教養

世界の宗教を知るおすすめ本6選!教養として面白い入門書

更新:2020.12.2 作成:2020.8.25

グローバル化が進むなか、互いの宗教や文化を理解することは、ビジネスシーンにおいても日常生活においても不可欠になっていくでしょう。この記事では、教養として知っておきたい宗教に関するおすすめの入門書を紹介していきます。

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ビジネスで役立つおすすめ宗教本『世界5大宗教入門』

世界各国を飛び回るビジネスパーソンにとって、宗教の知識は、現地の人々を理解して適切なコミュニケーションをとるために必要なもの。

本作は、実に94もの国で活躍した元外交官の作者が、「ビジネスで使える宗教」を身につけるためのポイントを教えてくれます。

著者
山中 俊之
出版日

2019年に刊行された山中俊之の作品です。山中はイギリスやエジプト、サウジアラビアなどに赴任した経験がある人物。イスラム教徒の家庭で2年間暮らしたり、ユダヤ人と同じ寮の部屋で暮らしたり、キリスト教の教会にボランティアとして通ったりと積極的に現地の生活を体験してきました。

本作では、「世界5大宗教の歴史の概略」「教義の中核、重要な戒律や儀礼、根拠になる聖典」「知らないと危険な地雷やNG」「知っているとプラスになる話題」「宗教が現代人や社会に与えている影響」という5つのポイントから5大宗教の概要を解説。ビジネスの視点で書かれていますが、日常生活におけるマナーやエチケットなど、どんな人にも役立つ内容です。

政治や経済に宗教が大きく絡んでいることも知ることができ、教養としても読んでおきたい一冊でしょう。

古今東西の哲学と宗教を知りたいならコレ『哲学と宗教全史』

古代ギリシャから現代まで、哲学と宗教の壮大な全史を体系的に解説した作品です。

本の分厚さと一見難しげなタイトルに圧倒されますが、「わかりやすさ」を最重要視した文章は読みやすさ抜群。「100年残る王道の1冊」とまでいわれ、ベストセラーとなりました。

著者
出口 治明
出版日
2019-08-08

2019年に刊行されたライフネット生命の創業者である出口治明の作品。出口は世界1200以上の都市を訪ね、1万冊以上の本を読破した読書家としても知られています。

哲学と宗教の歴史を、西洋と東洋で交互に語る構成です。なぜ人類に宗教が必要だったのか、神や科学を信じるまでの哲学はどのようなものだったのか、科学が神にとってかわった現代における宗教の意義とは何か……ビジネスシーンで壁にぶつかった時、もちろん専門知識も必要ですが、歴史上の出来事を知ることもとても有益。大きな流れをトータルで学べる、他に類を見ない内容です。

巻頭と巻末には三つ折りで、3000年分の哲学者と宗教家の肖像付き人物相関図も。事前の知識は必要ありません、手元に置いておきたい名著です。

おしゃれすぎる!ビジュアルで宗教を理解するおすすめ本『超図解・宗教』

情報をわかりやすく伝えるためのインフォグラフィックを用いて、視覚から宗教を解説した美しい作品。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教を中心に、シク教や道教、神道などにも触れています。

著者
["マチュー・グランプレ", "マリルー・ダルモン", "佐藤 絵里"]
出版日

2017年に刊行された、フランスの歴史学者マチュー・グランプレの作品。デザイナーのマリルー・ダルモンとタッグを組んでビジュアルとともに宗教を解説していきます。

内容は、世界でもっとも信者が多い宗教などの基礎的な情報から、宗教が探究するのは幸福なのか真理なのか、なぜ宗教は性をタブー視するのかなどの根源的な問いなど。さらに祈りに使う道具や衣裳、聖職者の役割、死後の世界、お金などをそれぞれの宗教ごとに比較していきます。

インフォグラフィックから気になる部分をつまみ読みできる気軽さが好評で、視覚で直感的に宗教の常識と本質が理解できるわかりやすさです。

世界の宗教を可能なかぎり客観視したとのことで、宗教の全体像を掴むのに適した初心者に優しい一冊になっています。

メジャーな宗教の歴史と重要ポイントが理解できるおすすめ本『図解 世界5大宗教全史』

世界の5大宗教である仏教、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンドゥー教の、起源、歴史、宗派、戒律などを図解とともに解説した作品。

宗教について何も知らないことに不安を覚えている人や、世界各国の文化を理解したいグローバルビジネスパーソンにおすすめの内容です。

著者
中村 圭志
出版日

2016年に刊行された、宗教研究者で翻訳家の中村圭志の作品。作者はさまざまな視点から宗教を見つめる作品を数多く発表している人物です。

非常に分厚くはありますが、右ページに文字の解説、左ページにユニークなイラストの図解という構成で読みやすいのがポイント。各宗教の歴史や教え、教典、習慣などをバランスよく相互に比較しています。重要なポイントは細かい部分にも踏み込み、理解を深めてくれます。

宗教に関する本は作者の信仰的立場が反映されたものも多いですが、そうしたものから距離を置き、論理的に書かれているのも魅力でしょう。

各宗教の全体像を把握できるため、初心者や学生にもおすすめの一冊です。

シンプルでわかりやすいおすすめ宗教本『世界の宗教がまるごとわかる本』

世界各国の代表的な宗教について、カラー画像や地図、イラストとともに解説した作品。

3大宗教の比較だけでなく、ヒンドゥー教、ゾロアスター教、マニ教、ジャイナ教、神道、儒教、道教、バハーイー教など、地域別の宗教の特徴も紹介しています。

著者
正木晃
出版日

2015年に刊行された、宗教学者である正木晃の作品です。

まず冒頭で、なぜ宗教が誕生し各地へ広がっていったのかという根本を解説。そのうえで形を変えていった経緯や地域ごとの特色を教えてくれるので、しっかりと基礎から理解できるのが魅力でしょう。歴史や民族、気候風土の違いが、各宗教の違いに現れていることを理解できる内容です。

また建築物や像などの画像やイラストが多用されていて、目で楽しみながらイメージを膨らませやすいのもポイント。シンプルでわかりやすい構成に徹底した一冊です。

現役住職が書いたおすすめ宗教本『早わかり世界の六大宗教』

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、神道の6大宗教について、各宗教の「聖典」をもとに、基本知識と魅力をわかりやすく解説した作品。

キリスト教が世界に広まった理由や、イスラムと現代社会の関わり、神なき宗教である仏教、神道の日常に還るメカニズムなどが早わかりできます。

著者
釈 徹宗
出版日

2015年に刊行された釈徹宗の作品。釈は浄土真宗本願寺派である如来寺の住職をしながら、宗教学者としても活躍する人物です。

仏教に偏らずニュートラルな立ち位置で各宗教の魅力を伝えてくれ、何よりもやわらかく深みのある言葉の数々が魅力的。各宗教の大枠を知るのによいでしょう。

またそれぞれの宗教を理解できるおすすめの映画など、コラムも興味深いです。気になるものがあれば専門書をさらに読めばよいと促しながら、宗教に対する興味を引き出してくれる入門書にふさわしい一冊です。