DaiGo著「超効率勉強法」を要約!今までの勉強の常識を覆す!

更新:2021.11.23

集中が続かない。物覚えが悪い。勉強の中でこのような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか? しかし、理解や記憶の仕組みさえ身に付ければ、誰でも短時間で多くの知識を身につけることができます。本記事では、「効率のよい勉強法」や「頭を良くするトレーニング」まで科学的に証明された学習メソッドついて解説していきます。 本記事で紹介する『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』。著者は、メンタリストDaiGo氏。本書には、検定や資格、受験などに応用可能な、納得せざるを得ない勉強法がたくさん解説されています。

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『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』のあらすじ

教科書にマーカーやアンダーラインを引く、何度もテキストを読み込む。定番ともいえる勉強法の中には、科学的に間違っているとがわかったものも多くあります。

非効率な勉強は、たくさん時間をかけても「やったつもり」になるだけで、無駄だと著者であるメンタリストDaiGo氏は言います。本書では企業のアドバイザーや作家、大学教授としても活躍している彼が実践している「科学的に正しい勉強方法」が明らかに。

超効率勉強法を身に付けることができたら、学習の理解度が上がり、勉強がさらに楽しくなっていくはずです。

「超効率勉強法」は学習法にお悩みの人におすすめ!

本書は、成功した方法・体験ではなく、科学に基づいた方法が書かれているため、自分に合うかどうかで悩む必要はありません。

勉強が苦手、集中力がないなど関係なく誰でも取り入れることができます。自分の時間を有効に使って1つでも多くの知識を身に付けることができるのです。

勉強に関して以下のような悩みを抱えてる方はいませんか。

・資格や検定の試験を控えていて、集中を維持して合格したい

・仕事やプライベートが忙しく、勉強する時間がなかなか取れない

・成績が伸び悩む子どもの勉強方法を改善させたい

このように、学習に対して何らかの悩みを持っている人にとって、学びの多い一冊になると思います。

著者
メンタリストDaiGo
出版日
2019-03-05

最適な勉強法に共通するポイント

学習に関する検証の結果、効率のよい勉強法には共通するポイントが見つかったそうです。

その共通点は「アクティブラーニング」と呼ばれるもの。授業で先生の話を聞くだけのような受動的な学習ではなく、自ら学ぼうとする能動的な学び方を指します。

実証研究の結果から、受動的な学習を行った者より、アクティブラーニングを行った者の方が、思考力などの成績が高いことが証明されているのです。

著者がすすめるのは、日常生活においてどんな短い時間でもアクティブラーニングを実践すること。アクティブラーニングの実践について本書では、「想起」と「再言語化」の2つのアプローチを紹介しています。

以下でそれぞれのアプローチについて見てみましょう。

「超効率勉強法」がすすめるアクティブラーニングその1「想起」

想起とは簡単に言うと「思い出す」こと。人間の特性として脳が最も活性化するのは、以前覚えた記憶を思い出すときなのです。「想起」を活かしたアクティブラーニングは、まさにこの脳の機能を利用しています。

しかし、ただ記憶を思い出すだけでは効率的とは言えません。本書で「想起」を使いこなすテクニックとして挙げられているのが、「クイズ化」「分散学習」「チャンク化」の3つ。

ここでは3つのうちから「チャンク化」について取り上げてみます。

チャンクとは、「意味のあるかたまり」を意味する言葉。チャンク化は、一つひとつバラバラな情報を自分が適切だと考える規則に従って大きなまとまりを作ることです。

身近なものでいうと、電話番号にハイフンを付けることもチャンク化。「080XXXXXXXX」といった不規則な数字が並んでいるだけであれば覚えることが難しいのですが、「080-XXXX-XXXX」のようにハイフンを規則的に加えることによって覚えやすくなります。

チャンク化によって、自分なりの法則でまとまりを作り整理することで、記憶が定着しやすくなるというメリットがあります。

「超効率勉強法」がすすめるアクティブラーニングその2「再言語化」

再言語化とは「自分の言葉に置き換える」こと。何かを学習するとき、内容を丸暗記しただけでは理解にはつながりません。テストでは運よくよい点が取れるかもしれませんが、他の物事に応用することができないからです。

一方で、「わかりやすく言い換えるとどうか」を意識することで、理解が深まります。再言語化を実践する際のテクニックとして紹介されているのが「自己解説」「ティーチング・テクニック」「イメージング」。

今回はこの中から「ティーチング・テクニック」について説明してみましょう。

ティーチング・テクニックとは、誰かに教えるつもりで学習する方法です。伝えることを前提に学習するので、「なぜなのか」「どのように」といった部分まで分かっている必要があるため理解力が高まる仕組みになります。

試してみるとわかりますが、学んだことを説明するのはなかなか難しいことです。学習内容をしっかりと理解できていないと、言葉が出てこなかったり、説明が詰まってしまうからです。

ここでは触れられなかった「想起」「再言語化」の他のテクニックについても気になる方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

