「ブス」で悪いか!? 即購入した「ブスのマーケティング戦略 」

更新:2020.7.1 作成:2020.7.1

今年に入って、初めましての方に「君は見た目では戦えないね」との趣旨の言葉を言われた。その場は笑顔で返したが、久しぶりに脳ミソが「ブチッ」と言った。うるせぇ! そんなもん、あたいが一番分かっとるわ! こちとら3歳の時点で見た目で戦えないってことに気付いてるんじゃあ! こちとらブス25年やってんだよ! なめんなよ!と少々荒れた私が出会った、「ブス」が生きてくための「実用書」をご紹介いたします。

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まず始めに、こちらをご覧いただきたい。

年長さんのときの私だ。

新橋のサラリーマンの休日みたいな格好して微笑んでいる! 白シャツにベージュのフリース! 5歳でこの仕上がり。我ながらすごい。

はい! こちらもドーーーン!

いや、目と眉毛の区別つかないよ!

この頃から私は「ブスは人に迷惑かけない!」という感じでいたようで、自分から先生にベタベタすることは絶対しなかったのを覚えている。いじらしいね。

自分でも、結構ちゃんとブスだと思う。

こうして始まった私のブスライフ。今ももちろんブスだ。

役者という職業柄か、ブスであることをそれほど気にしてるつもりはないが……。劣等感を感じていないと言うのは、嘘になる。

あ、わかってますよ。ルッキズム、よくないよね。人を外見で判断するのはよくない。自分の顔を愛し、そのままの体型を愛していい。

もちろん、ひとに関してはいつだってそう思える。みんな、そのままですんごく素敵だって。

でもさ、自分に関しては、25年ブスだと思ってきたし、ブスって対応をずっとされてきたから、どうしても感じちゃうんすよね。劣等感。

ブスで良かったと思う瞬間は、歌舞伎町を歩いててキャッチのお兄ちゃんに声をかけられない時くらい。

とか! 言いつつ!

おおおい!!!

それはそれで、悲しいんだぞ! 強がってんだぞ!

「お前には興味ねぇ」って言われてるみたいなんだぞぉ! 友達が私を盾にして歩いてるとき、後ろの友達にだけ声かけるのやめい!

「見た目で判断」の呪縛からは一生逃れられないのかな……と感じる日々の中で、救いの手を差し伸べてくれたのが、コチラの1冊です。

ブスのマーケティング戦略

著者
田村麻美
出版日

ここ最近マイナス思考になりがちだったので、なんとなく自己啓発書に手を出してみようと思い、本屋へ向かった。

ただ、私は自己啓発書が嫌いなのだ。上っ面な言葉が並べられ、絶妙にイラッとすることが多い。

昔は好きで読んでたのに、いつから卑屈になったのか。

「女性向け恋愛エッセイ」だったかな。そんなコーナーに足を踏み入れた。恋愛エッセイだけでなく、幅広く自己啓発書が並べられている。

「自分らしく生きよう」「愛される女になる」

これは、やばい。パステルカラーのようなふわっとした空気だ。私はそそられない。せっかく来たけど、小説買って帰ろうかなと思った矢先、この本が目に入った。

なんだ、この直球なタイトルと表紙。

この本だけ説得力の塊だ。

ペラペラとめくると、わたしはなぜか「おわりに」を開いていた。

自己啓発書が嫌いであった。
「私はできた。あなたもがんばれ」
そんな本が嫌いであった。

なんだ、この書き始め、と言うか書き終わりか。

と言うか、これ、私やん! すご!

なんで、この人、嫌いなのに書いてるの?

私は即レジに向かっていた。あぁ、なんて、簡単な人間なんだ。こんなに簡単な人間が、他の自己啓発書に目がいかないのが不思議になってきた。

初めのページをめくる。

この本はブスの自虐エッセイではない。
れっきとした実用書である。
税理士、大学院生、一児の母、そしてブスであるわたくし田村麻美が、これまでの人生で学んだ戦略を、具体的な行動提案として記したものだ。
この戦略の目的はふたつ。
1.ブスの幸せな結婚
2.ブスの経済的な自立
である。

行動提案……なるほど! 心に訴えかける系じゃない!

しかも、最初の1ページ目で、すでに具体的な目的が! 早い!

そして、読み進める。自分がブスであることを認めるためにも、他人と比べて「目が小さい」や「鼻が低い」など書き出してください。と、常に具体的だ。

この期に及んで、他人と比較しろと言うのか。と思いながらも、書き出す。ブスだと理解はしているが、具体的にどこがどうブスなのかは、初めて気付くかも。辛い。

でも、この作業が結構大事なのだ。

自分を客観的に「商品」だと認識し、その商品を売り出すための、具体的な戦略を立てるためだ。

「私なんて……」と落ち込んでる暇はない。他の商品が売れてくぞ!

ブスであることを認めること、というか、「私という商品」はどんな形状なのかを「客観的に見ること」が、まず大事な1歩だ。

こう思ったとき、私はすっかりこの本の虜になっていた。

各章で【行動提案】と【マーケティング戦略】が立てられている。

マーケティングの専門用語で、大まかな戦略を立て、具体的で身近な事柄に置換え、行動に移していく。

例えば、「ブルーオーシャン戦略」という戦略を立てる。

ブルーオーシャン戦略とは、競争者のいない新しい価値の市場を創造し、ユーザーに高付加価値商品を低コストで提供することで、利潤の最大化を実現する戦略。のことだそう。

具体的な事柄に置き換える。

例えば、

女子高の男子教師はブサイクでもモテる。
男子校の保健室の女の先生は、顔も年も関係なくモテる。

めっちゃ分かる。難しいことは分からないが、いわゆる「隙間産業」のことだと理解。
 

モテたければ、そのポジションに飛び込めるよう努力する。

自分の希少性が発揮できる場所を作り出すのだ。なかなか簡単に出来ることではないが、ブスたるもの、努力なしでは生きていけない。努力あるのみ。

筆者はとにかく、読者が「行動するブス」になるよう、様々な提案をしてくれる。

「行動しないブスはただのブスだ」(なんか、聞いたことあるぞ)

行動「できない」のではない、「しない」のだ。私は「してるつもり人間」だから、刺さるものばかり。

私も「行動するブス」になりたい!

「心がブス」が1番辛い!

細かく作戦を立て、具体的な行動戦略によって、「とっておきのブス」……いや、「とっておきのヒューマン」になってみせる!

擦りきれるまでこの「教科書」(と言わせてもらおう)を読み倒してやる!

この本は背中は押してくれない。

共に戦ってくれるのだ。

私だって私を愛したい!

自分の可能性は、自分で広げる。そんな力の付け方を教えてくれる、1冊に出会ってしまったかもしれない。

やれるぞ、私! やるんだ、私!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 
これを機に、他の自己啓発書にも手を出してみようかしら。 
とっても、単純な私ですが、影響されやすいことは、悪いことではないと思います。 
また、来月もお会いしましょう!