「プログラマーが足りない」、ネット記事、動画サイトなどでそんな情報を見たことがことがありませんか。またYouTubeなどで「Webプログラマーを育成する学校の生徒募集広告を最近よく目にする」、ということはありませんか。 実はいま、Webプログラマーは売り手市場。世の中に必要とされている仕事なのです。仕事内容、やりがい、厳しさ、年収などについて解説しいていますので、Webプログラマーを目指すうえでの有益な情報となるはずです。そんなプログラマーについて興味がある人は、ぜひ本記事を最後まで読んでください。
Webプログラマーの仕事は、さまざまなプログラミング言語を覚えておくと重宝されます。ここでは仕事内容に加え、プログラミング言語ごとの開発分野や市場ニーズについて解説します。
Webプログラマーの仕事はさまざまあります。
これらを構築するのがWebプログラマーの仕事です。
2020年9月現在、Webサイトは静的なデザインから動的なデザインへとトレンドが遷移しています。ディスプレイの画面サイズに合わせて最適な閲覧サイズになったり、画像にカーソルを乗せると説明文が表示されたり、ユーザーが自由にテキストや画像をアップデートできるようになったりしています。
ご存じのようにこれらのデザインや動作の仕組みを構築するのに用いるのがHTMLやC++などのプログラミング言語です。動的なWebサイトが主流になるにつれ、プログラマーの仕事も複雑化。求められるプログラミング言語の知識も高くなってきています。
ちなみにWebページをつくるには、どのような機能を搭載すればよいかなどを決め、設計書としてアウトプットするといったタスクがあります。この設計書は規模の大きな会社であればシステムエンジニア(SE)がおこなうケースがほとんどですが、リソースの少ない中小規模の会社ではプログラマーがおこなうこともあります。
プログラミング言語は、種類によって使えるまたは向いているシステムが異なります。ここでは主要なプログラミング言語の種類とシステム・サービスとの適性について見ていきます。
※必須:(必)、使える:(使)
【HTML】
(必)Webサイト、スマホサイト
(使)デバイスや画面サイズで表示の変わるサイト
【CSS】
(必)Webサイト、スマホサイト
(使)デバイスや画面サイズで表示の変わるサイト
【JavaScript】
(必)デバイスや画面サイズで表示の変わるサイト
(使)Webサイト、スマホサイト
【PHP】
(使)デバイスや画面サイズで表示の変わるサイト
【Java】
(必)Androidアプリ
(使)デバイスや画面サイズで表示の変わるサイト 、IOT、組み込み系
【C++】
(使)組み込み系
【C#】
(使)組み込み系、Androidアプリ
【Swift】
(必)iPhoneアプリ
【Ruby】
(使)デバイスや画面サイズで表示の変わるサイト
また、プログラミング言語によって求人市場のニーズも異なります。JavaやPHP、HTML、JavaScriptなどの定番の言語は求人数が多く、覚えておくと就職先の選択肢が広がるでしょう。
最近ではC++やC#などの組み込み系の言語を扱えるWebプログラマーのニーズも増えているので、こちらの言語も身につけておくといいかもしれません。
Webプログラマーになるには、プログラム言語について詳しくなることが必須です。では仕事とするためにはどのように学べばよいのでしょうか。本章ではWebプログラマーのなり方についてお話していきます。
Webプログラマーになるための必須資格はありません。大学や専門学校で国が定めた内容の講義を受けるといった縛りもありません。ただし、プログラミング言語を学び就職するのであれば、学校に通うことが一番の近道でしょう。
大学であれば情報系の学科、専門学校であれば情報系やコンピュータ系、またはプログラミングを専門的に勉強できるところを選ぶとよいでしょう。
民間スクールでプログラミングを学ぶこともできます。最近はプログラミングを学べる場所や機会も増え、選択肢が豊富です。自分に合った学び方や場所を選ぶために下調べはしっかりしましょう。
いまは仕事をしながら独学でプログラミングを学び、Webプログラマーになる人も多くいます。
費用を抑え独学でプログラミングを勉強するには、YouTubeなどの動画サイトを活用する方法もありますが、仕事にするレベルの知識を身につけるには参考書を使用するのが一般的です。
