【数学】大人の学び直しにおすすめの本6選!文系でも怖くない中学高校からやり直し

更新:2021.11.30

大人になってから数学を学び直したいと思った時に、おすすめの本を紹介していきます。文系のため早々に数学と別れを告げた人や、学生時代の思い出から苦手意識がある人にこそおすすめしたいものばかり。ぜひチェックしてみてください。

ブックカルテ リンク

大人にこそおすすめ、実用的な数学の本『とんでもなく役に立つ数学』

 

「渋滞学」で有名な数理物理学者で東京大学教授の西成活裕の授業を収録した作品。

まだ微分積分も習っていない高校1年生とともに、「数学を使って世の中の問題を解決するためのアイディア」を生み出します。

著者
西成 活裕
出版日

 

2014年に刊行された西成活裕の作品。作者は、「数学で生活をよりよくしたい」と考えています。

無味乾燥なイメージのある数学という学問。実社会でどのように活きるのか想像できなければ、勉強していても面白くないのではないでしょうか。本書は、「数学の公式なんて大人になったら何の役にも立たない」と考えている人にこそ読んでもらいたい一冊です。

たとえばスローモーションで未来を予測したり、人間の複雑な行動をシュミレーションしたり、渋滞や人間関係のトラブル解消など、実は数学はとても実用的なもの。

学問と実社会を関連付け、数学の本来の魅力を教えてくれるでしょう。高校生にはもちろん、かつて数学で挫折したことのある大人の学び直しにもおすすめです。

言葉で理解する学び直しにおすすめの本『語りかける中学数学』

 

中学数学の基礎を、優しい口語体とスモールステップで解説した作品。

「覚えるべきこと」と「理解すべきこと」を明確に示したわかりやすさが人気です。

著者
高橋 一雄
出版日

 

2005年に刊行された高橋一雄の作品。現役の中学生だけでなく、数学を学び直したい大人からも熱烈に支持されています。

中学生になり、算数から数学になったとたんに足踏みをしてしまった人も多いのではないでしょうか。本書は、公式を羅列するのではなく、「言葉」を使って納得できるよう解説してくれているのが魅力です。

800ページを超えるボリュームのため最初は分厚さに驚くかもしれませんが、途中の計算も省略せず、また重要な定義や公式は要所で書き直すなど、ケアレスミスが起こらないよう配慮されているからこそ。間違いやすい例も提示されています。

文章自体はまったく難しくないので、本書を読み切れば中学数学の基礎と全体像を理解できたと自信がつくはず。苦手意識を払拭してくれる一冊です。

中学数学の基礎を学び直せるおすすめ本『中学3年間の数学を8時間でやり直す本』

 

数学のエッセンスだけを効率的に学ぶためにつくられた、まさに学び直し用の作品。

学年の枠を取り払い、学習の順序を工夫して関連の深いものをまとめ、内容に連続性をもたせているのが特徴です。

著者
間地 秀三
出版日

 

2011年に刊行された間地秀三の作品です。間地は長年にわたり、小学生から高校生までの子どもたちに数学の個人指導をしていた人物。その経験を活かし、短時間で簡単にわかる数学のマスター法をまとめました。

タイトルにあるように「8時間」で学び直せる内容のため、非常に合理的。コツやポイントを簡潔にまとめて基礎中の基礎を教えてくれるので、数学が苦手だった人でもどんどん読み進めることができるでしょう。

中学3年間の数学を一気に学び直したい人はもちろん、ちょっとした頭のトレーニングにもおすすめの一冊です。

教科書と音声講義がわかりやすい!独学で学び直しをする人におすすめ『長岡先生の授業が聞ける高校数学の教科書数学』

 

高校3年間分の数学の授業を1冊にまとめた作品です。

980ページ以上の本文と、580ページ以上の詳細解答PDF、さらに106時間におよぶ音声講義が収録されています。

著者
長岡 亮介
出版日

 

作者の長岡亮介は、東京大学理学部を卒業した後、いくつかの大学で教授職を経て、「余生を自分の経験に基づいた知的で実力ある数学教員の養成に捧げる」と活動しています。

大人になってから数学の学び直しをする際に、わからない問題を教えてくれる教師はいません。しかし数学は1度つまづくとなかなか先に進みづらいもの。本書の音声解説は非常に丁寧で、また何度でもくり返し聞き直せるのが魅力的です。

また、学校などの学びの環境に行かない場合、最大の敵はモチベーションを維持することでしょう。音声講義は授業を受ける気構えをもたせてくれるので、独学の人にもおすすめです。

解き方ではなく、アプローチ法を教えてくれるおすすめ本『大人のための数学勉強法』

 

数学が苦手な人に向けて、どのように勉強すれば数学ができるようになるかを解説した作品。

問題の「解き方」ではなく「捉え方」を紹介し、面白さを教えてくれます。

著者
["永野 裕之", "きたみ りゅうじ"]
出版日

 

2012年に刊行された永野裕之の作品。永野は高校生の時に数学オリンピックに出場したほか、「数理の翼セミナー」に東京都代表として参加。また大人にも開放された数学塾として知られる個別指導塾を運営しています。

本書の最大の特徴は、「どんな問題にも通じる10のアプローチ」です。解き方をただ暗記するのではなく、自分で解き方を導き出せるようになるテクニックをまとめていて、このアプローチを使えばほどんどの問題に対処できるようになるんだとか。

本質に触れ、プロセスを重視するのは大人ならではの勉強法。実は社会人として仕事をするうえでも有効なアプローチだと気づかされます。

本書を読めば、きっと数学の楽しさや思考することの楽しさを実感できるはず。なぜこれまで数学ができなかったのか、数学ができる人の頭の中はどうなっているのかがわかる一冊です。

大人の学び直しにおすすめの、物語としての数学『高校数学の美しい物語』

 

月間150万PVを超える人気サイト「高校数学の美しい物語」に掲載された記事を60厳選し、まとめた作品。

定番の公式や入試対策にはじまり、証明の活用方法、マニアも知らないような不思議な定理……幅広いテーマを扱い、数学の奥深さを実感できる内容になっています。

著者
マスオ
出版日

 

2016年に刊行された、マスオの作品。多様な切り口で数学の魅力に触れることができます。

タイトルにもあるような「美しい」という感覚は、数学好きの人の独特なものだと思われがちですが、本書を読んでいくと、物語として語られる数々の証明の「美しさ」を実感できるはず。数学が苦手な人でも感動を覚えるのではないでしょうか。

それぞれの物語は独立しているので、好きなところから読み始めて大丈夫です。はっきりとした答えが存在する数学という学問の魅力を知れる一冊です。

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