デスゲームの傑作小説おすすめ6選!スリル満点の殺し合いが怖面白い人気作

更新:2020.2.28

参加者同士の壮絶な殺しあいを描くデスゲーム。血で血を洗う企画の裏には、謎や陰謀、復讐、意外すぎる真相などが隠されています。怖いけれど、覗いてみたい……おすすめのデスゲーム小説をご紹介します。

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デスゲーム小説といえばこれ!ミリオンセラーとなった『バトル・ロワイアル』

 

日本によく似た全体主義国家「大東亜共和国」では、政府が毎年全国の中学3年生から無作為に50のクラスを選び、「プログラム」と呼ばれる殺人ゲームをおこなっていました。

選ばれたクラスの生徒たちは、ゲームのために用意されたエリアに集められ、最後のひとりになるまで殺しあいをしなければなりません。

本作の主人公、七原秋也は、香川県の学校に通う優しくて明るい男子中学生。彼を含むクラスメイト42人は修学旅行中に眠らされ、拉致されて強制的にプログラムに参加することになります。

著者
高見 広春
出版日
2002-08-01

 

1999年に刊行された高見広春の作品。「日本ホラー小説大賞」で最終選考まで残ったものの、そのあまりの内容に落選となった経緯があります。かえって前評判が高まり、100万部超えのミリオンセラーとなりました。デスゲーム小説といえば本作を思い浮かべる人も多いでしょう。映画化もされています。

プログラムの舞台は、沖木島と呼ばれる場所。ほとんどの生徒たちは、攻撃よりも防御を考え、なんとかゲームをやめようとしますが、誰かひとりが殺されると様子が一変。極限状態に追い込まれた時の、生徒たちの行動が見どころです。純粋な中学生ならではの残酷さが巧みに表現されています。

秋也は、幼馴染と仲のよかった女子生徒典子と、最近転校してきたばかりの川田章吾と協力し、脱出を試みますが……最後に生き残るのは誰なのでしょうか。

知力と体力が鍵を握るデスゲームは、終盤に近づくほど緊張度が高まる展開。非日常をたっぷり楽しめます。グロテスクな描写もあるので、苦手な方はお気をつけください。

現役医師が描くデスゲーム&医療ミステリー小説『時限病棟』

 

豊明病院で看護士をしている倉田梓。目を覚ますと、見知らぬ病院のベッドの中にいて、腕には点滴がつけられていました。病室には、自分と同様の状態の男女4人がいます。

あたりを見てみると、窓はふさがれ、フロアを行き来する階段も封じられた状態。さらに「クラウン」と名乗る人物から6時間のタイムリミットを告げられるのです。

彼らは与えられたヒントをもとに謎を解きながら、密室状態の病院から脱出を試みるのですが、時間内に達成できなければ、待っているのは「死」のみ……。

著者
知念 実希人
出版日
2016-10-06

 

2016年に刊行された知念実希人の作品。知念は現役の医師で、本業を生かした医療ミステリーを数多く手がけています。

クラウンの導きによって、病院内には用意された多種多様なアイテム、暗号、パズルを解いていく5人。それと同時に、過去に病院で起きた映画監督の死亡事件と、監督の担当医でともにリアル脱出ゲームの企画を練っていたという医師の死亡事件の真犯人を探すよう命じられます。しかし、実は梓を含む5人全員が過去の事件と関係があることがわかるのです。

命がけの脱出ゲームをしながら、真犯人を探す謎解きデスゲーム。ラストにはどんでん返しが待ち受けています。

駆け引きが面白いおすすめデスゲーム小説『お前たちの中に鬼がいる』

 

高校教師をしている須永彰は、目が覚めると薄暗い地下の一室に閉じ込められていました。部屋には「お前たちの中に鬼がいる」と書かれたメッセージがあります。

地下にはほかにも5つ部屋があり、それぞれにひとりずつ、鎖に繋がれた女性が監禁されています。須永がそのなかのひとりを助けると、突然襲われ、気づいた時には自分が鎖に繋がれていました……。

著者
梅原 涼
出版日
2013-11-14

 

2013年に刊行された梅原涼の作品。本作は大学生の時に執筆したもので、2012年に電子書籍で個人出版すると徐々に人気が出て、翌年書籍化されました。

本作の魅力は、とにかく特殊な舞台設定にあるでしょう。6人のうち、自由に行動できるのは1人だけで、各部屋の鍵を持っています。残りの5人は身動きをとることができません。そして、1時間ごとに行動できる人物が変わるのです。そんな状態のなか、彼らのなかにいる「鬼」を殺せば脱出できるとのこと。