プログラミング言語の種類別に多くの良書が出ていますので、専門的な知識やスキルを身につけるのは難しくはないでしょう。
厚生労働省が公開している「賃金構造基本統計調査の職種別賃金額」によれば、Webプログラマーの年収は下記の通りになっています。
これを1年で計算すると、年収は約320万〜約327万円となります。この金額にボーナスなどの特別給与額が加算され、年収は下記となります。
上記がWebプログラマーの給与事情です。同じIT系の代表的な職種であるシステムエンジニアの場合は平均月収37万円、平均年収551万円、平均賞与105万円なので、同職と比較すればやや低めです。
しかし一般的な会社員と比べればほぼ差はありません。またスキルに応じて給与が上がっていく傾向が高いため、モチベーションも保ちやすいでしょう。
ただし男女別で見ていくと男性の平均年収が425万円なのに対し、女性は372万円。性別によって給与の開きがあるようです。この差は男性に比べ、女性の方が管理職に就く機会が少ないためとされています。
本章ではWebプログラマーのやりがいと厳しさに触れていきます。コツコツと進めていくけれど単純作業ではないプログラミングの仕事には、どのような特徴があるのでしょうか。
Webページやアプリの機能や見せ方が自分の考えた通りに動作をした時でしょう。
プログラミング言語は部品であって、組み立て方によってさまざまな表現ができます。アイデアや工夫を活かせるクリエイティブな仕事なのです。そして完成したものが思い描いた通りの動作をすれば、その喜びは特大です。
また、実用的なシステムが組めたときにも達成感は生まれます。たとえば自分が組んだシステムを導入したことにより「2時間かけていた作業が10分に短縮できた」といったケースなど。クライアントに確実に喜喜んでもらえます。
先述しましたが、Webプログラマーは、会社が採用したい数より求職者が少ない売り手市場です。そのため人手不足に悩む会社も少なくありません。スタッフの数が足りていないため、残業時間が長いのが現状です。
Webプログラマーの数は増えているため、いつかは解消される課題と思われますが、長時間残業を覚悟しておくべきでしょう。
- 著者
- 拓也, 北村
- 出版日
プログラミングに興味はあるけど知識はほぼゼロといった人や、畑違いの職種からプログラマーを目指そうとしている人にすすめたい入門書がこちらです。
プログラマーの仕事やキャリアの積み方に加え、実際にやってみないとどんな仕事なのかイメージしづらいアプリケーション開発の進め方などについても解説。
Webアプリをゼロから開発して実際にインターネットで公開するところまでを体験できる疑似プロジェクトで楽しく学べます。
独学で身につけるためのプログラミング学習術
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本書は独学でプログラミングを身につけた著者が、プログラミングの参考書を買う前に読んで欲しいプログラミングの学習方法や、 つくりたいシステムやサービスのおすすめ学習ルートを紹介しています。
- 著者
- Mana
- 出版日
C++、C#などはいま最も注目が集まるプログラミング言語ですが、初心者がいきなりこれら組み込み系の言語について学ぶのはハードルが高め。まずは利用頻度も多く比較的覚えやすいHTMLやCSSから学んでいくのがおすすめです。
本書はHTMLやCSSを知識ゼロから体系的に学べ、最新の技術のレスポンシブ、Flexbox、CSSグリッドなどのテクニックについても手を動かしながら習得できます。
プログラマーはしっかりスキルを身につければ、就職先も多く、長く食べていける職業です。しかもスキルが高ければそのぶん評価され給与も上がっていきます。さらにクリエイティブな面もあり、工夫したりアイデアを考えたりすることが好きな人にも魅力的。
学校に通いスキルを身につけてお目当ての会社に入るのもいいのですが、最近では詳しくわかりやすい解説本や参考書も増えています。これらで勉強しても仕事で通用するレベルの知識やスキルを身につけられるのです。今回ここで紹介している本は、プログラミングに興味を持ち始めた人に最適な3冊です。ぜひ入門書として活用してみてください。