みなさんこんにちは。研究室長のユイです! 本日は、エースの刺青のデザインが変更されたことに関してのお話です。ぜひ最後までご覧くださいね!
「ワンピース」18巻にて、初登場時のエースの背中の刺青は、白ひげのシンボルを背中に彫ったものですが、「卍」のデザインが特徴的ですね!
しかし、この卍のシンボルがとある事情によって変更されているのです。
現在の白ひげのシンボルは、「十字」になっていますよね!
時期によって、重版されたコミックスでも修正されていますので、お手持ちのコミックスではどのバージョンなのか見てみてください。
ちなみに私は電子書籍をメインで使っているのですが、電子書籍ではいずれも修正されていて十字になっていました。
私が持っている紙版のコミックスでは、2010年に発行された25巻では「卍」になっていて、同じく2010年に発行された18巻では「十字」になっていました。興味がある方は18巻と25巻をみてみてくださいね!
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2001-04-04
では、なぜこのシンボルが変更されたかのでしょうか?それは「ワンピース」公式ファンブック「GREEN」で説明がありました。
「GREEN」の中では、「お寺の地図記号と同じなので紛らわしいから」というような説明でした。
確かにお寺の地図記号は「卍」ですので、デザイン的には同じですね!
しかし、この地図記号に似ていたからといって、わざわざ修正を加える必要も感じませんよね……
実は、こちらの説はまだ噂の段階なのですが、この「卍」というデザインがナチスドイツのシンボルである「ハーケンクロイツ」に似ているため、変更されたのではないかとも言われています。
ナチスといえば、アドルフヒトラーが独裁者として君臨していたことで有名ですよね!ナチスは何百万人ものユダヤ人を生きる値しない命として、強制収用所に投獄したり殺害した過去があります。
このことで、ナチスを連想するだけで不快な思いをしてしまう方が世界中にいるため、全世界に読者がいるワンピースでは修正せざるを得ない状況だったのではないかとも考えられています。
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2010-11-04
先ほどナチスについての話題を挙げましたが、サンジの実家である「ジェルマ66」はこのナチスと何らかの関連がありそうです。
ナチスのモチーフとして、鷲の国章などがあるのですが、ジェルマのアジトにもこの国章と似たデザインが施されています。
というのも、ジェルマは直接ナチスをモチーフにしているわけではなく、『仮面ライダー』に登場する悪の組織である「ショッカー」がモチーフだと考えられます。
この「ショッカー」のモチーフがナチスであるため、「ショッカー」をモチーフにしたジェルマにもワシのシンボルが反映されたと考えられます。しかし、ナチスの国章にもハーケンクロイツが描かれているのですが、ジェルマの方にはハーケンクロイツが描かれていません。
これも白ひげのシンボルと同様に、ハーケンクロイツを避けた結果ではないでしょうか。
ということで、やはりエースの背中の刺青は、世界中の読者に配慮してデザインが変更されたのではないかというお話でした。
とはいえ、どこにも明記されていないので、そんな考え方もあるんだなくらいで留めておいてくださいね!
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2017-02-03
今回の考察でより「ワンピース」の奥深い世界の魅力が伝われば幸いです。
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