちが森でお店を開く「もりはおもしろランド」シリーズ。自分の個性を活かしたお店や、森の住民たちの交流が楽しい作品です。少しボリュームのある文章にかわいらしい絵がたくさん挿入されているので、絵本から児童書へ移行する時期の子どもにぴったりでしょう。この記事では、シリーズのなかでも特におすすめの作品を厳選して紹介します。1話完結型なので、どこから読んでもOKですよ。

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「もりはおもしろランド」シリーズ『もりのゆうびんきょく』の内容と魅力を紹介

 

森の郵便局では、真面目なはりねずみが働いています。毎日早起きをして仕事の準備に取りかかり、時間どおりに配達に出発するのです。

しかしそんなはりねずみ、ある日うっかり、お弁当のサンドイッチと一緒に、誰かの手紙を食べてしまいました。残っているのは手紙の切れ端だけ。「や」の一文字しか見えません。

「や」のつく動物に聞いてまわってみるものの、手紙の主はなかなか見つからず……。

著者
舟崎 靖子
出版日
1977-11-01

 

「もりはおもしろランド」シリーズの1作目。1977年に刊行されました。作者の舟崎靖子は、児童文学から大人向けの作品まで幅広く執筆していて、上野紀子や佐野洋子など著名な絵本画家とタッグを組み絵本も発表しているベテラン作家です。

「もりはおもしろランド」シリーズでは、当時夫の舟崎克彦が絵を担当。優しい色使いと動物たちの豊かな表情が人気で、物語を盛りあげています。

本作は、手紙に残された一文字を手掛かりに謎解きをしていくストーリー。子どもの読者も、はりねずみと一緒に想像を膨らませながら読み進めることができるでしょう。

真面目だけれどうっかり屋さんでのんびり屋さんなはりねずみ。ほのぼのとしたやり取りや森の風景も楽しく、また持ち主を探すことで森にたくさんの動物たちが住んでいることもわかる、シリーズの最初に読むのにふさわしい一冊です。

「もりはおもしろランド」シリーズ『もりのおかしやさん』の内容と魅力を紹介

 

森ではいたちのお菓子屋さんが大人気。その秘密は、誕生日を迎えた動物の形に作られるケーキです。森の動物たちは、ショーウィンドウに並ぶ誕生日ケーキを見て、その動物の家へお祝いに駆けつけます。

ある日、名前の書かれていない注文が届き、いたちは不思議に思いながらもケーキを作ります。一体誰の誕生日なのでしょうか?

著者
舟崎 靖子
出版日
1979-03-01

 

「もりはおもしろらんど」シリーズの2作目。1979年に刊行されました。

森の動物たちのために、ケーキを作る優しいいたち。しかし彼は、肝心の自分の誕生日を忘れていました。そんないたちを温かく見守り、いつものお返しをしたのはもちろん……。

森の動物たちの仲間を思いやる姿が微笑ましく、読者まであたたかい気持ちになれる作品です。

また、いたちが作るケーキはどれもオリジナリティにあふれているので、絵を見ているだけでも楽しめるでしょう。

「もりはおもしろランド」シリーズ『もりのおもちゃやさん』の内容と魅力を紹介

 

何かお店を開きたいと考えた森のたぬき。思いついたのは、おもちゃ屋さんです。これならきっと、森の動物たちも喜んでくれるはず。

しかし、どんなおもちゃを売ればよいのかわかりません。そこで、開店の企画として、動物たちからおもちゃのアイディアを募集することにしました。

みんなが考えたのはどんなおもちゃなのでしょうか。

著者
舟崎 靖子
出版日
1983-10-01

 

「もりはおもしろランド」シリーズの5作目。1983年に刊行されました。

森の動物たちは、みな想像力豊かで新しいことが大好き。はりねずみの輪投げなど、それぞれの個性を活かしたおもちゃがたくさん店頭に並びます。どんなおもちゃで遊んでみたいか、このおもちゃはどんなふうに作ったのかなど、考えながら読むのも楽しいでしょう。

