童貞の男達が監獄に拉致され、美少女達に貞操を奪われまいと必死で奮闘する漫画『デスラバ』。スマホアプリで配信していた連載がある理由で停止になってしまい、作画担当者である智弘カイのツイッターにて急遽最新話を公開することになったことでも話題になりました。 この記事では「絶望エロティック・サスペンス」と称される本作の、エロいだけではない人気の理由を考察していきます!
本作は、以前スマホアプリで連載されていましたが、アプリ側からの指摘を受けてやむを得ず配信停止となった話題作です。
その理由は「作品の内容が過激なため」と推測されます。具体的なことは正式に発表されていませんが、おそらく「エロすぎるから」でしょう。
「エロすぎて配信停止」と聞くと、余計にどんな漫画なのか気になってしまうのが人間の性というもの。
一言で本作をオススメするならば、ずばり「迫ってくる女の子がエロすぎる」というのが最大の魅力です。女の子に迫られるのが好きという人にはたまらない漫画となっています。
しかし、人気の理由はそれだけではありません。
本作の特徴は、絶望的な状況に置かれているのに、主人公たちに課せられるミッションがばかばかしくて笑えるところにあります。エロすぎる女の子と、ギャグ要素を楽しみたい男性にはぴったりの作品です。
なお、2020年現在はWebサイトで連載を再開。単行本ではさらに、修正を加えていないオリジナルのイラストを楽しむことができます。
それでは、本作のあらすじから紹介しましょう。
主人公は女嫌いの高校生・藤代康介。学校からの帰り道、突如何者かに拉致されてしまいます。
目を覚ますと、狭くて暗い部屋で両手両足を椅子に縛り付けられた状態に。乳首だけが隠れる紐の下着を纏った超巨乳の女性が目の前に立っていました。状況を整理しようとするも、ほとんど全裸に近い彼女の姿に目を奪われて何も考えられません。
何をするつもりなのか彼女を問い詰めると、こう返答が返ってきます。
「あなたにして貰いたいこと……わたしとのエッチだから」
(『デスラバ』1巻より引用)
抵抗できない藤代は、身体の上にのしかかってきた正体不明の彼女に服を脱がされ、そのまま犯されそうになってしまいます。胸を押し付けられたり、舌を絡められたり……。
しかし彼の脳裏によぎるのは、幼い頃に将来一緒になることを約束した幼馴染のさやか。 彼女のために純潔を守ろうとしますが、乳首を攻められて興奮してしまいます。
あわや童貞喪失かと思われた時、けたたましいサイレンが鳴り響き、行為は中断。その後彼は他の童貞の男性らとともに檻に閉じ込められてしまいます。
その空間は、看守の美少女たちに管理される謎の監獄。その少女たちのなかには、なぜかさやかの姿も。ここが一体どこなのか、彼女らの目的はなんなのか。明かされないままに命の危険にさらされたり、セクシーな誘惑をされたりする日々が始まります。
どうやら藤代たちは、人類を救うためにエッチを迫られているようなのです。しかしその反面、童貞を奪われることは、自らの死を意味しているのではないかというヒントを得た彼ら。世界がどうなっているのかを知らない彼らは、団結して童貞を守り切ることを約束します。
彼らは、そして人類は、どうなってしまうのでしょうか?
