【政治学】大人の学び直しにおすすめの本6選!勉強は今からでも遅くない!

更新:2021.11.23

政治と聞くとなんだか小難しいイメージを抱く人も多いかもしれませんが、政治は私たちの暮らしに密着しているもの。日々のニュースを聞いていて、言葉は知っているけれど意味を理解していない単語はありませんか?この記事では、大人や社会人の教養として知っておきたい、政治学の基礎がわかるおすすめ本を紹介していきます。

ブックカルテ リンク

大人や社会人こそ読んでおきたいおすすめ本『学びなおすと政治・経済はおもしろい』

 

高校で勉強する政治と経済を学び直す作品。理論と実態を比較しつつわかりやすく解説し、新聞やニュースでよく取り上げられる話題を本質から理解することを目指します。

GDPやミクロ経済といった難しい単語も平易な言葉で解説されているので、初心者でも安心です。政治経済の概要と、社会人としての最低限の知識を学び直すことができるでしょう。

 

著者
南 英世
出版日

 

作者の南英世は、高校の教師を経験してきた人物。全国の高校で使用されている教科書の作成も手掛けています。

知識を羅列するだけでなく、実際の社会の動きと関連付けて原理から教えてくれるのが特徴。仕組みから理解していけば、日々のニュースに対しても広い洞察力で見ることができるはずです。

不景気とはどんな状態か、家計と市場の関連など、テーマごとにほどよい情報量でテンポよく進んでいくので、最後まで挫折せずに読み進めることができるのも初心者におすすめのポイント。社会人として最低限知っておきたい内容なので、政治に対して苦手意識をもっている人にもおすすめの一冊です。

 

大人の学び直しにおすすめの政治のキホンがわかる本『政治のことよくわからないまま社会人になった人へ』

 

日本の政治の仕組みを徹底的に解説した作品。

選挙制度の仕組みや、「立法」「司法」「行政」、憲法など基本的なことから、どうやって現在の政治のかたちになったのかという歴史まで、幅広い知識をつけることができます。

 

著者
池上 彰
出版日

 

2014年に刊行された、フリージャーナリスト池上彰の作品です。記者としてさまざまな分野を取材してきた経験を活かし、日本の政治を多角的に、そして客観的視点で解説します。

社会人として知っておきたい政治の構造を一から説明してくれているため、事前知識はなくて大丈夫。文章も平易で図解も入っているので、視覚からも理解しやすい構成です。

内閣や各省庁など国の中央の政治から地方自治までまんべんなく学べて、本作を読めば日本の政治の全体像を把握できるはず。政治は難しい、というイメージを抱いている人にこそ読んでほしい一冊です。

 

政治の基礎をこれ一冊で『今さら聞けない! 政治のキホンが2時間で全部頭に入る』

 

言葉は聞いたことがあるけど詳しい意味を知らない、ニュースで報道されていることを自分の言葉で説明できないなど、わかっているようで理解できていない政治の基本を教えてくれる作品。

タイトルにもあるとおり、短時間で政治の概要が掴めるよう構成されているので初心者の方でも手に取りやすいでしょう。

 

著者
馬屋原 吉博
出版日

 

2018年に刊行された馬屋原吉博の作品。馬屋原は中学受験の指導経験が豊富で、小学生でもわかる文章でありながら保護者も楽しめる解説をするとして評判の人物です。

たとえば投票には行くものの、選挙の詳しいルールを把握していない人も多いのではないでしょうか。本作では、選挙、国会、憲法、地方自治体などを8つの章に分け、丁寧に掘り下げて解説しています。各章の最後には復習問題もついているので、知識を定着させながら読み進めることができるでしょう。

文章量も読みやすく、日本の政治の基本的な仕組み、考え方を一から学び直すのにおすすめの一冊です。

 

政治学の各分野を網羅した大人の学び直しにおすすめの本『政治学 補訂版』

 

国民を主権者、政府を国民の代理人とし、両者の関係性と共通の目的に焦点を当てて政治を解説した作品。

主権者が利益の実現を図るための課題や統治の手法、地方自治、さらに国際政治にまで目を向け、日本の政治を体系的に説明していきます。

 

著者
["久米 郁男", "川出 良枝", "古城 佳子", "田中 愛治", "真渕 勝"]
出版日

 

2011年に刊行された、5人の政治学者による共著です。

主催者である国民が代理人である政府を雇い、共通の目的を達成することを目指すという一貫した視点で解説しているのがポイント。政治学というと難しそうに聞こえますが、初心者に向けて書かれているため、文章は難しくありません。映画「七人の侍」を引き合いに出すなど遊び心も感じられます。

全体は24の章に分かれていて、それぞれで概要とキーワードになる単語を解説。データの信頼性を裏付ける豊富な参考文献も載っていて、索引などを活用すれば辞書代わりにもなるでしょう。

 

専門家集結!政治学を広く学べるおすすめ本『教養としての政治学入門』

 

政治学ではどんなことが課題になっているのかを、政治史や行政学、国際政治など各分野の専門家が解説した作品。

日本だけでなくアメリカやヨーロッパ、中国などの動向にも言及しています。

 

著者
成蹊大学法学部
出版日

 

2019年に刊行された作品。成蹊大学法学部の教授陣による共著です。

取り上げているのは、政治学に関する12のテーマ。基礎的な知識はもちろん、作者の主張や現在の政治に対する問いかけもあり、ただ情報を得るだけでなく自分で考えながら読み進められる作品です。

総合的な視野を広げつつ、興味のある分野を見つけたらさらに深い学びに繋げられるように多数の参考文献も載っています。政治学とはどんな学問なのか知りたい人、現在の政治の課題を知りたい人におすすめの一冊です。

 

国際政治を学び直したい人におすすめの本『国際政治とは何か』

 

国際政治に関する「主権国家体制」「国際共同体」「世界市民主義」という3つの考え方を、「安全保障」「政治経済」「価値意識の相違」に焦点を当てて解説した作品。

報道される国際ニュースの背景を理解することができるでしょう。

 

著者
中西 寛
出版日

 

2003年に刊行された、国際政治学が専門の中西寛の作品。なんと10年以上をかけて書き上げたそうです。

まずは17世紀から現在までの国際政治史をおさらいしたうえで、「主権国家体制」「国際共同体」「世界市民主義」を解説。複雑な各国の情勢をそれぞれの立場から説明し、歴史的にどのような経緯で決断や選択がされたのかを、時代の流れとともに学ぶことができます。

政治に正解はないという作者の言葉どおり、けっして難しい内容ではありません。数多くの具体的な事例を見ながら、国際政治の根幹を理解できる一冊です。

 

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