店主であるたぬきが考えたおもちゃは、さすがのひと言。たぬきらしさを存分に発揮したものになっています。

「おもちゃ」というワードだけで、子どもたちはきっと興味深々になるはず。普段あまり本を読まない子どもにもおすすめです。

「もりはおもしろランド」シリーズ『もりのおべんとうやさん』の内容と魅力を紹介

 

森でお弁当屋さんを開いているスカンクはなぞなぞが大好き。毎日、自分が考えたなぞなぞを店頭に出していて、当たった動物にお弁当を提供しています。

ところがなぞなぞが難しいと、動物たちはお弁当にありつくことができないので困っていました。

そんなある日、スカンクのもとに不思議な注文が届きます。差出人はわからず、しかも夜中の12時に受け取りにくるそうで……。

著者
舟崎 靖子
出版日
1986-10-01

 

「もりはおもしろランド」シリーズの9作目。1986年に刊行されました。

なぞなぞに夢中になるあまり、お弁当を食べたいというほかの動物たちの気持ちを考えられなくなっていたスカンク。自分になぞなぞのような注文が届き、不安になったことで、相手の気持ちを考えられるようになりました。

注文の主がわかりホッとして、もうなぞなぞはこりごりだと思ったスカンクを、森の動物たちがあたたかく迎え入れる優しいエンディングになっています。

「もりはおもしろランド」シリーズ『もりのアイスクリームやさん』の内容と魅力を紹介

 

アイスクリーム屋さんを営むリスは、誰よりもアイスクリームを作るのが得意。いろんな形のものを作って、みんなを驚かせます。

ある日、森の動物たちが集まって、みんなで手作りのアイスクリームを作ることになりました。しかしすぐに溶けてしまい、なかなかうまくいきません。

さらに、材料の調達に行っている間に、リスの大事なエプロンがなくなってしまい……。

著者
舟崎 靖子
出版日
1988-05-01

 

「もりはおもしろランド」シリーズの11作目。1988年に刊行されました。

動物たちはアイスクリームで友達の形を作ろうとするものの、溶けてしまって別の形になるのが面白いところ。それぞれがつけているエプロンも個性的で、ポケットの中身まで注目です。

そんなメンバーのなかに、リスがあんなに上手にアイスクリームを作れるのは、エプロンに魔法がかかっているからだと思った動物がいました。溶けたアイスクリームとヒントになる手紙を残して、リスのエプロンを借りていってしまいます。そこでリスは、森の仲間たちのもとをひとりひとり訪ねて、持ち主を探すのですが……。

大人が読んでもなかなか正解がわからないもので、想像を膨らませながら読み進めることができるでしょう。 エプロンを借りていった理由も素敵なもので、ほっこりした気持ちになれる作品です。

「もりはおもしろランド」シリーズ『もりのピザやさん』の内容と魅力を紹介

 

動物たちの住む森に、あらいぐまのピザ屋さんが引っ越してきました。森の住民みんなで食べることができる、大きなピザを作ることを思いつきます。

さっそくみんなを集めて、窯作りとピザ作りのスタート。しかしせっかちな性格が裏目に出てしまい、ピザ生地の上で転んだり、トッピングをこぼしてしまったりと大混乱……!

著者
舟崎 靖子
出版日
1994-09-01

 

「もりはおもしろランド」シリーズの14作目。1994年に刊行されました。絵は奈良坂智子が担当しています。

みんなでひとつの物を作るというのは、楽しい反面なかなか難しいもの。慌てて作業した結果、うまくいかなくなってしまいます。失敗から学ぶことができるのが本作の魅力でしょう。

そうしてできあがった大きなピザは、表紙をめくると描かれている森の地図そっくりのもの。ぜひ見比べてみてください。大勢で食べる食事は本当においしそうで、みんなで協力することの大切さも学べる作品です。また、他の作品で見かけた動物たちがたくさん登場するのも、シリーズで読む醍醐味ですね。