登場人物たちだけでなく、読者にも謎が明かされないままストーリーが進んでいく本作。「デスゲームとエロ漫画の組み合わせが面白い」と、『ダンガンロンパ』シリーズの生みの親で、ゲームクリエイターの小高和剛も、注目している漫画の1つとして本作を挙げています。
本作に登場するキャラクターをまとめて紹介します。ストーリーの都合上、出てくる男性は全員童貞で、女の子は全員エッチな子しかいないというのも本作らしくて笑える特徴です。
藤代康介(ふじしろこうすけ):本作の主人公で、女嫌いを装う高校生。冷静に状況を判断できる人物ですが、幼馴染のさやかのことは心から大切に思っています。
伊府さやか(いふさやか):監獄の所長で、藤代の幼馴染。ポーカーフェイスで本当は何を考えているのか気になります。黒髪ロングが印象的なクールな女の子です。
その他4巻までの監獄パートの童貞たちには、ヤンキー風の伊良部、潔癖症の助川、中性的な風祭、巨漢の大河原、さらには謎の男・上条も。監禁されているうちに団結力が芽生えたり、裏切る人が出てきたりとそれぞれが見所を作ります。
また、監獄パートの看守には、金髪ショートカットで巨乳の愛奈、貧乳でドSの絵里奈、経験が少なくウブなさわなどがいます。
5巻からの孤島パートからは、男女ともに新たなキャラクターの登場です。
鎌田義久(かまたよしひさ)は、島で遭遇するまで藤代とは別施設にいたメガネの童貞男。上から目線の嫌味な性格で巧みに女の子を攻め、ポイントを荒稼ぎします。
一方、孤島パートの女の子たちは、ツインテールの元アイドルで男が苦手な海老原絢美(えびはらあやみ)や、男性への嫌悪感を露わにする強靭な身体を持った中淵えななど、監獄の看守たちとは様子が違うようです。
メガネ女子好きは必見の坂口洋子や、男受けするナイスバディの飯田美穂など、こちらも個性豊かですので、読者の好みの女の子が見つかるはずです。
- 著者
- 智弘 カイ
- 出版日
- 2018-06-08
本作の魅力の1つは、そのストーリーの面白さ。何かしらの異変が起きている世界を救うために、主人公含む童貞たちが謎のデスゲームに巻き込まれるという物語です。
世界では何が起きているのか分からないまま話が進むので、登場人物とともに謎解きしながら読み進めることができます。シリアスな雰囲気も相まって、始終ハラハラさせられてしまうでしょう。
『デスラバ』1巻にて藤代たち童貞は、かき集めた情報から、「自分たちは世界を救うために投獄されている」という仮説を立てます。美少女看守たちは人類を救うための組織の一員として、彼らの童貞を奪おうとしているようです。
しかし、藤代にだけさやかが囁いたアドバイスがさらなる謎を深めます。
「もし貴方が死にたくないのであれば……純潔を守り通して……何があっても」
(『デスラバ』1巻より引用)
これはどういうことを意味しているのでしょうか。
また、監獄で過ごしているうちに恋愛感情が芽生えてしまうメンバーも。しかし、愛し合って性行為に及んでしまうとこの監獄から脱落させられてしまいます。
このように容赦がないシビアな展開に、切ない気持ちにさせられるシーンもあります。
外の世界や人類の未来は、そして藤代とさやかたちはどうなってしまうのでしょうか。ドキドキしながら読める漫画となっています。
これまでを見るとシリアスな筋書の本作ですが、現実を忘れてギャグ漫画で笑いたい人にもおすすめできる漫画です。
監禁された童貞たちが誘惑に負けないようあれこれと工夫するのですが……その講じる手段が、看守たちも童貞たちも、いちいちくだらないのです。
たとえば、空調が故障した夜に寒さをしのぐためと言って、美少女看守たちが童貞たちと1人ずつペアになって布団に入り込んでくる場面。かぶっていた毛布の下の彼女らはほとんど裸のような、セクシーな下着姿。空調が故障しているのに、下着というほぼ見え見えの作戦を講じてきます。
それだけでもバカバカしいのですが、そんななか、彼らが取った抵抗策は、どうにか彼女らの目を盗み、どうにか自慰行為をするというもの。獄中のルールでは、自慰行為は禁止されているため、バレないように決死の覚悟で行います!夢精したり、水泳中のプールで自慰行為をしたり、床オナで5回も射精するという人物も出てきます。
このように読者からすれば羨ましいエッチなシーンも、彼らにとっては拷問。命を懸け、必死でもがく彼らの様子が面白く、頭を空っぽにして楽しめる作品ともいえます。
やはりなんといっても、連載が停止になるだけあって本作のエロさはズバ抜けています!
