5分でわかるモンテッソーリ教育!特徴や内容、家庭で役立つおすすめ本を紹介

更新:2020.5.26

オバマ元大統領、マーク・ザッカーバーグ、史上最年少棋士の藤井聡太……多くの著名人が取り組んでいたことで知られる「モンテッソーリ教育」。一体どういうものなのでしょうか。この記事では、モンテッソーリ教育の概略と、メソッドをわかりやすく解説したおすすめ本を紹介していきます。

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モンテッソーリ教育とは

 

モンテッソーリ教育とは、イタリアのマリア・モンテッソーリ博士が提唱した教育法です。「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢をもった人間を育てる」ことを目的に、子どもたちが自発的に成長、発達できるように考えられたプログラムで、考案から100年以上経過した現在も人気は健在です。

モンテッソーリ教育の特徴のひとつに、教具があります。子どもたちの身体や認知力などがバランスよく発達するよう開発された教具は、色使いから手触り、重量にまでこだわり、子どもたちは教具に触れることで五感がほどよく刺激され、量感覚や語彙力が育まれることが実証されているのです。

もうひとつの特徴は、準備された教育環境です。「子どもの家」と呼ばれるモンテッソーリ教育を採用した保育園や幼稚園が、その代表的な場所だといえるでしょう。これらの教育施設では、年齢縦断型のクラス編成になっていたり、子どもたちが自由に選べるよう整理整頓された教具が並んでいたりと、モンテッソーリが推奨した現場作りを実践しています。

またモンテッソーリ教育では、教具を用いた活動や、言語や文化を学ぶ時間を「お仕事」と呼びます。たとえばテーブルを磨く活動から秩序的な行動を学んだり、磁石のつくものとつかないものを知って科学的な発想を身につけたりすることは、「遊び」の時間とは区別され、毎日取り組むことで自発的な自己形成が期待できるといわれているのです。

モンテッソーリ教育の神髄がわかるおすすめ本『子どもから始まる新しい教育』

 

精神病院に勤務していたモンテッソーリは、知的障害児に対する感覚教育法に取り組んだ後、貧困層を保育する施設でその成果を活用することで教育法を確立させていきました。

本書では開発の過程で彼女が得た経験や気づき、教育法の理念、そして発達段階ごとの教育的アプローチの違いなどについて解説しています。

著者
["マリア・モンテッソーリ", "AMI友の会NIPPON", "AMI友の会NIPPON"]
出版日

 

モンテッソーリ本人の講義をまとめたもの。モンテッソーリ教育の正しい認知と普及のために、日本では2017年に刊行されました。国際モンテッソーリ協会の公認本です。

子どもは自分で発達することができるので、適切な教具のある適切な環境で、自立を大切にしながら教育をするという基本的な理念を知ることができるでしょう。

モンテッソーリ教育を紹介する本はたくさんありますが、本人の著作を読むことでその理解はおのずと深まるはず。モンテッソーリ教育の神髄に触れることができる一冊です。

母親の視点でモンテッソーリ教育を解説した育児書『お母さんの「敏感期」』

 

モンテッソーリ教育が重視しているもののひとつに、子どもの「敏感期」があります。これは、子どもたちが感覚や言語など、ひとつひとつの能力を獲得する最適な時期のことです。

この時期は、実は親にとっても「敏感期」なんだそう。子どもの感受性を意識し、親自身も成長しなければいけません。

著者
相良 敦子
出版日

 

日本におけるモンテッソーリ教育の第一人者とされる相良敦子が、教育法の考え方を母親の視点で紐解いた作品。2007年に刊行されました。

子どもには、秩序、感覚、運動とそれぞれに敏感期があるそう。そしてそれは、子ども自身の発達に欠かせないものだといいます。子どもが何に夢中になっているのかに親が気づき、環境を整えてあげたら待つことが重要。つい効率を重視してコントロールしてしまいたくなる時もありますが、子どもが自発的に成長する機会を奪ってはいけません。

イラストも豊富で読みやすく、初めて親になった人におすすめの一冊です。

自宅ですぐに取り組めるモンテッソーリ教育『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』

 

自分で考え、行動できる子どもに育てるためのに、保護者がどのようなことをすべきか具体的なプランが紹介された本です。

自宅で教具を作るための工夫や、トイレトレーニングのコツなど、0歳〜3歳の発達段階に必要とされる教育環境の整え方や接し方が多数掲載されているので、家庭ですぐにモンテッソーリ教育を実践できるでしょう。

著者
藤崎 達宏
出版日

 

作者の藤崎達宏は、4人の子育てを経験し、モンテッソーリ教育を融合した豊富な実践例を紹介する人気の教育者。講演会や個別相談など幅広く活躍しています。

本書では「非認知スキル」と呼ばれる、数値で表すことができない人間特有の能力が成人後に必要となり、その土台が0歳から3歳の間に構築されると提唱。この時期の教育の重要性を写真とともに解説しています。

月齢別に並んだ成長段階のチェックシートもついていて、こちらも参考になるでしょう。

日本人向けのモンテッソーリを漫画で読む『マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』

 

本書は、ハーバード大学の心理学者ガードナーが唱える「多重知能理論」を軸に、作者が編み出した「9つの知能」の開発方法を紹介した作品です。

「9つの知能」とは、運動、学力、クリエイティビティ、コミュニケーション能力など。現代の多様性社会を生き抜くために必須な能力と、メソッドを知ることができるでしょう。

著者
["伊藤 美佳", "齊藤 恵"]
出版日

 

作者の伊藤美佳は、自身の子どもがモンテッソーリ教育で素晴らしい成長を遂げたことから、モンテッソーリ教員の資格を取得した人物です。

伊藤が提唱するメソッドは、モンテッソーリのエッセンスに「多重知能理論」を掛けあわせ、さらに日本人向けに開発したオリジナルのもの。具体的な事例とともに紹介してくれているので、イメージを膨らませながら読むことができるでしょう。

また漫画なのも嬉しいポイント。活字が苦手な人でも、気軽に手にとれる一冊です。

モンテッソーリ教育と注目の新メソッドを融合したおすすめ本『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』

 

日々の声掛けで当たり前のようにおこなっている「ほめる」と「叱る」。近年では日本人の自己肯定感の低さが指摘されることもあり、「ほめて伸ばす」ことも注目されています。

しかし、安易な声掛けには落とし穴もあるんだとか。本書は、「ほめる」と「叱る」の在り方に着目した新しい育児書。「ほめ方」と「叱り方」、そして傾聴のコツを伝授していきます。

著者
島村 華子
出版日

 

作者の島村華子は、カナダのモンテッソーリ幼稚園で教員として働き、オックスフォード大学で児童発達学を学んだ人物。モンテッソーリ教育に加え、近年注目されているレッジョ・エミリア教育にも精通していて、最新の教育理論を展開しています。

「ほめる」と「叱る」の声掛け次第で、親子関係や子どもの育ち方に大きな変化があるのだそう。本書では図解やケーススタディを多数掲載しながら、声掛けのメソッドを教えてくれます。

難しい表現を避けたわかりやすい文章も魅力的。子育てはもちろん、大人同士のコミュニケーションにも役立てられそうな一冊です。