殺しあいを前提とした心理的駆け引きが面白く、どんどん疑心暗鬼になっていく様子に惹きこまれていくでしょう。オチも読者に問いかけを残すもので、余韻の残る一冊です。

アメリカ版バトル・ロワイアル!『ハンガー・ゲーム』

 

何らかの原因で文明が崩壊した世界。もともと北アメリカがあった場所には、パネムという国家ができていました。

パネムは、「キャピトル」と呼ばれる一部の富裕層が住む都市が支配しているのですが、ある時貧しい地域の者たちが反乱を起こす事件が発生。これをきっかけにキャピトルは、見せしめとして年に1度「ハンガー・ゲーム」を開催することを決めるのです。

それは、キャピトル以外の12の地区から、12歳から18歳までの男女ひとりずつを「贄」として集め、森や草原が広がる広大な競技場で最後の1人になるまで殺し合いをさせ、その様子をテレビ中継するというもので……。

著者
スーザン・コリンズ
出版日
2012-07-06

 

2008年にアメリカで刊行されたスーザン・コリンズの作品。なんと26の言語に翻訳され、日本でも2009年に出版されました。映画化もされています。

ある地区から贄に選ばれたのは、幼い妹の代わりに自ら名乗りでた16歳のカットニス。そして彼女の昔の友人、ピータです。

一見『バトル・ロワイアル』との類似性を感じられますが、参加者たちは食料や水などは自分で確保しなければならず、さらにゲームを見ているスポンサーや視聴者から評価されようとカメラ映りを気にしたり……デスゲームだけではないさまざまな要素を楽しむことができるでしょう。カットニスとピータも、お互いに恋をしていると演出していきます。

結末は意外にもハッピーエンド。続編『ハンガー・ゲーム2』も発表されているので、ぜひそちらも読んでみてください。

本格ミステリー好きにおすすめのデスゲーム小説『インシテミル』

 

丸々1週間、24時間監視された状態で生活をするだけで、時給11万円2000円が貰えるという破格のアルバイト。報酬につられて、12人の男女が「暗鬼館」に集まりました。

しかし仕事の内容は、参加者同士が殺しあいをするデスゲーム。他人を殺せば、その分報酬も高くなるというのです。

著者
米澤 穂信
出版日
2010-06-10

 

2007年に刊行された米澤穂信の作品。米澤は「日常の謎」を用いた青春ミステリー作家として知られていますが、「本格」の約束ごとにのっとったミステリーに挑戦するとしてデスゲームをテーマにした本作を書きあげました。さまざまなミステリー文学賞にノミネートされ、映画化もされています。

作中には、有名な古典ミステリーのオマージュがいたるところに散りばめられていて、ミステリー好きであればニヤリとしながら読み進めることができるでしょう。

次々と人が死んでいきますが、それぞれのトリックとプロットが凝っていて読みごたえ抜群です。ちなみにタイトルは、度を越して熱中するという意味の「淫する」という言葉をもじったもの。ぜひ米澤が描くデスゲームに「淫して」みてください。

RPGとサバイバル要素を取り入れたデスゲーム小説『クリムゾンの迷宮』

 

見渡す限り、深紅色に覆われた岩石地帯で目を覚ました藤木。なぜ自分がこんな場所にいるのか、まったく理解できません。そこにはほかに男女8人がいましたが、彼らも知らぬ間に迷い込んでしまったと言います。

すると、ゲーム機の端末のようなものを人数分発見。起動してみると、ゲームの主催者と思われる人物から、ある地点を目指せという指令が出ます。

著者
貴志 祐介
出版日
1999-04-09

 

1999年に刊行された貴志祐介の作品。サバイバルとロールプレイング要素を盛り込んだデスゲーム小説になっています。

登場人物たちは、2人1組になって東西南北それぞれの別ルートでゴールを目指します。藤木は、エロ漫画家を名乗る藍という女性と組むことになりました。チェックポイントでゲームに必要なアイテムを獲得するなど、ゲーム要素が豊富に盛り込まれているのがポイントでしょう。

後半になるにつれて、どんどん緊張感が高まっていくので、ページをめくる手を止めさせてくれません。追い詰められていく参加者の姿を見ると、結局一番恐ろしいのは人間なのだと感じさせられます。読者に解釈を委ねるラストも含めておすすめの一冊です。

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