地頭を良くする科学的トレーニング①「ワーキングメモリ」

ワーキングメモリとは、作動記憶とも呼ばれ、短い時間で情報の保持と処理をおこなう能力のことです。会話や読み書き、計算などの基礎にもなっています。「何を買いに来たのか?」など直前のことをうっかり忘れてしまうようなケースは、ワーキングメモリが正常に機能していない状態と言えます。
 

勉強だけでなく日常生活においても重要な役割を果たしている「ワーキングメモリ」。この能力を鍛えて勉強効率を上げることが地頭を良くする方法になります。

ワーキングメモリの性能を上げる方法としてここでは、「運動」と「筆記開示」について紹介。

「運動」

運動をおこなうことにより、脳の力が向上することが科学的に証明されています。実験では、定期的なウォーキングによって脳内で感情や記憶などの情報をつなぐ働きが強くなることがわかったのです。

また、運動には記憶に関する脳の部位である「海馬」を大きくする効果も。

これらを踏まえて、著者は「1回40分のトレーニングを週3日」おこなうことを推奨しています。

「筆記開示」

筆記開示とは、ネガティブな経験を隠すことなく書き出していくこと。ワーキングメモリの情報をリセットし、ネガティブな感情を減らしていくことができます。ワーキングメモリは容量が小さいため、頻繫にリセットをかけることが重要なのです。

「不安」や「悩み」といったネガティブな感情は脳の体力を減らしてしまうため、否定的な感情をを抱えているだけで学習効率は低下していくことに。

もしネガティブな感情がこみ上げてきたのなら、不安や悩みを紙に書き出してみましょう。ネガティブな気分を解消され、頭がスッキリします。

地頭を良くする科学的トレーニング②「マインドセット」

マインドセットとは「無意識の思考傾向」のこと。人間は教育や経験など、さまざまな要素から形成されています。マインドセットはそうしたことを多面的に一つのセットとして捉えることで、具体的には考え方や価値観のことを指します。「変化」に対して、「ピンチ」と考える人と「チャンス」と捉える人がいます。これも個人のマインドセットの違いによる結果となります。
 

本書では、「成長」に関するマインドセットを身につけることが重要とされています。

成長マインドセットを簡単に言うと、成長するという意識を持って行動し続けることで、よい結果が生まれるということです。たとえば、サッカーをするにしても、趣味でやっている人と、プロチームでプレーする選手とでは、サッカーに対する想いが違い、その結果として行動や能力にも差が出てきます。

成長のために努力をしていても、結果が出ずに心が折れそうになったり、あきらめようとネガティブな感情を抱いてしまうこともあります。しかし、ここで大切なことはありのままを受け止めて観察すること。

自分を観察するもう1人の自分をイメージすることで、成長マインドセットかどうかが判断しやすくなります。観察者になった気持ちで自分自身を知ることからはじめてみましょう。

『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』の関連オススメ本①

同じ著者の1番人気の書籍『自分を操る超集中力』の図解版になります。

著者
メンタリストDaiGo
出版日

集中力を高める食事、睡眠、運動など、著者が実際に行っている効果的な方法を紹介しています。図やイラストが多くわかりやすいため、気構えすることなく読むことができます。

集中が続かず、作業をしていてもすぐに違うことを始めてしまうような人はぜひ読んでみてください。

『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』の関連オススメ本②

こちらは、DaiGo氏が推薦する書籍です。

著者
["ハイディ・グラント・ハルバーソン", "林田レジリ浩文"]
出版日

「心理学的に正しい目標達成の方法」についてモチベーション科学の第一人者が伝授してくれます。

自己啓発本でありがちなモチベーションを上げるだけの内容ではなく、具体的なアクションプランまでも詳細に書かれています。簡潔にまとめられているため、時間のない人でも合間で読み進めることができる一冊です。

『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』の関連オススメ本③

他の著者が考える「勉強法」について知りたい人はこちらの一冊。

著者
伊沢 拓司
出版日

テレビに引っ張りだこのクイズ王である伊沢拓司氏が、自身の「勉強の作法」を解説した内容です。

大学の受験勉強を中心に書かれてますが、あと1点取るには「どう取り組むべきか」を徹底的に考察している姿勢から社会人でもためになる情報がたくさん盛り込まれてます。

クイズ王がより身近な人として感じられるかもしれません。

『最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法』の関連オススメ本④

「成長マインドセット」についてもっと詳しく知りたい方はこちらがおすすめです。

著者
吉田 行宏
出版日

人が成長するためのポイント、成長を阻害するブレーキは何かについて書かれています。成長することは楽しいことだから、どんどんチャレンジしていこう!と思える一冊です。

今回はメンタリストDaiGo氏から「科学的に証明された」勉強法ついてお伝えしました。著者が提案する「超効率勉強法」は短期間で高い成果を出す手助けになります。この記事では触れられなかった、学習効果を高める「勉強前」テクニックや、記憶の残り方が変わる 「勉強後」テクニックなどまだまだ内容は盛りだくさんのため、気になる人はぜひ読んでみてください。

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