女の子にぎりぎりまで攻められるのが好きな人にはとくにぴったりの作品です。
4巻までの監獄のシチュエーションでは、ほとんど全裸の女の子たちが、呼吸をするように誘惑を仕掛けてきます。ページをめくるたびに我慢しなければいけません。
また、5巻以降はロケ―ションが大きく変わり、南国の孤島でのサバイバルゲームがスタート。この新章では、エロさが数段階増します。
藤代と新たに登場するキャラクターを含めた男女が、無人島に閉じ込められ。その島では、相手を興奮させてポイントを稼がないと生きるための物資を得ることができないシステムです。
島からの脱出を一気に図るのであれば、脱童貞をすることが求められますが、童貞を捨てることは依然として命の危険をはらんでいます。
そんな状況で、男たちの前で水着を全て脱ぎ、誘惑してくる1人の女性・飯田美穂。彼女は生き残る物資を得るために、覚悟して身を呈してきました。他の女の子には見られたくないから早くしてほしいとせがみます。
始めに手を出したのは鎌田。胸を鷲掴みしながら、「男好きする下品な身体じゃないか」(『デスラバ』5巻より引用)と言葉攻めします。彼女はそれでは物足りない様子で、男たちに全員でかかってくるよう指で局部を押し広げながらアピールします。
釣られた男たちとの乱交同然の絡みはどんどん過激さを増していき、冷静だった藤代までついに我慢の限界。一線を越えようとしてしまうのです。
こんな過激なエピソードも、本作の数あるエッチなシーンのうちの1つに過ぎません。巻を追うごとにどんどん加速するエロさ。身体にそれぞれ性的な特徴のある女の子が次々に見せ場を作ってくれるので、ぜひ自分の好きなタイプの女の子に入れ込みながら読んでみてください。
ここまで本作の人気の理由を考察してきましたが、なかには本作を支持できないという人もいます。そんな方々の意見はこちら。
誘惑シーンが多いため、キャラに感情移入すると確かにつらいかもしれませんね。また、最後まで見たい!という方には、このあと紹介する『終末のハーレム』の方がおすすめです。
今後、物語が展開していくにつれ、謎に包まれていた危機の全貌や、登場人物がなぜこのような言動を取るようになったのかなど、謎が明かされていくことに期待したいですね。
『デスラバ』のエロだけではない魅力について考察してみました。
ストーリーにハラハラするもよし、ギャグに笑うもよし。もちろん、ただ何も考えずにエロを楽しむもよし。現実を忘れたい時にぜひ、『デスラバ』を手に取ってみてください!
- 著者
- 智弘 カイ
- 出版日
- 2018-06-08
本作『デスラバ』を読んで、他にも似ている作品を読んでみたくなったという方へのおすすめをいくつか紹介しましょう。
1.『監獄学園』
エロ :★★★★☆
シリアス:★★★☆☆
ギャグ :★★★★★
- 著者
- 平本 アキラ
- 出版日
- 2011-06-06
共学化したばかりの元女子高に入学した男子5人が、女子風呂を覗いたために裏生徒会によって懲罰棟(通称・プリズン)に投獄されてしまいます。
彼らが脱獄できるかどうかというシリアスなシチュエーション・コメディ。随所に、エロ要素やギャグが散りばめられている点が共通しています。
さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
2.『終末のハーレム 』
エロ :★★★★★
シリアス:★★★☆☆
ギャグ :★★★★☆
- 著者
- 宵野 コタロー
- 出版日
- 2016-09-02
コールドスリープから目を醒ますと、通称男殺しウィルスによって地球上の99.9%の男性が死んでいるという世界でした。そこで主人公の男性は貴重な資源として、人類のために種付けに協力するよう言われます。
こちらも人類を救うために主人公の性行為が求められる、というストーリーになっています。
さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
『終末のハーレム』が衝撃すぎる!近未来エロ漫画を考察【修正前画像と比較】
3.『世界か彼女か選べない』
エロ :★★★☆☆
シリアス:★★★☆☆
ギャグ :★★★★☆
- 著者
- 内山 敦司
- 出版日
- 2017-08-09
普通の学園生活を送る主人公が愛する幼なじみへ告白しようとしたところに、謎の美少女の邪魔が入ります。謎の美少女は、彼女に告白すると彼女のトラウマによる心の動揺が現象となって現実世界が滅んでしまうと言うのです。「幼馴染をあきらめて謎の少女と付き合う」か、「幼馴染をとって世界を滅ぼす可能性を取る」か……主人公は世界と彼女の両方を救うことができるのでしょうか。
この作品で主人公に突きつけられる二者択一は、「さやかと結ばれたいけれど、結ばれたら自分の命の保証がない」という『デスラバ』の藤代が抱えた矛盾と類似しています。そんな究極の状況ですが、こちらもお色気ハプニング満載の作品となっています。
さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。